2008年04月03日

ULTRASEVEN X Episode 12 NEW WORLD

 また、前回のレビューから間が空いてしまいましたが、いよいよセブンXも最終話。

 最終話は前回からの続き。他のエージェントに踏込まれ、追いつめられた緊迫感の中、ジンとエレア、 ケイとエスの二手に分れて施設の破壊に向う。ジンの側は、エイリアンから猛攻を受ける一方、 ケイの側は光学迷彩で隠された施設に潜入、潜行する。

 エレアから「自身の力の事を思い出すと自分で無くなる」と警告を受けるジンだが、 猛攻の前に追いつめられてセブンXに変身。闘うものの、クモのような姿の敵エイリアン3体は存外に強く、 光る糸のようなものに縛り上げられ、敗れてしまう。

 

 意識の世界で、ジンはこの世界の支配者と思われるものたちと会う。人間の姿をしているが、 敵エイリアンの意識の中だけの姿なのか、それともこの意識の中の姿が本体なのだろうか。

 支配者は、情報の提供側にあり、侵略するでもなく、ただ存在する、という。支配されている、 という意識を持たせることなく、世界を支配している、というのは非常に不気味であり、巧妙である。 現実社会でも同じような可能性が十分に考えられる、という点が不気味さをより強調している。

 支配者は、ウルトラセブンの役目が終った、として、留めを刺そうとする。セブンのことは十分にわかっていて、 利用していたようである。自分達にとって邪魔なエイリアンを排除するため、セブンを利用していたようである。

 

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2008年02月12日

ULTRASEVEN X Episode 11 AQUA PROJECT

 記事の間隔が非常に空いてしまいましたが、最終回の1話前「AQUA PROJECT」。 ジンを巡る謎が次々と明かされていく今回、各キャラクターの本当の意志がわからず、展開の変化から目が離せない話でした。

 ジンとエレアは、ジンは記憶を無くす前はやはりDEUSのエージェントであり、エレアとは恋人同士の関係。 アクアプロジェクトの秘密に気づいたジンがエレアに全てを伝え、その後記憶を無くすことに。

 アクアプロジェクトは、水から膨大なエネルギーを得ようとした研究。地球温暖化など、 環境問題が深刻になっている現実の世界でも、無くは無さそうな構想だ。このプロジェクトの副産物で、 異次元へのゲートが開いたことによりプロジェクトは延期。ジンのいる世界の黒幕が、 このゲートを利用して別の世界へ支配を広げようとしたため延期になったようで、ジンはそのことに気づいてしまった。

 

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2007年12月24日

ULTRASEVEN X Episode 10 MEMORIES

 世間ではすでに最終回が放送された後ですが、2回遅れで見ています。さて、物語は急展開、 核心へと迫っていくようです。

 ジンは、能朱湖一帯が放射能のため封鎖されている、という件から、 自分の失われた記憶に何かつながりがあるのではないか、と感じて調査を開始。
 ジンは、能朱湖へ向う途中、追われている映像カメラマン・ハイバラに出会い、撮影したデータを渡される。 彼は市民ネットワークに属しており、真実を暴くために活動していた。そして、今回の能朱湖周辺封鎖の理由は嘘だという。

 能朱湖には、いつか出てきた「AQUA PROJECT」の関係車両のみが出入りしているようである。 疑念を深めたジンは、ハイバラの同志で、政府の情報局に潜入している女性局員に接触。

 一般職員は出入りできない「STUDIO X」があることを知り、排気口を伝って潜入する。入ったものの、 そこは情報の中継基地でしかなかった。政府が流すニュースは、ハイバラが瀕死の重体で発見された、というもの。 ハイバラが殺されたことを知る者にとっては、デタラメもいいところ。 ジンはハッキングで情報の発信源がアルファエリアのとある森林地帯であることを突止める。

 

