昨日行われた、愛知県知事選と北九州市長選の結果。愛知は与党推薦の現職、 北九州は野党推薦の新人が勝利したとのこと。自民党は1勝1敗で、柳沢発言問題は終り、幕引きにしたいらしい。 選挙の結果で結論づけるのも妙な気がしますが、結局訳の分らない方向に変じてしまいました。
自分の住んでいる自治体の選挙ではないのですが、失言がどのように影響するかということで、
全国的に注目を浴びた選挙だったと思います。しかし、候補者でも無い人物の印象によって首長の選択を変える、
と考えられているのは、有権者が舐められているように思いますね。北九州でつんくを応援に呼んだだの、
というのはその意識を端的に示しているようです。
推薦する政党も、判断要素の一つではありますが、まずは候補者自身の人物で判断するべきでは。今回の選挙の結果がそうであることを願いたい。
この選挙結果を受けて、野党の審議拒否作戦も変更があるようです。国会には出ないけれど、 選挙戦の応援演説に出向いて熱の入った演説、というのでは国民の支持は得られないでしょう。 国会議員としてやるべきことをやっていない。
この調子では、仮に与党、安倍内閣の追い落しに成功して、野党が政権を握っても、 全くアテにできません(-_-;)。
asahi.com
柳沢氏辞任ひとまず回避 愛知・北九州、与党1勝1敗
2007年02月05日01時21分
愛知県知事選と北九州市長選が4日投開票され、愛知では自民、公明推薦の現職、 北九州市では民主など野党3党推薦の新顔がそれぞれ当選した。柳沢厚生労働相の「女性は子どもを産む機械」発言で、 選挙戦でも野党側は柳沢氏の辞任を求めたが、安倍首相と与党執行部は「2敗」 を免れたことで進退問題は幕引きとする考えだ。ただ、愛知でも接戦に持ち込まれたことから、 自発的辞任を求める声が与党内でくすぶる可能性もある。一方、民主党は審議拒否の長期化は国民の批判を招くとみている。 早ければ、今週半ばに衆院で始まる07年度予算案の審議から復帰し、国会の場でなお厚労相の辞任を求める構えだ。
柳沢氏をめぐっては、安倍首相が「職務を全うしてもらいたい」と繰り返し強調。自民、 公明両党の執行部も同調し、辞任論を封印してきた。
しかし、共産党を含む野党4党が、柳沢氏の辞任を求めて国会審議を拒否。愛知、北九州の両選挙でも、 野党側はこの問題を強く訴えた。このため両選挙が、失言に対する有権者の意識や、統一地方選、 参院選への影響をはかる指標と位置づけられていた。
政府高官は愛知県知事選の勝利を受けて4日夜、「これで柳沢厚労相の問題はなくなった」と語った。 自民党三役の一人も「政府と認識は共有している」と語り、党執行部としても辞任論を封じる意向を示した。
柳沢氏は北九州市長選の結果を受け、「私としては、自分の委ねられた職責を全うするということです」 と東京都内で記者団に語った。
ただ、愛知はもともと与党優位とみられていた。辛くも逃げ切ったものの、思わぬ接戦となったことで 「世論の反発は予想以上に強い。女性を敵に回しては参院選を戦えない」との反応も与党内に広がりつつある。
特に、柳沢氏の辞任を求める声が強かった参院自民党や津島派などからは「結果を謙虚に反省して、 柳沢氏は政治家として自ら決断すべきだ。決断は一日も早いほうがいい」(舛添要一・参院自民党政審会長) との厳しい声も再び出始めた。
それどころか安倍首相に対しても、柳沢氏をかばうだけで、 自民党総裁として野党の反転攻勢を防ぐ有効な手だてを打てなかったと、不満の矛先が向きつつある。自民党幹部は4日夜、 「首相は地方視察に行くのでなく、名古屋に応援に入ればよかった」と語った。
39%まで降下した内閣支持率も、男性よりも支持率が高かった女性の離反を招けば、 さらに下がる可能性があり、そうなれば一層の求心力低下は避けられない。
一方、野党側は引き続き柳沢氏の厚労相辞任を求め、 5日からの参院での06年度補正予算案審議も欠席する方針だ。
だが、一連の国会対応と選挙戦を主導した民主党の小沢代表は、欠席戦術を長期化させれば、 批判が野党や小沢氏自身に向く可能性が高いとみている。今後の与党側の出方を見つつ、 補正予算成立後の07年度予算案審議から復帰し、国会の場で厚労相や首相を追及していく戦術に切り替える方針だ。
民主党は審議復帰の方策として、 厚労相の不信任決議案提出や少子化問題の集中審議の要求を検討している。
柳沢氏は、社会保険庁改革や労働法制など政権が重視する法案の担当大臣だ。 参院選を控えて審議時間の確保に制約がある中、柳沢氏が職にとどまり続ければ、 国会運営全体に影響することは避けられそうにない。
2007年02月05日06時52分
「ここまで追い込まれるとは……。柳沢氏の問題ともろに関係づけられた」。 自民党執行部の一人は4日夜、愛知知事選で接戦に持ち込まれたことに驚きを隠さなかった。公明党幹部も 「一時はダメかもしれないと思った。結果はよく分析しないといけない」と語った。
北九州市長選の与党陣営も事情は同じだった。候補者は元官僚。「そのまんま東ショック」も意識して、 「なりふりかまわぬ無党派対策」(選対幹部)に打って出た。候補者は雪の残る市街地を半そでシャツにはちまき姿で走り、 3日には音楽プロデューサーのつんくさんと「モーニング娘。」の元メンバーらを応援に呼んだ。
それでも北九州で負け、愛知で苦戦したことで、与党側は、統一地方選、参院選に向け、 大きな不安材料を抱えた。その不満は「選挙の顔」を期待された首相に向けられ始めている。
「小泉前首相は胸にグサリとくることを言った。だから若者もしびれた。安倍首相には、それがない」。 自民党幹部は4日夜、北九州で敗れ、愛知で追い込まれた責任は首相にある、との見方を示した。公明党幹部も 「宮崎に続いて北九州でも届かない。全国的だ。小泉政治を見せられた国民にとって、 安倍首相は少し物足りないのかもしれない」と語った。



