滋賀県知事が、県内の5つのダム計画について「凍結・見直し」を掲げていたのですが、 そのうちの一つのダムについて、ダム推進へと方針の転換を示したそうです。
県知事はダム計画に対し強硬に反対していた訳ではなく、ダムに代るよい対策が見いだされなかったため、
ダム推進を認めることになったようです。他のダムについても、最近急に脚光を浴びた「穴あきダム」
方式を容認する可能性がある、とこと。
かたくなな対応ではない、現実的な対応をとった、というところでしょうか。マニフェストに掲げた方針を転換した、
ということでは現知事に投票した人の思いを裏切る形になったかも。
現滋賀県知事は、ダムの凍結より新幹線新駅の計画凍結の方が、取沙汰される機会が多いのですが、 このダムの方針転換を受けて、新駅建設推進派は、勝算が出てきた、とほくそ笑んでいるかも知れませんね。
毎日インタラクティブ
滋賀県知事:ダム「凍結」公約を方針転換 県議会で
滋賀県の嘉田由紀子知事は19日の県議会代表質問で、「凍結・見直し」 を打ち出していた五つの治水目的ダム計画のうち「大戸川(だいどがわ)ダム」(大津市)について、 「遊水地や家屋のかさ上げなど流域での対策を検討したが、ダムがいずれ国で整備され、安全度向上が見込める中で、 これらの治水対策は困難」と述べ、推進に理解を示した。県営の「北川第2ダム」(高島市)については「凍結」 を明言したものの、マニフェストにも掲げた5ダムの「凍結・見直し」方針を転換したことで、「公約違反」 との反発が出そうだ。
環境社会学者で国土交通省近畿地方整備局の専門家会議「淀川水系流域委員会」 の委員も務めた嘉田知事は「ダムに過度に頼らない治水」が持論。知事就任後は県の組織改編を行い、 防災意識の啓発などソフト面や遊水地の機能などを組み合わせた「流域治水対策」を検討してきたが、昨秋以降、 「芹谷ダム」(多賀町)などを容認する発言をしていた。
関係者によると、嘉田知事はダム以外の方策へのこだわりが強いが、効果的な治水の代替案を見いだせず、 決断を迫られた。水資源機構の「丹生ダム」(余呉町)についても、平常時に水をためない治水専用の「穴あきダム」 を容認する可能性があるという。
近畿地方整備局は05年、大戸川ダムの凍結方針を発表。しかし、今年に入って、 琵琶湖からの流出水量を調整する「瀬田川洗堰(あらいぜき)」を豪雨時に全閉する方針の撤廃が打ち出され、 下流域などからダム必要論の再燃が予想される。【服部正法】
毎日新聞 2007年2月19日 12時06分