 森林地帯へ向ったジンが出会ったのは、何とエレア。エレアは、何者かが情報操作によって世界を支配していること、 自分もその何者かを追っていることを語るが、湖のことはまだ言えない、と言う。

 そんな話をしている時、巨大モニターが現れ、エレアがエイリアンで、様々な事件を起していると濡衣を着せ、 指名手配をする旨のニュースが流れる。逃げるジンとエレアだが、巨大モニターが追ってくる。 モニターは監視装置も兼ねており、なぜかジンとエレアのことは政府に筒抜けになっている。さらに逃げるジンとエレアだが、 エレアはいつの間にか消えてしまう。

 ケイとエスに、政府が情報操作している、と告げるジンだが、そう簡単には信用してもらえそうにない。 エレアは科学省の職員で3ヶ月前に死んだことになっている。信じるに足る理由があるのか?とケイに問われるジンだが、 ウルトラアイのことを話すわけにもいかず、無言で部屋を飛出してしまう。

 一方、どこかの路地裏にいるエレアが持つ写真には、微笑むジンとエレアが写っていた。ジンが記憶を無くす前には、 この二人は近しい関係だったのだろうか。

 

 スローな出だしから、テンポ良く線がつながり、ラストは結構なスピードで物語が進んでいきました。 情報操作を行っている政府と「この世界の救世主」となるべきジンは、敵対関係となるようですが、 謎はまだ解かれぬまま次回へ続く。

 エレアの正体は?そしてケイとエスはどう動くのか。どんな結末が待っているのか、楽しみです。今回は、 セブンXは登場せず。巨大モニターに映し出された過去のシーンのみ。

 

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2007年12月20日

ULTRASEVEN X Episode 9 RED MOON

 100年ぶりの皆既月食を控え、白いドレスを着た女性が怪物に襲われる事件が発生。調査、 解明に乗りだしたデウスのエージェントが見たものは・・・・・

 

 その事件は、100年前、相思相愛だった「まひる」 令嬢を自分の手で殺めてしまった望青年=エイリアンが起していたもの。望青年は水に触れると獣化する性質があったようで、 水に近寄ることはなかった。
 が、ある日まひるが愛の証として池に咲く蓮の花をとってきて欲しい、という願いを聞くため、池に入るが、 自身の体質には打勝てず、獣化してしまう。理性も失われてしまうのか、まひるを殺害してしまう。その時、 まひるは白いドレス姿だった。

 その街には地下壕が縦横無尽に走り、エイリアン望はそこに隠れていたようである。そして100年たった今、 まひるとの約束を忘れず、白いドレスを着ている女性をまひるかと思い、探し続けていたのである。

 

 今回は、エージェントたちはみな切れ者で、各自が少しずつ謎を解き、それをパズルのように組合わせて、 100年前の事件に迫ってゆきます。なかなか良い構成です。謎のカギを握るのは、謎の男がジンに見せるようにし向けた、 双眼鏡の形をした「グラスメモリア」という映像記録器。

 100年前の時代設定が、明治・大正の頃の深窓の令嬢と書生の恋、といったところで、伝奇的な色合いが強く、 怪しげな雰囲気が良く出ています。グラスメモリアもレトロな味を出していました。 

 

 人間の姿をしていた時の理性を失ってしまっても、愛を忘れられず、この世にはいないまひるを追い求め、 苦悩するエイリアンは、とても切ない存在。長命で長く苦しんでいる点が、なおさらに切なさを増幅させています。

 ケイとエスをノックダウンさせるほと強力なエイリアン。セブンXが、 その事情にためらいながらもアイスラッガーで倒します。死でしか救われない?

