栗本鐵工所が、橋梁用の円筒型枠の強度を偽装し、 さらに納入する際にカタログよりも薄い鋼板を使用していたことが発覚。
一般にわかりやすくするには、鉄製の円筒型枠、という表現になるようですが、要するにホロースラブの中のボイド、 ということですか。
今回の偽装は、昭和40年頃から組織的に続けてきたということなので、実に40年以上、 下手をすれば半世紀近い歴史のあるものです。「赤福」以上の歴史を誇っています。これは、指名停止などの処分間違いなし、 ネガティブ情報に登録されることになりますね。
談合・偽装と公共事業に関わる業界は、確実にイメージダウンしていってます。 他のメーカーでも同じようなケースが出てきそうだ・・・・
まぁ、設計上、橋の耐力に型枠は考慮していないだろうから、耐力としては問題がないのでしょうが、 あまりに型枠が変形すると、コンクリートにひび割れを発生させる可能はありますね。となると、ひび割れがひどければ、 やはり耐力に影響してきます。
現状どうなのかは調査の結果待ちになりますが、さてどうなっているのでしょう。対策と言っても、 型枠を取替えるわけにもいかず、ひび割れがある箇所を補修するぐらいしか無いのでは。
栗本鉄工所の社長の「会社の常識が社会の非常識」は、なかなか上手い言回しですね。簡単に言えば「非常識な会社」 ということですが、この言回しだと非常識度があまり高くない印象になります。
YOMIURI ONLINE
高速道路橋の鉄製円筒型枠、栗本鉄工所が強度データ改ざん
鉄鋼メーカーの栗本鉄工所(大阪市)が、高速道路橋などに使う鉄製の円筒型枠(パイプ)について、 強度試験のデータを改ざんしていたことが21日、明らかになった。
改ざんは、昭和40年(1965年)代から続いていた。国土交通省では、 橋の安全性には問題がないとみているが、このタイプの型枠が使用されている全国約9000か所について、 路面の亀裂などがないか緊急点検を始めた。
この型枠は、橋を軽量化するため、路面のコンクリート床板に埋め込んで使われる。国交省と東日本、 西日本、中日本の各高速道路会社によると、型枠の強度は、旧日本道路公団時代からの内規で、 一定の荷重がかかっても変形が1センチ以内になるよう定めている。
ところが、栗本鉄工所は、直径30〜160センチの型枠の強度試験を社内で行う際、内規の35〜80% の荷重で済むようにデータ表を改ざんし、納入時に添付する試験報告書を作成。中には、最大2・ 3センチの変形が生じたものもあった。こうした方法は社内でマニュアル化され、約40年間にわたり引き継がれていた。 また、鉄板の厚さについても、カタログと比べ、0・1〜0・4ミリ薄いものもあった。
このタイプの型枠は、約7350か所の高速道路と、約1700か所の国道で使用されている。
同社の横内誠三社長は本社で記者会見し、データの改ざんが昭和40年代から行われ、 旧道路公団に納入したほとんどの型枠が強度不足だったことを認めた。
横内社長は「『会社の常識が社会の非常識』という部分がまだ残っていた。 大変な心配とご迷惑をおかけしたことをおわびする」と謝罪した。
(2007年11月21日21時55分 読売新聞)



