2013年04月19日

人工でも天然でも無いハイブリッド芝?

東京都練馬区が、維持管理に手間がかかる天然芝の代用として、人工芝を混ぜた「ハイブリッド芝」の開発に乗り出しているとのこと。

街の緑被率アップのために導入したいようです。サッカー場の芝として海外で施工例があるそうですが、緑化目的では例が無いようです。

 

まあ、何ですね・・・天然芝を地毛とすれば人工芝がヅラで、ハイブリッド芝は増毛、といった感じでしょうか?

本流としての「緑化」からは邪道だと思いますが、面倒な管理をしたくないけど、緑は欲しいな、という場合の妥協案としてはアリかもしれませんね。

 

「緑被率」という数値目標をクリアするのが重要であって、緑化の本質については重要ではないということですかね。

緑化は必ずしも芝生だけではありませんが、緑被率アップのために手っ取り早く面積を稼げる、という判断も働いていそうです。

 

でも、これがもし緑被率にカウントできるようになったら、全国で流行るかもしれません。芝生以外にもハイブリッドな緑が開発されるかも。

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posted by いさた at 18:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月26日

世界遺産に認定されて電線地中化を延期

最近、世界遺産に登録された岩手県平泉町で、今年の秋に着工予定だった県道の電線地中化工事が延期になったそうです。

世界遺産の登録に際して、道路改修には遺産への影響調査を実施するよう勧告を受けたからだそうで、この影響評価を行い設計の見直しを行うために工事が遅れることになるようです。

 

電柱と電線の林は、ごく近代的・現代的な風景ですから、これを地中化すればすっきりとした道路景観になり、世界遺産の街に好い感じでマッチすると思いますが、登録の付帯条件で、好ましい景観づくりが足踏みするというのは、ちょっと皮肉な点ですね。

ただ、今回電線の地中化を行う道路区間には、地中にも遺構があると推測されているそうなので、地中の遺構までも保全する工法に変更されれば、影響調査を行うように、という勧告は意味があるものだとも言えますね。

 

「世界遺産」をベースにした観光や町おこしを進めるためには、早く電線の地中化をしたいところでしょうが、長い目で見れば、改めて影響調査を行ってじっくりと進んでいく方がよいのかもしれませんね。

 

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posted by いさた at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月09日

河川敷のバーベキューに対して

 公園や河川敷などの公共スペースは、バーベキューをする場所としてはうってつけ。人気が出てくれば、 いろいろな人がするようになり、いろいろな問題が発生しています。なかでも、ゴミや騒音、 あるいは煙やにおいに対しては苦情が多いそうです。

 そんなBBQ問題への対策として、川崎市は一部の河川敷の利用を有料化・ また花火を禁止するといった社会実験を行っており、一方で芦屋市は市内の芦屋川河川敷でのバーベキューを条例で禁止する、 という動きになっています。

 

 条例で禁止、というのは京都でも例があり、バーベキュー禁止と明示されているところも少なくありませんね。

 芦屋市は景観保全を目的にバーベキューの煙やにおいを規制したい、ということらしいのですが、「周辺住民の迷惑」 を前面に出さない、というのが「芦屋ブランド」の売り込み方なのでしょうかね。

 「河川敷で大勢がバーベキューをする風景が、果たして芦屋に似合うのか・似合わないのか?」 的観点の議論によるものであれば、人々の活動までも取り込んだ風景のあり方を考える、というところで画期的なのですが。

 

 一方、有料化の社会実験の方は、「禁止」とは違った方向での解決策を探っているのでしょうね。 禁止しても実効性が期待できないので、より現実的な対策ということかもしれません。

 有料化によってある程度利用者が選別されるので、迷惑行為自体は減る効果が期待できますが、昨今の傾向からすると 「迷惑料を払ってるんだから何してもいいだろう」といった方向になることも懸念されます。実験の結果はどう出るでしょうか。

 

 利用者が少ないうちはマナーの徹底で解決していけるでしょうが、やはり利用者があるレベルを超えると、 場所の棲み分けをしていく必要があるでしょうね。

 

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posted by いさた at 17:02 | Comment(2) | TrackBack(0) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月19日

洋上風力発電の実証へ

 読売の記事の見出しを見たとき、洋上風力発電で景観に対する新しい工夫があるのか、と思いましたが、 沖合に風車を設置するので陸上の風景を変える恐れが少ない、という意味でした。

 そんな洋上風力発電、ヨーロッパではデンマークあたりが北海ではじめて、 イギリスは将来3000基を設置しようかという計画もあるそうですが、日本では研究が遅れているそうです。しかし、 この度国内初の沖合の風力発電の実証研究が行われることになったとのこと。

 千葉は銚子の沖合、3キロのあたりだそうです。

 

 風車の設置に向く遠浅の海岸が少ない、というのが研究が遅れている要因だそうですが、欧州のあたりとは違い、 日本は台風や地震(津波)など、荒々しいことが多々あります。

 実用に向けては、当然ながらそのあたりをクリアする必要があるので、まず研究ということですね。

 

