2006年03月09日

子供が生れやすい条件?

 厚生労働省の「成年者縦断調査」で、夫の家事・育児時間や、妻の勤務先の育児休業制度の有無が、 子供の出産に影響している、ということなのですが・・・

 記事だけでは判断ができないところもあるのですが、導かれている結論がどうも恣意的な感じがしますね。特に、 夫の家事・育児時間と出産の相関が。

 育児休業については、働いている奥さんに限れば、調査のような傾向になるのはまあわかりますし、 男性の結婚に関して、正社員とパートで差があるのも、経済力の差ということで理解はできます。
しかし、夫の家事・育児時間については、子供が生れたから増えたとか、話が逆なんじゃないかと思えるところがありますね。 元の調査結果を見れば、また違った印象なのかも知れませんが。

 

 この調査結果を少子化対策の基礎データにしたいそうですが、 それよりも昔のベビーブームの頃の社会状況と現在を比べてみるとか、ベビーブームの起きた要因はなんだったのか、とか、 そういう研究の方が、少子化対策への道を開いてくれるような気がします。

 

続きを読む
posted by いさた at 18:37 | Comment(0) | TrackBack(1) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月18日

幼稚園児ふたりが刺殺される

 昨日、滋賀県の長浜で起きた痛ましい事件。3人でグループ登園をする幼稚園児を引率する母親が、うち2人を刺し殺した。 残る1人は自分の子供で無事だったそうだが、全くもって、訳がわからない。

 本来、子供の安全を守るべき引率者が、殺人鬼と化してしまう。他の記事によると、 刺された子供は20箇所以上をメッタ刺しにされるという、異常な殺され方をしている。

 なぜ、このようなことになるのか、一体何を信じればいいのか。子供を持つ父親として、非常に衝撃を受けている。

 

続きを読む
posted by いさた at 02:05 | Comment(2) | TrackBack(19) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月05日

少子化対策に育児手当と医療費無料化を検討

 人口減少、少子化問題に対する対策として、国は、3歳までの子供に対して月1万5千円の育児手当を新設、 また6歳までの子供の医療費自己負担分を、国が全額負担する方向で検討に入ったそうです。
 育児手当は、現行の児童手当に加えて支給され、医療費無料化とあわせて支給を受けるためには、所得制限がある模様です。 実現する場合は、07年度からになるようです。

 例によって、財源をどうするかを考えていないようですが、もし国債で賄うのであれば、 子供は生れてすぐに借金をしながら育つようなもので、印象が良くないです。

 少子化対策、というと、どうも金をばらまくことしか無いような感じですが、経済的負担を少なくしたから、 といってそれが子供を産もう、という気になるかというと、ものすごく疑問に思いますね。 既に生れた子供たちが生きていく上で、経済的支援はある程度の意味を持つと思いますが。

 子育て自体を支援するのではなく、子供の将来に関する不安(犯罪に巻込まれるのではないかとか、 日本自体が借金まみれで立ちゆかなくなるのではないかとか、そういうことです)を和らげて、バラ色とはいかないまでも、 子供の将来についてある程度の見通しがつけられるような世の中にしていかないと、子供を産もう、 という気にさせるのは難しいのではないでしょうかね。

 

Mainichi Interactive
少子化対策:3歳まで育児手当、6歳児まで医療費無料検討

(拙文)
児童手当拡充の財源

 

posted by いさた at 11:32 | 大阪 ☁ | Comment(0) | TrackBack(5) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月15日

児童手当拡充の財源

 現在、小学校3年までの児童がいて、所得制限以下となる家庭を対象に、児童手当なるものが支給されているのですが、 来年4月から、小学6年までに広げ、さらに所得制限を緩和するそうです。

 この児童手当は、現状でも、扶養している人数が同じであれば、サラリーマン世帯(厚生年金加入者)の方が、 自営業者世帯(国民年金加入者)よりも、はるかに所得制限が緩い、という訳がわからない仕組みになっているのですが、 前述の制度拡張のための財源の一部として、たばこ税を増税して対応するようです。