 

 この結末へと導いたのは、グラスメモリアをジンに渡した男。エイリアン望の兄である朔。 変り果てた姿になった弟でも、自分で殺めることは出来ず、100年間付添い、 セブンXに命を終らせてもらうことを選択しました。

 二人は、どこかの星から地球にやってきた旅人で、長い間二人で生きてきたのでしょう。 弟の死を選ばざるを得なかった兄も、また切ない存在。

 

 自身が愛するものを殺めてしまう、また記憶にまつわるストーリーであるという点は、前話の「BLOOD MESSAGE」に共通していると思いますが、前話が苦悩を外に発散しているのに対し、本話では内に溜込んでいる、 という違いがあったように思います。 

 レトロで耽美な空気と共に、エイリアンの苦悩・切なさが胸に残る一編でした。

 

posted by いさた at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | ULTRASEVEN X | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月10日

ULTRASEVEN X Episode 8 BLOOD MESSAGE

 雷雨の夜に出現する赤いコートの殺人鬼。現場に「No man」とも「Not man」 とも読めるメッセージを残す。殺人は、極悪非道の麻薬密売グループのメンバーを狙ってくり返される復讐劇。

 殺人鬼の正体は、記憶を消されて普段は人間として暮すエイリアン。 自身が攻撃を受けたりするとエイリアンの本性が覚醒し、殺戮本能のまま、無差別に人を殺す。地雷のような存在だが、今時の 「キレる」を体現しているような存在でもある。

 

 男がエイリアンとして覚醒したのは、麻薬の密売を夫婦で見てしまい、グループのメンバーに射殺された時。 その殺戮本能の故、グループメンバーだけでなく、自身の妻をも殺してしまう。

 その事実に耐えられなかったのか、以後、「妻が密売組織に殺された」と記憶をねじ曲げ、 男は自分の殺戮本能を満たそうと殺人をくり返していた。

 ジンと男の対峙の中でその謎が明かされてゆくが、それまで女のイメージで進んできた殺人鬼の姿が、 実は男だったと明かされる映像の流れは、ややどろどろとしたホラーを感じさせるもの。

 覚醒してしまった以上、殺戮を止められないエイリアン。セブンXにアイスラッガーとエメリウム光線で倒されるが、 倒されて救われたのかもしれない。

 エージェントたちは、エイリアンに襲われる密売グループメンバーをあえて助けなかったように見えた。 エイリアンの悲哀、人間の非を感じ取って、純粋に任務を遂行できなかったと言うことか。

 

 エイリアンが残していたメッセージは「Norman」、 男と同じように人格がおかしくなってしまった小説の中の殺人鬼の名前だったそう。

 最後に、エレナがジンに語る「思い出さない方がいい記憶がある」というのが引っかかる。エイリアンの事をさし、 過去の記憶がないジンのことをさし、また視聴者に投げかけているようにも思える。

 全体として救いのないホラーテイスト、人間の業といったものを投げかける話だったと思います。

 

 重苦しいトーンでしたが、夫婦が雨の夜に映画館で出会ったシーンで、背景のポスターに「明日を捜せ」とあったのは、 セブンシリーズならではのちょっとした遊びでしょうか。

 

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2007年12月03日

ULTRASEVEN X Episode 7 YOUR SONG

 半年前、侵略のために地球に来た女性エイリアン・ナタル。ストリートミュージシャンの歌を聴いて歌に惚れ込み、 故郷の星を捨て、地球で歌を歌って生きることに決める。

 エージェント・エスと共にエイリアンを追っていたエージェント・ディーは、ナタルに惚れ、 彼女を守るために殉職したふりをしてまで、二人で生きてきた。ディーが惚れてしまったのは、歌が好きになった、 という意外性もさることながら、仮面の下の素顔が美しかったから、というのが大きかったからに違いない(笑)

 ナタル役に、メビウスのミサキ女史、というのは意外な感じだったが、メビウスの時よりも演技力が向上したのか、 はたまたこのような役の方があっているのか、生き生きとしていたように思う。

 

 さて、現在。裏切ったエイリアンを処罰するため、また再侵略のためかもしれないが、追手がやって来る。 ディーが事情を説明して、自分を怪しむエスとケイを、説得して協力させるまでのシーンが見所だろうと思う。 いつもは三枚目かつ任務に忠実そうなケイが「そんなラブ&ピースに弱い」と言うのはなかなかカッコイイ見せ場。