 研究を重ねて実用化されれば、日本近海に風車がずらっと並ぶ海域ができるのかもしれません。景観を守る、 というよりも新しい海上風景がつくられる、ということになるのでは。

 風力発電により発生する低周波音の人体の影響が検証されているところですが、 人里から離れた海上ならそういった問題に対して有利でしょうね。

 

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posted by いさた at 19:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月31日

「平成の大合併」終わり

 今日は3月31日、年度末の最後の最後でいろいろなことに区切りがつく日です。

 私の仕事も今日で一区切りですが、何とか節目は乗りきれたという感じですね。まあ、 ペースは多少ゆったりめにできるものの、仕事自体は3月60日、90日と継続になるんですが。

 

 そんな3月31日ですが、1999年に始まった市町村の「平成の大合併」も今日で法律上の特例措置が終わり、 一段落となるそうです。

 結果的に市町村の数は3232→1727とほぼ半減したとのこと。行政の効率化に主眼があるようですが、 私の住む大阪では1町減っただけでほとんど進まなかったですね。実家は合併により、名前が変わりました。

 

 この大合併で市町村名が変わり、 これまでの時間とともに培われてきた地域のイメージが変わってしまったところも多々あるでしょう。

 まちづくりや地域の振興という点からは、プラス面・マイナス面両方が生じているでしょうね。良くも悪くも、 これまでの戦略や成果をリセットする時期だったと言えそうです。

 

 越県や飛地など、変わった形態の合併もあったようですが、例えば、岐阜県高山市は合併後の面積が大阪府よりも広く、 日本一広い市となったそうでf(^^; あまりに面積が広いと「飛騨高山」のイメージが拡散してしまうかもしれません。 その一方で、「高山」となったことで、全国的な知名度がぐっと増した地域もあるかもしれませんね。

 

 これからまた時間が経てば、新しい地域のイメージが造られていくのでしょうが、それが定着してくるのは、 早くても私たちの子供や孫の代になったぐらいでしょうか?

 それを考えると、合併した地域のイメージづくりには、普通よりも息の長い取り組みが必要な感じです。

 

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posted by いさた at 16:18 | Comment(4) | TrackBack(0) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月20日

第二京阪が全線開通

 本日午後3時、大阪と京都を結ぶ第二京阪道路が全線開通しました。大阪東部地域には交通の流れに変化があるでしょう。

 以前、大阪府が立ち退きを拒んでいる保育園の農園に強制執行をした道路ですね。この道路は、 私も仕事で関わった区間がいくつかあります。

 

 名神高速が淀川の右岸側であるのに対し、こちらは左岸側で国道1号の直接的なバイパス道路で、 近畿道の門真JCTから枚方を通り、久御山JCTで京滋バイパスと連絡、巨椋池のあたりまであります。

 

 この開通により、名神高速の渋滞緩和効果が期待されているようです。一方で、 第二京阪は大阪の中心部と京都の中心部にダイレクトにいけるわけではありません(まあ、 京都中心部はもともと高速ではダイレクトに行けませんが)。

 したがって、大阪なら大阪市中心部へと向かう阪神高速東大阪線、 また近畿道の第二京阪から阪神高速への乗り継ぎ区間の混雑が激しくなる可能性がありますね。京都なら、 名神の大山崎JCT〜京都南の間の混雑が激しくなるとか。

 

 料金は、門真JCTから巨椋池までで普通車が1300円ほど。名神高速と比べると、 発着地が多少違うので単純には比較できませんが、おおよそ数百円割高になるようです。

 建設費がかさんでいるでしょうから仕方が無いのかも知れません。ただし、 ETCだと名神高速並の利用料金に割引されるようです。

 

 開通したてではその効果のほどはなかなか見えてきません。半年、1年経てば長所・短所が見えてくると思われます。

 

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2009年12月08日

梅田北ヤードに新国立競技場誘致構想

 大阪では「最後の一等地」などと言われている大阪駅北側にある梅田北ヤード。長らく広大な空き地のままでしたが、 最近になってようやく大阪駅に近い東南の部分で、ビルの建設が始まり、三越が進出するといった話になってきました。

 その他、マンション地区などもできるようですが、まだまだ用地は残っているところに、 新国立競技場を誘致しようという構想が出てきているらしいです。

 

 競技場は球技専用で、観客収容は8万人規模、2019年のラグビーW杯での使用や、 10年後ぐらいの誘致を目指すサッカーW杯をあてにした構想のようです。

 大イベントを利用しよう、というのは戦略的であると思いますが、20年後、30年後はどうするんだろう? という気がします。

 実際にできてしまえば、アクセスはまあ便利なので、いろいろな引き合いはあるのでしょうが・・・・ 一定の利用を確保しようとしたら、ガンバかセレッソの本拠地にでもしてもらうとか、花園からラクビーを引っ張ってくる?