 何かと金が必要になった時に、たばこ税を増税している印象がありますが、国は喫煙を減らしたいのか、 奨励したいのかどちらなのでしょうか。
 増税することにより、喫煙増加への歯止めをかけている、というのが大義名分の一つとしてあったと思いますが、 かといって喫煙者が減少していったら、いずれは、必要な財源が確保できなくなる。
 下手をすれば、増収を狙ったつもりが、減収になる可能性もあると思いますが、結局は増収だろう、 とタカをくくっているのでしょうか。

 

Yomiuri Online 『たばこ増税、1本1円値上げ

posted by いさた at 15:48 | 大阪 ☀ | Comment(0) | TrackBack(10) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月06日

18年間の軟禁・・・

 広島に続き、栃木でも小1の女の子が連れ去られて殺される痛ましい事件が起きてしまいましたが、 また嫌なニュースがありました。福岡で、母親(40)に18年間軟禁された少女(18)が保護されたそうです。

Yomiuri Online
母が娘を18年間”軟禁”義務教育受けさせず・・・福岡

毎日インタラクティブ
未就学:18歳女性を11年以上、自宅に閉じこめ・・・

 生れてからほとんど外出を許されず、当然義務教育を受けないままです。福岡市は、未就学の事実を把握しながら、 11年半もの間、事実上放置していたそうです。
 母親の言いつけを守らなかったことから殴られて家を飛出し、公園で寝泊りしているところ、 通行人に助けを求めて保護されたとのことです。少女は、18歳ですが身長120cm程度と小学校低学年並みで、 かなり痩せていたということです。
 軟禁状態においた動機を、母親は「発育の遅れがあり表に出すのが恥ずかしかった」としていおり、少女の兄と姉は既に独立、 父親もいるが留守がちで、ほとんど母親と少女の二人暮し状態だったらしい。

 数年前、新潟で、男に連れ去られ、10数年ぐらい監禁されていた少女が保護される事件があったと思いますが、 これは実の親によるものですね・・・(-_-メ)
 このような状況に至った詳しい事情がわからない状態ですが、「表に出すのが恥ずかしいから、座敷牢に閉じこめておく」 という、時代錯誤な感覚だったのでしょうか?
 少女には兄姉と父親がいるそうですが、家族はこれまで何をしていたのだろうか?まさか、知らなかったわけではあるまいし。

 福岡市が事実上放置していた、という点は、行政はアテにならない、ということを露呈しています。 児童虐待に関連して、行政システムの批判はかなり受けていると思うのですが、組織が変るには、 まだかなり時間が必要なのでしょうかね。

 少女の体つきがかなり小さいのは、もしかすると何らかの障害があるのかもしれませんが、 軟禁生活により十分に成長できていない可能性がありますね。これから成長の遅れを取戻せればいいですが・・・。

posted by いさた at 16:51 | 大阪 ☔ | Comment(0) | TrackBack(4) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月30日

広島女児小1殺害事件−容疑者逮捕

 広島で起きた、小1女児殺害事件の容疑者が逮捕されました。発生から約1週間と、かなり早く逮捕されて、 まずは一安心、といったところでしょうか。ただ、容疑者本人は、容疑を否定しているということなので、 今後の進展には注意が必要なようです。

 容疑者は、どうも捜査の早い段階からマークされていたようでしたが、読売で『現場周辺の地理に詳しく、 幼い女の子に異常な興味をもつ数人の男に絞り込み・・・』とあって、「数人の」という表現では、 逮捕されたと言ってもまだ一息つくのは早いかもしれないですね・・・

Yomiuri Online
広島女児殺害、男数人に絞りアリバイなど捜査へ

(拙文) 広島女児小1殺害事件
http://isata.seesaa.net/article/9793301.html

 

posted by いさた at 16:36 | 大阪 ☁ | Comment(0) | TrackBack(4) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