 ジンは、ストリートで歌うナタルにたまたま出会い、追手のエイリアンとも出会ったことで戦いに巻込まれる。 倒れたところを膝枕してもらったのは役得?今回は、ケイにもエスにも会うことなく、ちょっと影が薄かったか。

 

 3名のエージェントVSエイリアンの攻防戦はアクション的な見所だったが、良いところを持って行ったのは、 やはり2丁拳銃で助っ人に入ったナタル。

 倒されたエイリアンが断末魔に巨大な生物兵器らしきものを呼出し、 エージェントたちがビームで抹殺されそうになったが、危機一髪、セブンXのアイスラッガーが一閃で倒し、 UFOもエメリウム光線一発で終り。毎度のことながら戦闘シーンが短いが、 アイスラッガーが敵を切断して貫いたのは初めてか。

 

 ラストは、ナタルが歌うシーンで終り。人間とエイリアンが対峙するのではなく共存する姿が描かれ、 ほっこりした気分で終る本作、これまでの作品に比べると、ストレートに楽しめる快作といった感じでした。

 エレナが「来るべき戦い」を暗示していましたが、これから佳境へと入っていくのでしょうか。

 

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2007年11月26日

ULTRASEVEN X Episode 6 TRAVELER

 効率優先・無機質・管理が徹底されたIT企業に勤める目立たない(どちらかと言えばダメな方か)タカオは、 子供の頃は宇宙飛行士になるという夢があったが、成長して現実を知るにつれ、夢を捨てて日常に生きている。 ジンに言わせれば「まるで7等星のような」男。

 彼は、宇宙を永遠に旅しているエイリアン「光の魂」のイレモノとして選ばれる。 意外な形で宇宙飛行士となる夢が叶うことになって、タカオは光の魂のイレモノになることを受入れ、日常を捨去り、 自分の意志でエイリアンと共に宇宙へと旅立つ。

 セブンXに変身して彼を見送ったのはなぜか?タカオへの敬意を示してのことなのだろうか。 変身する必然性も無かったような気がするが・・・・

 侵略目的でないエイリアン、一種ファンタジックな作品だったものの、ちょっと物足りない感じがする。 タカオがスパッと日常を捨去るあたりに、現代人が憧れるモノがあるのかもしれない。

 

 今後の展開を暗示しているのか?と思われるものもちりばめられている。エレナが持っていた「AQUA PROJECT」と記したタグ、プロジェクトはどんな内容なのか。星空を見ると何かを感じる、 ジンの失われた記憶は宇宙にまつわるものなのか。

 今回のエージェント・エスは、ジンに甘えているような印象。仕草にしろセリフにしろ、 これまでとはうって変わって女らしい。「ジンとデートしてた」のはどこまで真実だろうか。 失神したエレナを自宅に連れて行き、ベッドに寝かせるシーンもあったが、ウルトラシリーズとしては珍しくも、 ちょっとエロティシズムを感じさせるシーンだったのでは。深夜時間帯・大人向けならではか。

 最後のバーでのアリサとジンのやりとり「星空好きの彼女を連れてきてね」「残念だけどいないよ」は、ジンとエレナ、 ジンとエスの現在の関係を語らせるためだったのかもしれない。

 

 エージェント3名のちょっとコミカルな動き、ジンの目線のカメラワーク、そのシーン自体は結構面白いと思ったが、 全体の流れの中では、ちょっと浮上がった演出のようにも思えた。

 本筋のストーリーとは違うところの方が気になった本話、やや拡散気味だったように思う。

 