 でも、ただでさえ混雑するターミナル駅が、試合開催時はますます混雑して収拾がつかなくなるような気もしますね。

 

 非常に長い目で見るなら、ニューヨークのセントラルパークよろしく広大なオープンスペースと、都心に人を呼び戻す・ 引き付ける住居地区がある方が良さそうに思います。

 ただ、大阪市にしろ大阪府にしろ、大規模な開発整備をするだけの財政的体力はもはや無し。開発事業の採算性を考えれば、 商業施設にしろスポーツ施設にしろ、そちらの方向に行かざるを得ないのですかね。

 

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2009年08月19日

大崩落地形を「ジオパーク」に

 宮城県栗原市の荒砥沢地区と言うところは、岩手・宮城内陸地震で大規模な地すべりで山が崩落したところですが、何でも 「ジオパーク」というものに立候補しようという動きがあるそうです。

 

 「ジオパーク」とはなんぞや、と少し調べてみたら、日本ジオパーク委員会という組織がありました。

 ジオパークというのは、

『ジオ(地球)に関わる様々な自然遺産、例えば、地層、岩石、地形、火山、断層などを含む自然豊かな公園です。 ジオパークは、これらのジオに関わる遺産を保護し研究に活用するとともに、自然と人間との関わりを理解する場所として整備し、 科学教育や防災教育の場として、また新たな観光資源として地域の振興に活かします。』

 いわゆる日本の都市公園や、国立公園・国定公園などととは違う枠組みで、ユネスコの支援で動いているもので、 世界遺産みたいな感じのようですね。日本の委員会が認定したところが日本ジオパークで、 世界の委員会で認定されれば世界ジオパークとなるとのことです。

 

 日本ジオパークは、既に結構な箇所数がありますね。「ジオパークにようこそ」 というサイトで紹介されています。

 関西に近いところでは、山陰海岸や四国、島根などがあります。結構広い地域がジオパークとなっていて、 地域制ということでは、国立公園や国定公園に近いですね。

 

 初めて知りましたが、将来的には世界遺産のように知名度が高まっていくでしょうか。

 

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2009年05月14日

山肌に日本列島

 愛媛県四国中央市にある富郷ダムの湖畔に、この季節、新緑の日本列島が浮かび上がって見えるそうです。 秋には紅葉になるそうです。asahi.comの写真では、 北海道〜東北〜関東〜紀伊半島〜中国地方あたりまで結構日本列島らしい感じですが、四国と九州はちょっとつらいかも知れません。

 

 これは、昔、スギやヒノキの植林が盛んに行われ、たまたま残った元々の自然林が日本列島の形になったとのこと。 偶然であるのが良いと思います。手入れをすれば四国や九州ももっとはっきりしますが、意図的に作られたとなると、 面白みも半減という感じになるでしょう。

 地元では、観光資源として使われているのでしょうか。ちょっとしたネタに使えるかもしれませんね。

 

 このニュースを見て思い出したのが、青森県田舎館村の「田んぼアート」で、こちらは田んぼで意図的に作るものです。 今年の絵柄は「戦国武将」 と「ナポレオン」とのこと。

 戦国武将は直江兼続にあやかっているそうですが、原画を見るとかなり複雑な図柄です。年々、 複雑になっていると思いますが、続けている間に作画技術も上がっていっている、ということでしょうか。

 アートとして、成長していっていますね。

 

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2009年04月23日

長崎・軍艦島の一般公開はじまる

 長崎に通称「軍艦島」という島があります。かつて、海底炭鉱の島として繁栄したものの、1974年の炭鉱閉山と共に急速に寂れ、無人島になっている島です。

 その特異な成り立ちと島の外観から、世界遺産の国内候補にもなったことのある島ですが、この度長崎県が観光地として利用しようと、見学路や見学広場を整備し、35年ぶりに一般公開をはじめたそうです。

 

 軍艦島には、良質の石炭があることがわかり、1890年(明治23年)から炭鉱の操業を始め、その後、島には人が暮らすための施設が造られていきました。施設を造るために埋め立て地を広げて行き、1.2キロの島の全周は堤防でかこまれています。

 

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posted by いさた at 00:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月23日

郵便ポストが街づくりに一役買う

 赤色ではなく抹茶色や黄色・黒と言った郵便ポストが、街のシンボルとして街づくりに一役買っているらしいです。

 もとは、抹茶の生産地で、過去に鋳物の丸形ポストを生産していたという地縁を活かして、愛知県西尾市で 「抹茶色の丸形郵便ポスト」が作られたのが始めのようです。現在の主流の角型ではなく、丸型であるという点がミソですね。 懐かしくも、愛嬌のある形が良いのではと思います。

 

 関連して、宮城県大崎市が黄色いポスト(幸せの黄色いハンカチだそうで)、 また和歌山県の熊野本宮大社が黒色ポスト(八咫烏だそうです)と、これに続くような動きもあるようです。

 自治体の交流のネタにもなっているようで...

