福島第一原発事故で、被曝による甲状腺ガンの発生が危惧されていますが、その予防に効果があるという「安定ヨウ素剤」の需要が急激に高くなっているそうです。
ヨウ素剤の原料となるヨウ素=ヨードは希少元素ではありますが、意外にも千葉県に世界有数の鉱床があり、現在日本の産出量は世界2位、推定埋蔵量は世界1位だそうです。
日本はこういった地下の埋蔵資源は少ないと思っていましたが、実は世界有数の量を誇るものもあるのですね。思わぬところで感心しました。ヨウ素は輸入に頼る、という状況でないのは、不幸中の幸いかもしれません。
福島第一原発は、今日も2号機から海へ汚染水が流出しているのが見つかるなど、バッドニュースが伝えられています。「安定ヨウ素剤」の需要が高まるのも仕方がありませんが、こちらも買い占めや高騰といった事態になるかもしれません。
本当に必要な場所に届かない(必要な場所が無いのが良いのですが・・)ということを防ぐためには、冷静な対応が必要です。
ただ、現在は情報が錯綜していて、なかなか冷静な対応が難しいように思います。
放射能の基準値や測定方法が、日本国内基準とIAEAなどの海外の基準で異なっていて、それぞれの調査結果からそれぞれに深刻度が違う警告が発表されている感じです。おおむね、海外基準の警告の方が危険側ですね。
さらに、事故発生からこれまでの情報公開のされ方から見て、何か重大な情報が隠蔽されているのではないか、あるいは巧妙にオブラートに包んでいるのではないか、という懸念が拭いきれません。
放射能について専門知識があるわけでもない一般庶民は、何をよりどころにして判断すべきか、それすら判断が出来ない状況だと思います。
とりあえずは静観しているしかありませんが、正確な判断が出来る頃にはもう手の施しようが無い・・・という事態にはなって欲しくありません。
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