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2007年11月19日

ULTRASEVEN X Episode 5 PEACE MAKER

 地球は平和記念日。もう5年間も戦争が途絶えている。突然ジンの前に現れたエレナは、 本当に人間は争いが止められるのか、と問いかける。

 そんな地球には、アルファケンタウリからひ弱なエイリアンが、星間戦争から逃れるため、と亡命してきている。 人間には害はなかろう、とデウスも認めている。新たに地球に亡命したエイリアンを調べるジンとケイも、 そのひ弱さに同情するくらい。エイリアンがみな同じ顔なのは、制作費の都合か(笑)

 しかし、亡命というものの、実は「オリファム」なる鉱石のようなもの(守り神だそう)を地球に探しに来ていた、 言わば工作員みたいな連中だった。オリファムは敵エイリアンの弱点であり、 敵エイリアンが地球にそのオリファムを隠したらしい。敵の凶悪なエイリアンも、オリファム奪回を阻止すべく地球に乗込み、 ジンたちと遭遇、セブンXと等身大戦になる。なかなか強い。

 

 結局、いろいろと事情を知るエスが、デウスで保管していたオリファムを、ひ弱な工作員に引渡すことになる。 凶悪エイリアンにはセブンXも苦戦気味だが、オリファムから発する光線を浴び、弱ったエイリアンにワイドショット一発、 敵は消滅。毎度の事ながら、戦闘シーンはあっさりしている。

 さて、母星へ帰るひ弱エイリアンたちを見送るジンたち。エイリアンの「これで彼らを殲滅することができます」 の一言で話が落ちます。結果は、両者相打ちで双方滅亡。愚かな結果になってしまった。ジンは思う「誰のための平和なのか」

 

 いわば、ひ弱エイリアン側よりの立場で、デウス、セブンXが星間戦争に関わってしまった、という顛末。 凶悪エイリアンにも何か主張があったのではないか、両者の滅亡を招いてしまったのは地球人の行いのため?

 疑問は湧くものの、エンディングでエージェントたちの心の葛藤というものの描写もなく、ちょっと消化不足か。

 

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2007年11月06日

ULTRASEVEN X Episode 4 DIAMOND"S"

 今回は、デウス最強の武闘派美女、エージェント・エスの紹介エピソード、といったところでしょうか。 ケイやジンとは違うタイプの、切れそうな感じの優秀さを持っています。間違ってビルに閉じこめられた一般人を助ける、 という優しさもあるのですが。

 「Mよりはましじゃねえのか?」のやりとり、バケツプリンを注文したりと、 ケイはすっかり三枚目(二枚目半)ですね。

 

 さて、今回は人間がミイラ化して死亡する事件の調査。「shiner05」 という人間の潜在能力を開花する薬がカギで、製造元の製薬会社に侵入。実は会社が社長をはじめエイリアンの集りで、 エスが捕まってしまう。

 エイリアンはペジネラと言い、人間の脳に寄生しており、shiner05で仲間を増やしていたらしい。 事が露見したペジネラは、専用ボディに各地のペジネラを呼寄せ、巨大ペジネラに。人間型ではなく、 ナメクジやカタツムリなどの軟体動物から発展したようなデザイン。

 セブンXとの巨大戦になりますが、子ペジネラを浴びせたり、アイスラッガーを白羽取りしたりと善戦しますが、 エメリウム光線であっさり爆破されます。今のところ、セブンXは必殺技を即繰出して、戦闘が短いのが特徴ですな。

 

 危険性がわかったshiner05は回収されますが、 ラストシーンはどこかの家の冷蔵庫で氷になっているshiner05が・・・とペジネラはまだ密かに生延びている、 という終り方。

 ラストシーンはやや思わせぶりですが、エピソード2、3と違って、あまり後に尾を引くものがありませんね。むしろ、 エスとケイのキャラクターが印象に残った作品。

 

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2007年10月31日

ULTRASEVEN X Episode 3 HOPELESS

 ホームレスは家がない人だが、「ホープレス」は希望を持てない人々。うまい言回しだと思います。 そのホープレスの人々が、脳が萎縮して変死するという事件が発生。エージェント ケイとジンが調査を始めます。