 

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2009年03月10日

東京中央郵便局は保存部分を拡大へ

 日本郵政の東京中央郵便局建替え問題ですが、設計変更を行って保存部分を増やし、 登録有形文化財となるように考えてゆくことになるようです。

 あわせて、同じく建替え計画のある大阪中央郵便局については、当面着工を見送るとのこと。

 

 数百年から千数百年といった長い歴史を持つ神社や寺院などの木造建築に比べ、近代建築は歴史が浅く感じられ、 またその外観や造りなども現在の建物に近いところがあって、一般にはなかなかその価値が理解されにくい面もあると思います。

 現在のガラスを多用した開放的な建物に比べると開口部が少なくて暗い感じがしますが、 裏を返せば重厚で安定感があるということでもあり、文明開化から日本が歩んできた歴史の中で、 ある一定の価値は認められて良いものだと思っています。

 もちろん、東京・大阪という大都市のターミナルのすぐそばと言う立地なら、今どきの土地利用としては高層化・ 超高層化も当り前ですが、完全なる現状保存とは行かないまでも、知恵を絞って、何とかその姿の一部でも残せると良いですね。

 

 それにしても、鳩山総務大臣の一声でスポットが当った感のあるこの建替え問題。「かんぽの宿売却」 で気をよくした大臣の政治的パフォーマンスとして利用されたきらいを感じますが、保存の方向で動き出した、 という結果は喜ばしいと思います。

 権力、を感じる一件です。

 

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2009年02月12日

広島「鞆の浦」の埋立て・架橋計画

 広島県福山市に「鞆の浦」というところがあります。私自身は行ったことがありませんが、 江戸時代からの港や街並が残っているそうで、元記事の写真を見ると、 なかなか味のある風景だと思います(撮影者の技量によるところもあるでしょうが)。

 この鞆の浦で、広島県や福山市が、周辺の交通渋滞の解消という名目で、進める埋立て・ 架橋計画があるそうなのですが、国土交通省がその事業の認可を渋っているらしいです。 鞆の浦の景観を守り世界遺産登録を目指そう、という動きもあるそうで、計画に反対する10万人の署名も集っているとのこと。 世界遺産を評価する機関「イコモス」も、計画の中止を求める勧告を出しているそうです。

 

 宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」の構想を鞆の浦で練ったこともあるとかで、元記事では「ポニョの里」 という風にも書かれていますが・・・・これは歴史的景観の保全、という点からは間違った表現だろうと思います。

 景観問題を一般に訴求したいがためなのかもしれませんが、 問題の内容に関して誤解を与える可能性も大いにあるのでは。

 

 それはさておき、この問題は景観保全だけでなく、街の活性化に関する問題の方が大きそうに感じます。 地元の意志として、架橋に賛成派と反対派、どれぐらいの割合になっているんでしょうね。

 架橋賛成派は、たぶん、公共事業による仕事・雇用の発生や、 埋立て地への施設誘致と言ったことを考えているのではないでしょうか。従来からそこかしこにあった話で、 わかりやすいと言えばわかりやすい。ただし、本当に交通渋滞だけなら、トンネルを掘るという手法も考えられます、 ただし非常に高価でしょうが・・・・

 

 反対派は、いまの鞆の浦が世界に誇れる財産と言うことで、世界遺産登録や保全を訴えているのでしょう。歴史的街並・ 風景を壊すのは簡単ですが、再びつくり出すのは容易ではありませんので、趣旨としては賛同できます。

 ただ、では過疎化が進む街の将来はどうするんだ、という点において、 反対派は説得力ある方策を出せないんじゃないでしょうかね。観光で何とかしよう、ということは言えるでしょうが、 具体的展開方法や、いかに観光業を継続していくか、となるとなかなか難しいのでは。

 

 国交省が事業認可を出さない、というのは一種の圧力ですね。ついでに、 景観を守りながら街を活性化する方法を指南してあげられれば良いのでしょうけど、そこまで踏込めるでしょうか?

 

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2009年01月28日

楳図かずお 自宅外観の訴訟で勝訴

 漫画家の楳図かずおさんが東京都武蔵野市内に自宅を新築されました。一部では、「まことちゃんハウス」 などと呼ばれたりもしているようです?・・・・さて、その家の外観が、 閑静な住宅街の景観を破壊するなどとして訴えられていて、その裁判の判決があったそうです。

 判決では原告らの請求が棄却され、楳図かずおさんが勝訴したとのことです。地裁の判決なので、 原告2名は控訴するんでしょうかね。

 

 周辺の住宅街がどんな風景なのかはわかりませんが・・・読売の元記事にある写真を見る限り、 普通よりは目立つ家かと思いますが、一見しただけでとてつもなく目立って景観破壊、とまでは言えない感じでしょうかね。

 これが、例えば京都の昔ながらの町家が立並んでいるような、歴史的景観を大事にしているような場所であれば、 大いに問題になるでしょうけれども。

 

 楳図邸は、 建築基準法や武蔵野市の条例に違反しているわけではないらしいですし(違反していたら建築はできないので当り前か)、 住宅街を含む地域で景観協定があるわけでも無いようですから、建築自由を外部から制限するのも難しそうです。後は、 どうしても何とかしたいなら地域住民で話合いを持って解決するしかないのでは。

