大阪のPL大阪健康管理センターという診療所が、定期的に実施している人間ドックで1984年から20年間に渡って、 一部の血液検査を実施せずに架空の検査結果を受診者に通知していたことが発覚したそうです。 のべ数万人分の結果をねつ造したようです。
検査結果をねつ造していたのは、「HDLコレステロール」という善玉コレステロールの検査結果で、 この量が低下すると動脈硬化の危険性が増すらしい。ただ、この結果が異常値だからと言って、即座に何かの病気である、 ということにはならないようです。
検査結果をねつ造していた理由は、センターが迅速な検査をウリにしていたものの、 当時のHDLの検査は時間がかかるためだそうです。
商売上の都合が優先、ということですね。検査結果自体はまあ、明らかな異常を発見する為の検査ではないようなので、 ある意味「どうでも良かった」のでしょう。
検査を受ける一人一人にとっては、検査結果は自分の健康に関わるもので、気になるものですが、 検査する側からすれば大量に処理するデータのうちの一つでしかないでしょうしね。
また、企業と契約して定期的に人間ドックを行っているので、ねつ造はバレないように工夫していたようです。受診初回と、 5の倍数に当るときだけちゃんと検査して、後は前年の結果に+1した値としていたそうです。
簡単なアルゴリズムみたいな方法です。これだと、同一人物の検査結果を時系列に並べても同じにならないので、 ねつ造がわかりにくい。客が逃げないように工夫していたようですね。
診療所は、高速な検査方法に変った2004年以降はキチンと検査しており、 ねつ造していた時期についても健康被害は今のところ無い、また一度測定して正常だったら2〜3年は大丈夫だ、 といった釈明をしているとのこと。
検査の内容からしてねつ造による健康被害というのは考えにくいので、当り前と言えば当り前のような気がします。 というか、杜撰な人間ドックの検査で健康被害、というのはよほど悪質な手抜きでなければ、いくらでも責任回避可能な気がします。
そのあたりから、検査結果のねつ造を思いついたのかもしれません。それなら、 もしかすると他の検査でもねつ造があったのではないか?ということが気になりますね。
診療所の名前からわかるとおり、ここはPL教の関連施設です。やはり信者の利用が多いのでしょうか?
"Perfect Liberty"・・・診療所が自由に判断したのでしょうか?
asahi.com
人間ドックで架空の検査結果数万人分通知 大阪の診療所
2009年4月24日13時54分
企業の健康保険組合などと契約して健康診断を実施している「PL大阪健康管理センター」(大阪市中央区) が定期的な人間ドックで、84年から約20年間、いわゆる「善玉コレステロール」の値を調べるのに必要な血液検査を実施せず、 架空のデータを受診者に通知していたことが同センターへの取材でわかった。架空データを報告された受診者は数万人に上るという。 同センターは「受診者への背信行為があったが、現時点で健康被害は報告されていない」としている。
不正操作は朝日新聞が入手した資料で発覚し、同センターが調査していた。
同センターによると、人間ドックは個人や契約企業の社員を対象に実施。 費用は1回約5万円で受診者は年間1万人近いという。架空のデータだったのは、血液検査の一つで、 84年から人間ドックの検査項目に加えた「HDLコレステロール」。一般には善玉コレステロールと言われ、数値が低い場合は、 動脈硬化の危険性が増すといわれている。
初回の受診者に対しては実際に検査をしていたが、2回目以降は、前回検査の値に「1」 を加えただけで受診者に報告していた。5回目、10回目といった5の倍数の受診回数の時だけ再び正規の検査をし、 次回からまた1を加えた結果を渡していたという。
同センターはパンフレットなどで、検査開始から医師の説明まで3時間で終了すると、迅速さを売り物にしていた。しかし、 当時は、血液と試薬を混ぜ、沈殿物を採取してHDLコレステロール値を調べる「沈殿法」という手法を採用し、 沈殿させるだけで約1時間かかっていた。当時の所長らはセンターの調査に対し、「一人ひとり調べていては間に合わなかった」 と明かしたという。
同センターは、04年8月以降はコンピューターで計測する方法に変更して時間も短縮され、不正操作はなくなったと説明。 HDLコレステロール値について「一度測定して正常だった人は2、3年は異常を示す可能性が低い」と釈明している。 橋本清保所長は「申し訳ない。徹底的に調査し、再発防止を図りたい」と話した。
同センターはPL教団の関連施設のPL病院(大阪府富田林市)の診療所。(池尻和生)