 結局、エイリアンがホープレスの人々を利用して地球侵略兵器をつくっており、変死した人達は、 脳から兵器のエネルギーを吸取られ過ぎたものと判明。

 ただし、このエイリアン、いわゆる「死の商人」で、ホープレスの人たちには、仕事をしてもらうとして、 ちゃんと報酬を払っていたようです。また、兵器自体をつくる肉体労働と、 エネルギーを吸取られる楽な仕事を選択させていました。だまして利用していた訳ではありません。死は、 ホープレスが欲をかきすぎた結果。

 ジンとKが、エイリアンに利用されているとして、ホープレスの人々を押しとどめようとしますが、 明日のことなど考えられず、目先の金が欲しいホープレスは、ジンとKに抗議をする始末。地球が侵略されることよりも、 自身の目先のことの方が遙かに大事なのです・・・・

 

 SEVEN Xと対決することになったエイリアンは、問いかけます。「何のために闘うのか? こんな者のために闘うのか?」と。ためらいを感じながらも闘うSEVEN X。 等身大での戦いはオリジナルのセブンでもありましたが、ワイヤーアクションでの戦いはやや新味あり。

 戦闘シーンは短く、重きは置かれていないようで、アイスラッガーでエイリアンを粉砕。エイリアンが最期に 「侵略兵器のクライアントは人間だ!」と暴露しますが、これは真実だったのでしょうか、 それとも揺さぶりをかけるブラフだったのでしょうか。

 どこからともなく現れたエレナは「惑わされないで」と助言はしますが・・・・何のために闘うのか、 という問いへの回答は用意されないまま、前回に続き、疑問が後を引く終り方でした。シリーズを通じて、 ジンが悩んで答を見いだすべきことなのかもしれませんね。

 

 本話で最も問題を感じさせるのはホープレスの人々ですね。現代社会を皮肉っていると思いますが、 例えば地球温暖化の問題に関しては、私も含めて大勢の人達がホープレスの人々を同じ側面をさらけ出しているのでは? 何とかしないと、と思ってはいても、ついつい日常生活の便利さ・簡便さに流されてしまいがち・・・・

 

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2007年10月26日

ULTRASEVEN X Episode 2 CODE NAME "R"

 ここのところ、ULTRASEVEN Xは録画していたものの、見れていなかったのでレビューは遅れ気味です。

 多数の人間が深夜にUFOによって連れ去られる(アブダクション)事件が発生。ジンとKが捜索にあたります。 この件には1年前に失踪したデウスのエージェント「R」が関与しています。連れ去られた人達は、この世界の中で、 本当の自分が何なのかわからず、本来の自分を取戻すため、と言う動機で、UFOに連れられていきます。

 作品中「UTOPIA」という言葉が頻繁に出てきます。「R」曰く、 この世界が提示する模範的な幸福を従順に追求するあまり、 自分は本当は何なのかわからなくなった人達が自ら求めて船(UFO)に乗るのだと言います。 R自身も同様に悩みを抱えています。

 外部からもたらされた価値観に従ってばかりで、自分のものと言える価値観が確立できない状態でしょうか。 ジンたちが住む世界がユートピアなのか、それともUFOで向う世界のことなのか。

 

 Rが人々を誘う手口が解き明され、ジンとKがRに迫っていくプロセスは面白かったですね。 TVのサンドストームにサブリミナルメッセージを込め、潜在意識に働きかける手口。

 最後に明かされたRの目的は、ジンをこの世界から連れ去ること。 そのためにウルトラアイを奪ってジンをUFOのもとへおびき出しますが、ジンの問いかけに応じて、 ウルトラアイを返してしまいます。

 RはUFOに連れて行ってもらえると思いきや、任務に失敗したRは、UFOからのビームで一瞬にして消されます。 結局、エイリアンにとってはコマの一つでしかなかったようです。せつない。やりきれない気持のジンはセブンに変身、 猛スピードで逃げ去るUFOをビーム一発で撃破。