食育基本法って・・・

 昨日、たまたまNHKのクローズアップ現代を見たら、「食の乱れは直せるか”好きな物だけ食べたい症候群”」 というのを放送していました。
 以前に見た、ご近所の底力の内容に通じるもので、 子供が好きな物しか食べなくなっていて(要するに偏食ですね)、学校給食の食べ残しがすごいとか、 偏食のために生活習慣病になる子供が増えているとか、運動能力が落ちているとか、 そういう問題への取組みを紹介していました。

 紹介される偏食もなかなかにすごかったのですが、私はこの番組で「食育基本法」 という法律ができていることを初めて知りました。大まかには、日本国民は安全な・バランスの良い食生活をしましょう、 そのために努力しましょう、という法律のようです。
 この法律のおかげで、学校の授業で、バランスの良い食事をしましょう、とか箸の持ち方とかを教えるようになった、 ということですが、これは、法律を作って学校で教えられないと、もはやまともな食事もできないような状態になっている、 ということでしょうか・・・

 私の感覚では、こんなことは親が家庭で口うるさく言うことであって、学校で教えるようなものでも無いと思いますね。 私自身も子供の頃にいろいろ言われて育ったせいか、自然と自分の子供にも、好き嫌いはダメだとか、 箸はちゃんと持てる用に練習しなさい、とか言ってますが(--;)
 例えば狂牛病の問題といった、食べているものの安全性に関する知識を、もっと学校でも教える、というようなことであれば、 わからなくも無いのです。

 昔なら、道徳・モラルなどとして、不文律として行われてきたことを、最近はそれらを明文化・ 制度化していくような流れになっていると思われますし、確かにルール化しないといけないこともあるでしょうが、 家庭のしつけ的なことを、わざわざルール化しないとできない・やらない、というのは、 物の考え方がどんどんとマニュアル化していっている、という事なのでしょうかね。

posted by いさた at 16:03 | 大阪 ☁ | Comment(3) | TrackBack(4) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月25日

広島女児小1殺害事件

 先日起きた、広島で小1の女の子が殺害された事件ですが、ちょうど1年前に起きた、 奈良の女児殺害事件を思い起させます。もし、犯人が奈良の事件から1年後というタイミングを意図的に見計らったのなら・・・ 最悪です(-_-メ)
 今のところ、手がかりが乏しいようですが、一刻も早く犯人を捕まえて欲しいですね。

 私が子供の頃は、幼稚園は登園・降園時は親と一緒でしたが、小学生になると、一人だったり、 近所の友達と一緒だったりと、子供だけで登下校するようになり、子供心に、ちょっと大人になったような気がしていました。
 ですが、最近こう物騒だと、小学校低学年でも、登下校は親の付添が必要なのかもしれないです。小学校1年生だと、 幼稚園児と大きくは違わないでしょうから、狙われているのかも・・・
少子化で子供の人数が少なくなって、子供一人になる時間が多くなっているのかもしれません。

 私の子供が小学校に上がる頃には、もしかすると、登下校時に親が付添うのは当り前になっているかもしれないですね。 治安が悪化していれば、子供の安全を守るためには仕方が無いことなのかもしれませんが、こんな社会状況になってきた責任は、 私たち大人にあるわけで、複雑な思いです。

posted by いさた at 16:59 | 大阪 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月02日

親を毒殺

 静岡県の16歳高一女子が、母親に毒を盛った事件。現在、殺人未遂ですが、 これから殺人罪に変る可能性もありますね。
 毒物は、タリウムという重金属だそうです。関連記事を読んでいると、これまでにも動物にタリウムを与えていたとか、 母親の容態変化をブログに記録していたとか、母親の入院後にもタリウムを与えていたとか、 尊敬する人はナチスドイツの毒物学者だとか・・・
一言で言うと、空恐ろしい、というか、背筋が凍り付くような恐ろしさを感じます。殴ったり、刺したりというのが、 激しい殺意・陽に表現される殺意だとすれば、毒殺は静かなる殺意・陰に表現される殺意というところでしょうか。