 

 地域の景観と建築の自由との関係は、楳図邸に限らず各地で起きる問題ですが、スムーズなのは、 条例や協定でしばりをかけておく、という方法でしょうか。先手を打っておくのが重要なのでしょうね。

 

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2009年01月06日

にほんの里100選

 朝日新聞社と、朝日が設立した財団法人・森林文化協会が選定した「にほんの里100選」が本日公表されたとのこと。 応募数約4500件の中から候補地を絞り込み、現地調査と選定委員会での論議により決定したそうです。

 選定の趣旨は、人の営みによって育まれた、すこやかで美しい日本の里を次世代に引き継いでいこう、ということで、 現地調査の基準は景観、生物多様性、人の営みだったそうです。

 

 里の風景、といった単一の判断ではなく、複合した要素から選定したようで、「里空間」 というつもりで選定がなされたのかも知れませんね。「人の営み」というあたりは見えるものも見えないものもあり、 選定基準としては相当難しいものがあったのでは?

 47都道府県全てから選定する、バランスとりも難しかったのではないでしょうか(^^;

 

 100選に上げられているもので、すぐ風景としてイメージが湧いてくるのは、 富山の散居村や京都の伊根の舟屋あたりですね。

 こういった風景も、そこで生活する人がいるから維持されているわけで、これを引継いでいこう、 と言うのは簡単ですし、美しい目標ですが、実行に際しては、里で生活を続けていくにはどうするか、 といった現実的な問題がいろいろと出てくると思います(でなければ、過疎化といったことも取沙汰されない)。 どこもかしこも観光で、というわけにもいかないでしょうし。

 

 ここまでくると、選定云々ではなくて、まちづくりに携る人たちの出番でしょうかね。

 

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2008年12月10日

青色照明で自殺防止?

 青い街路灯の光に防犯効果が認められるとして、日本各地で防犯灯として青色照明が採用されているそうですが、 この光が鉄道への飛込み自殺防止に効果があるとして、駅や踏切への照明設置の動きが広まっているとのこと。

 青色照明は、もともと、イギリスのグラスゴー市で景観改善のために設置したところ、防犯の効果が認められた、 ということで日本でも導入されるようになった、という経緯のようです。

 

 青は心理的にはクールダウン効果が期待できる色、ということなんですが、 飛込み自殺に関しても実際に設置した駅や踏切では起きなくなり、ある程度の効果が期待できるようです。他には、 高速道路のSAのゴミ箱近くの照明を変えたところ、家庭ゴミの不法投棄が2割減少したとか。

 青色照明は万人に効果があるとはいかないまでも、ある程度は、人を冷静にさせる効果があるのかもしれません。 これで、全ての犯罪や自殺が防止できるわけではないでしょうが。

 

 そういえば、自分の身の回りを振返ってみると、青い照明のある場所が思いつきません。もしかすると、 青色照明が珍しいうちは、効果が期待できても、増えすぎて普通になってしまうと、 かえって効果は薄くなってしまうかも知れませんね。

 引用元に、青色照明の駅のホームの写真がありましたが、なんだか普通の白色照明よりも暗いですね。 元々が景観改善ということで、独特の雰囲気が醸し出されていますが、かえってものが見えにくくて、つまずきやすい、 なんてこともありそうです。

 バランスをとるのが難しい、という感じでしょうか。

 

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2008年09月11日

公園のネーミングライツに反発

 東京・渋谷に宮下公園という公園があり、そのネーミングライツビジネス、 命名権商売でちょっとした反発が起きているそうです。

 その公園は、近年の改修により、1Fが駐車場で2Fが公園というちょっと変ったスタイルだそうです。 面積が1.8haほどあるということですから、都市部ではある程度まとまったオープンスペースといえるでしょう。

 ここに、ナイキが出てきて、スケートボード場やオープンカフェを新たにつくる計画だそうです。公園を柵で覆い、 夜間は施錠する(出入りできない?)ことになるようです。「ナイキ公園」計画といったところでしょう。

 

 ここまでするのなら、命名権だけでなく公園自体までもナイキが買い取る、という状況のようにも思えます。自治体も、 商売っ気を出すのなら、命名権だけでなく、いっそ土地ごと売却してしまったらどうでしょうか? それの方がすっきりするのではないでしょうか。

 

 自治体が絡んだ命名権ビジネスが最近多くなってきていますが、個人的には抵抗を感じるものもありますね。 プロスポーツを開催するような施設なら、事例が増えたせいかそれほど違和感もありませんが、 公園というオープンスペースに一企業名をかぶせるというのは、抵抗があります。これも事例が増えてきたら、 抵抗が無くなってしまうのかも知れませんが・・・・