 

 信じるものに裏切られたエージェントRの存在はせつなく、UFOやエイリアンのことは、結局謎のまま。 「本当の自分が何なのかわからない」は、現代の社会人にそのまま投影される問題でもありますね。 よく考えると奥深いものがあります。

 何とも言えない余韻が残る作品でした。

 

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2007年10月08日

ULTRASEVEN X Episode 1 DREAM

 ULTRASEVEN X がはじまりました。大阪は1日遅れですね。深夜時間帯なので録画して鑑賞。

 主人公のジンは、管理が行届いた異次元の世界で、世界に入り込んだエイリアンを倒すエージェント組織デウスの一員。 記憶をなくしていますが、ある女からウルトラアイを渡され、ULTRASEVENの能力で、 世界を救うべく戦っていくようです。エイリアンVSセブンの巨大戦にあまり関心を示さないクールな人々が暮す、 不思議な世界です。

 第1話ということで、人物や世界の紹介、謎の提示に力点が置かれていますが、設定にしろストーリーにしろ、 大人向け作品ですね。ワイヤーアクションあり、マトリックス風描写有り、 とこれまでのウルトラシリーズとはちょっと違った演出です。本来のウルトラセブンとSEVEN Xは関係があるのかどうかが気になるところですが、これは作品全体を通しての謎のようです。

 巨大戦もありましたが、この展開なら特に必要が無いような感じもしました。巨大戦は短時間で、 エイリアンにはアイスラッガー、UFOには躊躇無くエメリウム光線、と必殺技をすぐに出して敵を始末した、 という印象ですね。アイスラッガーが切断技でなかったのはちょっと驚き。SEVENが飛び去るのは無茶苦茶速い! (^^;

 ウチの下の子は、SEVENのあまりの目のつり上がりように、最後まで「ニセウルトラマンだ!」と叫んでいました。 あれが「セブン」であるとは思えなかったようです(爆)。まあ、その気持はわかります(笑)

 大人向け作品、ということでしばらく見守っているうちに盛上がってくるのでしょうか。

 

posted by いさた at 16:15 | Comment(0) | TrackBack(6) | ULTRASEVEN X | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月26日

新作「ULTRASEVEN X」が今秋TVに登場!

 今年はウルトラセブン誕生40周年。7・7・7となる七夕の日にウルトラセブン大賞が発表されましたが、 今度は新作TVシリーズ「ULTRASEVEN X」のアナウンスが円谷プロより発表されました(^^)。 TBS系列で今年の秋からはじまるようですが、放映日・時間などは追って決定になるとのこと。

 以前からネットでちらほらと情報は見かけていましたが、円谷プロから公式発表となりました。ほぅ、 と思っていたところ、ちょくちょくのぞかせていただいている、
 レジェンド オブ ウルトラマン(*^-^)ゞドラマレジェンド(o`・ω・ )ゞ、タイガーさんのところと、
 特撮ヒーロー作戦!、ツバサさんのところに、
スポニチでネタバレ的な紹介がされているとの記事を発見。

 詳しくはそちらを見ていただくとして、現代風にアレンジはされているものの、必殺技や変身方法は同じで、 旧作のファンも考慮した内容になっているようです。もともとのセブン自体が、大人も楽しめる作品なので、 今回の新作も同じ路線とすれば、メビウスよりは大人っぽい内容なのでしょうか。

 ファイティングポーズを決めているニューセブンの写真が出ていましたが、第一印象はマッチョでイカツイ感じです。 およそ過労で倒れて地球を去る、というイメージではないですね(^^;

 まだ詳しいことはわかっていませんが、新作ウルトラシリーズということで、放送開始が楽しみです。

(関連記事)
ウルトラセブン大賞 発表される

 


posted by いさた at 17:40 | Comment(0) | TrackBack(4) | ULTRASEVEN X | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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