 自分の親に毒を盛る、という心境は私の理解力をはるかに超えています。が、もしかすると、殺意ではなくて、 例えば科学者が実験を行うような心境で、「人が死ぬ」という結果を求めていたのではなく、「死に至るまでの経過」 を観察する、という興味だけで行ったことであり、実は母親で無くても良かったのかもしれません。対象が母親になったのは、 自分の観察の都合だけで、もしかすると、父親や兄弟でも良かったのかもしれません。

 自分がしていることが犯罪・殺人である、という認識がないままの、(結果的な)凶行なのであれば、 あまりにも社会的な常識が無さ過ぎる、また、物事の因果関係を想像する力が未熟すぎますね。
精神鑑定、という話も出ているようですが・・・・

 これを真似する人が出てこないことを祈ります。

 asahi.com  母親の毒殺を図った容疑、高1女子を逮捕 容疑は否認

 (拙文) 犯罪を真似る心理
 

posted by いさた at 17:04 | 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月28日

子供の食事はこれでいいのか?(NHK ご近所の底力)

 昨日、嫁はんが見たい見たい、というので、熟年離婚はレコーダーに任せて、NHKの「ご近所の底力」を見ました。
「これでいいのか!子どもの食卓」という内容だったのですが、すさまじい食事がありましたね(+_+)
 ご飯に駄菓子をのせた駄菓子丼とか、マヨラーな食事もそうですが、パンにマーガリンを半箱分盛上げたものだとか、 砂糖だらけ(1日に砂糖を1kg使用するらしい)とか・・・野菜を一切食べられず、三食のほとんどが菓子パンとか。
 今の子供たちで、このような食事をとっている割合がどれぐらいなのかわかりませんが、想像を絶するような食事でしたね。 これでは、けがをしやすいとか、病気になりやすいとか、キレやすいとか、異常な身体・ 精神になるのも不思議ではないように思いました。

 我家の食事は、自分で言うのも何ですが、番組に出てきたレシピと比べると、はるかにマトモなものなので、 うちの子供の食卓は、まあ普通なのかな、と思いました。子供達も、嫌いなものはあるにはあるけれど、 それなりにバランスがとれた食事はできているようで、ちょっと安心しました。朝食が少ないのは、反省点でしたが。

 また、番組の趣旨上、妙案という解決策がいくつか出てくるのですが、山梨県の塩山市ということで行われている、 手ばかり法、というのは面白かったですね。一食あたり、肉や魚は片手にのるほど、ごはんは両手にのるほど、 野菜は両手に山盛り食べると、バランスがとれているそうです。塩山市では、幼稚園などでこれを始めてから、 野菜嫌いの子供がかなり少なくなったそうです。
 給食で、手のひらにサランラップをのせて、自分の分をとっていましたが、ラップの消費量は多そうでした(^^;

 最後に出てきた妙案は、仕事で忙しい親に代り、NPOが食堂を開いて、子供が食べやすいメニューを工夫し、 栄養バランスがとれた食事を提供している、というものでしたが、解決策としては、私は違和感を感じました。
 昔なら、それぞれの家庭で担っていた、バランスのとれた食事を、地域で(家庭の外で)担う、という仕組ですが、 つまるところは、対症療法でしかないように感じました。まあ、子供の身体のことを考えると、現実問題として、 まず栄養バランスをとるようにする必要があるでしょうから、対策としては有効なのでしょうけれど。

posted by いさた at 12:00 | 大阪 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人気ブログランキングへ 【当ブログや記事を評価していただける方へ】
最後までお読みいただきありがとうございます。m(_"_)m
上のバナーをクリックしていただけると励みになります。

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。