 しかし、あまりに命名権ビジネスが隆盛になると、公共スペースへの「思い」「愛着」 といったものが薄れていくのではないか、という危惧を感じますね。

 数年ごとに名前が変ったりする場所に、人は思い入れを持続けることができるのだろうか、という疑問があります。 思いを残せないような場所を良くしよう、と考えるだろうか?「まちづくり」の原動力が失われるのではないか?これは将来、 問題化するような気がします。

 

 なお、この「ナイキ公園」に反発する団体があり、サイト(ブログ)もあります。反対理由として、 これまで無料・自由に使えた公共スペースが有料化され、利用者もスポーツ愛好者のみに限定される、というのは、 これまで公園をよく利用してきた人たちの意見として納得できるものですね。

 もうひとつ、ホームレスの行き場が無くなる、ということも挙げられていますが、 これはちょっと理由にならないでしょうね。公園を占拠しているのは合法なのかどうか?

 

 引用した産経ニュースは、このホームレス支援の観点が主で反対している、ととれる記事です。ホームレスvsナイキ・ 渋谷区といった構図を描いているのでしょうか。

 問題の本質は、公共スペースとしての公園のあり方が問われている、ということだと思いますが。

 

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2008年07月05日

田んぼアートに広告 抗議で苗を抜取り

 青森県田舎館村の名物となっている「田んぼアート」で、スポンサー広告の部分に関して、田んぼの地権者からクレームがつき、広告部分の苗の抜取り作業が行われているそうです。

 抗議は、事前に連絡が無かった、企業の宣伝は許されない、ということだそうです。

 

 運営者側は、スポンサー広告で、かさむ運営費を稼ぎ出したかったのでしょうが、当の田んぼの地権者の抗議なので、飲まざるを得なかったのでしょう。「企業の宣伝は許されない」という意見が、田んぼアートは村おこしであり、芸術と広告は相容れない、という見解からのものであれば、今後、スポンサーをつけることが難しくなりそうですね。

 

 運営費がかさむ、ということは、田んぼアートが何らかの収益を生むか、どこからともなく援助が行われるか、といったことが無ければ、やがてコスト面から中止せざるを得ない状況になる可能性があります。

 広告などに頼らず、自前で運営できればそれが最も良いのでしょうが、それが難しい状況にあるようなので、何らかの知恵を絞らねばならないでしょうね。独立運営で行ける妙案か、それとも異なる形態でスポンサーを募ることを考えるか。私は、表だって広告が目につかなければ、スポンサーから出資してもらう方法も良いと思いますけれども。

 このような問題は、町おこし・村おこし事業がぶつかる典型的な壁の一つかも知れません。

 

 さて、抜いた後の苗はどうするのでしょうか。簡単にどこかに植替えるわけにも行かないかも知れませんが、ただ捨ててしまうのはもったいないですねぇ。何とか別の方法で利用できないものでしょうか。

 

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posted by いさた at 01:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月18日

国営公園は国民の4人に1人が利用している?

 国土交通省が直営で全国16ヶ所に展開する「国営公園」の利用者が、昨年度に国交省の目標値である 「国民の4人に1人」を上回ったそうです。その事実は、国営公園を管理している公園緑地管理財団が公表するはずだったが、 このところ批判を浴びる国交省がストップをかけた、というのが引用したasahi.comの記事。

 道路特定財源の無駄遣いが発覚したり、国営公園がらみの汚職で逮捕者が出るなど、また何かつつかれても困る、 とナーバスになっているのかも知れません。

 ちなみに、この国営公園は、全国の各地方整備局に最低一つはあります。そのような方針の元に整備を進めてきたのか、 たまたまなのかは知りません。「地方整備局」というのは、霞ヶ関が本店とすれば、全国の支店みたいなものです。

 

 どうも、ストップをかけたという情報から「まだ何かあるのでは・・・」と勘ぐられる元になるかもしれませんね。 サラッと発表しておけば、かえって気にも止められなかったのではないでしょうか。

 案外、同時に発表予定だったという、『関東の4公園が地元料亭などと初めて作った高級弁当「園弁」(そのべん、 と読ませるようです)』の方が気になったのかも知れませんね。字面だけ見ていると、そんな高級弁当が必要なのか、 といった突っ込みを受けそうです(^^; 商品開発には当然ながら費用も発生しているでしょうし。

 

 さて、この国営公園、国民の4人に1人が利用、とうたっていますが、当然ユニーク人数ではなく、 延べ人数での話ですね。さらに言えば、昨年度の入園者数3223万人、というのは、多分に概算数値・推計でしょう。

 なぜかと言えば、

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2008年01月06日

岡山の「復刻堂商店」

 いつも読ませていただいている、あさみ新聞さんの「景観配慮型募集のお知らせ」を見て書いている記事です。募集されている 「擬態化自販機」の一つではないか、と言うネタなんですが、下の写真のような感じ。

擬態化自販機

 場所は、山陽道の吉備SA(岡山)の下り線、大阪から広島へ向う方向です。写真から分るように、 某社の自販機なのですが、

 

