照明学会が、新しい住宅照明の設計指針をまとめたそうです。「一室一灯」から「多灯分散」 というのが大きな方針のようです。照明設計というのがあることは知っていましたが、内容については全く知らず・・・ この学会の指針が、世の設計では広く目安として使われているのでしょうか?
「多灯分散」が照明の効果としてはいいんだ、ということですが、照明用の配線も必要だし、
電球や蛍光灯も(一灯よりは)余分に必要になるし、消費電力も若干ですが増えるようです。
住宅の電力消費における照明の割合は小さいものでしょうが、エネルギー消費、
モノの消費という点では気になるところですね。快適な照明環境と、
資源の節約がうまくバランスする落しどころが難しいのかも。
社団法人 照明学会
http://www.ieij.or.jp/
asahi.com
「一室一灯」より「多灯分散」 照明学会が新指針
2007年04月17日08時34分
「一室一灯」から「多灯分散」へ――。食堂や寝室など、 部屋や状況に適した住宅照明の設計指針を照明学会がまとめた。従来は、広さに対する明るさだけで単純に決めていたが、 数値化しにくかった「心地よさ」を重視。新築される住宅などに生かされそうだ。
日本工業規格(JIS)の照度基準では、居間の照度レベルを200ルクス前後、 子ども部屋の勉強机では同750ルクス前後など、部屋ごとに基準の明るさを示している。 国内では年に約130万戸の住宅が新築されているが、多くの住宅では天井の真ん中に取り付けた一つの照明器具で、 この基準を満たすようにワット数を決めている。
今回の新しい基準は主に住宅メーカーや照明設計事務所などの業界向けで、食事やだんらん、 パソコンを使うなど行動ごとに適した明るさがあることに着目した。
金沢工業大で、被験者28人に居間での行動に応じた照明の組み合わせを体験してもらい、 その評価などを基に「心地よい明かり」を数値化。壁や天井などに照明が当たってできる明るさの分布を、「非常に暗い」 から「非常に明るい」までの13段階で示し、主に10以上を望ましいとした。
例えば約20平方メートルの居間・食堂でくつろぐ場合、一つの蛍光灯で部屋全体を照らすより、 40ワットの白熱灯フロアスタンドや、60ワットのダウンライトなどを組み合わせ、 状況で使い分けると単純に全体を照らすより効果的で、消費電力もほとんど増えずに済むという。
指針の改定は13年ぶり。学会の金谷末子・住宅照明基準改正委員長は「住環境への関心が高まる中で、 照明は取り組みが遅れていた。高齢化などで明かりの重要性はさらに高まる」と話す。