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2007年08月10日

[青森・田んぼアート] 今年は富嶽三十六景

 青森県田舎館村でまちおこしの一環として行われている、「田んぼアート」がいま見頃だそうです。去年は風神・ 雷神で、ここでも記事を書いていました。

 4色の稲穂で描くという、この田んぼアート、今年は富岳三十六景が題材で、有名な「神奈川沖浪裏」と「赤富士」 です。写真を見るとなかなかのできばえですね。

 関西人的には、風神・雷神が去年で良かったと思います。田んぼアート自体は何も悪くありませんが、今年に風神・ 雷神と聞けば、エキスポランドのジェットコースター事故を連想してしまいます(^^; 

 はじまりは93年からということなので、ここが発祥の地でしょうか。少し検索してみたところ、山形県米沢市、 愛知県安城市、新潟県燕市などが見つかりました。こういったイベントは、やはり初めて行ったところが有名になりますね。 関西にいると、北の方の町おこしイベントを知る機会が少ないですが、田んぼアート=田舎館村、 と定評になってきているのでしょうか。

青森県田舎館村
http://www.vill.inakadate.aomori.jp/

(関連記事)
稲で描いた風神・雷神

 

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2007年03月30日

悪い景観100景(その4)−「悪い景観100選」と政策提言

 昨夜当りから、以前の記事「悪い景観100景」のアクセスが増えているな、と思っていたら、どうも 「美しい景観を創る会」で動きがあったためのようです。3月で活動は終了したそうですが、以前の「悪い景観100景」が 「悪い景観100選」として、悪い景観が70、改善事例が30になり、さらに「景観政策への提言」をまとめていました。 アクセスが増えたのは、プレス発表をしたからでしょうか。

 以前に関連記事を書いていた頃に比べると、「創る会」の活動に対する私の関心・ 情熱は大幅に少なくなっているので(^^;、100選も提言も、さらっと見た程度。

 

 100選の方は、元々悪い景観を100、良い景観を100、というような予定だったと記憶していますが、 なにやら事情があったのか、悪い景観が70と良い(改善)景観30、で落着いたようです。悪い景観の方は、 以前公表していたものとだいぶ入替えられていますね。毒舌コメントも皮肉度と切れ味が2段階ぐらいアップしています。 景観論議のネタにはなるでしょう。

 改善例の方は、改善と言いつつ、もとの悪い状態というのがわからないので、 実態は創る会として望ましいと思っている景観、ですね。要するに自然の持つ美しさと、 歴史的建造物や伝統的な風景が高評価です。歴史的建造物・伝統的風景というのは、長い時間親しまれてきた景観であり、 これを美しいと評価する基準は、世代により差が出てくると思います。 工場群などのテクノスケープに親しみがある向きもあるでしょうし、この当りもまた論議のネタになるでしょうね。

 

 提言の方は、100選よりももっとさらっと斜め読みしただけですが、「美しい景観を創る会」だけあって、 美しいキャッチフレーズと美しい言葉で彩られた提言です。「提言」ですので、具体的内容ではなく、理念の提唱、 といった感じ。内容は、面と向って否定しずらい内容で、御説ごもっとも、という印象です。

 提唱する理念の実現には、法規制やコストの問題、個人生活との折合いなど、 それはいろいろな問題が出てくるでしょう。「美しい景観づくりを実行する会」といった機関が必要でしょうね。

 

(関連記事)
悪い景観100景
悪い景観100景(その2)−違和感
悪い景観100景(その3)−再び話題に

(関連サイト)
美しい景観を創る会


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2007年02月23日

地球温暖化対策で中心市街地を活性化

 環境省の検討会「地球温暖化対策とまちづくりに関する検討会」が、地球温暖化対策を進めると、 さびれている中心市街地が活性化する、という提言をまとめたそうです。
 何でも、一人あたりの道路面積が多い都市ほど、一人あたりのCO2排出量も多い傾向にあるとのこと。また、 道路整備を進めることで交通量の増大を誘発している可能性があるそうです。要するに、そういう都市は車社会になっていて、 生活で何かとクルマを使うので、CO2の排出量が多いのでしょう。生活圏が広い、と言うところですね。

 提言では、車社会から脱却するため、駅周辺に生活に必要な施設や住居を集約するなどして、 徒歩や自転車で動ける範囲の生活圏で暮せる都市への転換を提案しているとのこと。このことにより、 中心市街地や地域社会の活性化につながり、高齢者も暮しやすくなる、とも言っているようです。

 拡大した都市をコンパクトにまとめるという点で、これは以前から言われている「コンパクトシティ」と同じですね。 目新しさは感じませんが、これが地球温暖化対策という観点で、環境省から出てきた、というところに意義があるのでしょう。
 最近建設が続く中心市街地の超高層タワーマンションも、コンパクトシティの一環として機能しているかもしれません。ただ、 施設建設の際にも当然CO2が排出されるので、クルマ社会からの脱却で削減されるCO2と、 建設に伴って増加するCO2を天秤にかける必要があります。

 理念としては美しいですが、現実には既に郊外へと拡大し、 クルマ無しでは生活するのが難しいような地域をどうしていくのか、など、コンパクトシティの実現への課題は多いです。 Wikipediaに「コンパクトシティ」の項があり、そこで語られています。 

 


 

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2007年02月21日

「忍者型」携帯基地局

 最近の携帯基地局は、景観に配慮した「忍者型」が増えているとのこと。携帯の普及に伴って基地局が急増、 景観とのマッチングが求められるようになった結果だそうです。山小屋と大樹を模したものや(引用元には写真有り)、 竹を模したもの(これも引用元には写真有り)、立ち枯れシラカバ型なんていうのもあるらしい。

 何もしない無骨な鉄塔が林立するよりはマシでしょうが、写真を見ていると、景観とのマッチングというより、 昆虫の擬態をイメージしました。(^^;
何とか目立たないように、目立たないように隠れる姿勢といいましょうか。でも竹にしろ大樹にしろ、 自然のものとはやはりスケール感や質感が異なるので、見ていてどうも違和感を感じます。いかにも「フェイク」といった感じ。

 個人的好みでは、景観とのマッチングであれば、ブラウン系統の塗装で目立ちにくくするとか、 あるいは自然物の擬態ではなくモダンアート的なデザインで勝負するとか、 はたまた極力金属部分を減らして木材を主に使う基地局にする、というような方向が良さそうに思います。 中にはランドマークとしてうまく使えるケースがあるかもしれない。
 根本的に、各キャリアが共同で基地局を設ける、また少ない基地局で通話エリアをカバーできるようにするなど、 基地局自体を統合して数を減らしていく対策が必要でしょう。設備の小型化も同じく必要でしょうね。

 携帯基地局の景観デザインは、まだ黎明期にあり、asahi.comで紹介された擬態型は、 過渡的な段階で出てきたものだと信じたいですが、もしこれがスタンダードになってしまうのなら、 それは筋が違うと思いますね。

 

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2006年12月04日

芦屋・六麓荘で建築制限の条例改正案(追記有り)

 兵庫県芦屋市の有名高級住宅街・六麓荘で、新築は敷地400m2以上の一戸建しか認めない、などの条例改正案を、 芦屋市が議会に提出したそうです。

 これまでは町内会の協定で、建物は個人の一戸建住宅に限るなどして、高級住宅街を維持してきたものの、 バブル経済崩壊後は、土地の売却や相続税の物納が相次ぎ、高級住宅街の維持が難しくなってきたため、 芦屋市が住民の要望を受入れての条例改正案だそうです。芦屋=高級住宅街というイメージを守りたい、 という市の思惑とも一致した、ということです。
 他の地域でも同様な敷地に関する制限があるそうですが、400m2以上という点は珍しいようです。日本初かもしれません。

 高級感のある住宅街を維持する、ということで大胆な街づくり戦略です。高級住宅街、という芦屋の街のイメージは、 六麓荘地域で形作られている、といっても過言では無い、といえるぐらいに相当な貢献をしているでしょうから、 市としても守りたいのは当り前でしょうね。

 都市計画・まちづくり的視点からは面白いケースと言えるでしょうが、 土地売却やその後の土地利用のハードルが高くなるので、売りたいけど売れない、という問題が起きる可能性はあるでしょう。 まあ、町内会の入会金で50万円払うような金持の方々の心配をしてもはじまらないのかもしれませんが(^^;

 

2006/12/22 12:50追記
本日、芦屋市議会で改正案が満場一致で可決されたとのこと。
2007/02/01より施行されるそうです。

 

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2006年10月24日

「ど根性」が地域おこしの静かなブーム?

 突如道路に生えてきた「ど根性大根」発祥の地、兵庫県は相生市で、 全国のど根性野菜や果物の写真展が開かれるそうです。11月3〜5日に開催で、2日まで作品を募るそうです。

 相生の「ど根性大根」は、一時期話題になり、今でもTBSの「ブロードキャスター」 などでど根性○○を見かけることがあります。地域おこしのネタとして、実は静かなブームになっているのでしょうか?
 意外なところに意外な植物が生えてくる、というのは悪い印象ではないし、マスコミにも取上げられるので、 地域の知名度を高めるにはちょうど良い感じ、といったところでは。

 引用した記事では、ど根性大根の「大ちゃん祭り」が開かれるとか、着ぐるみ披露のイベントがあるとか、 かなり力が入っているようですが、このネタを持続させていくには、まさに「ど根性」が必要な気がします(^^;

 直接的なキャラクターよりも、大根にまつわるものを地域の特産としてPRする、 なんていう方向が良さそうに思いますね。農産物だけでなく、例えば大根おろし器や、カツラ剥きにむいた包丁とか、 周辺のモノまで含めるような。

 

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2006年05月29日

悪い景観100景(その3)−再び話題に

 朝日新聞で「悪い景観100景」のことが5/28に記事になったそうで、再び話題にのぼっています。 引用記事はasahi.comのものですが、紙面としては関東のローカル記事だったそうで、 関西では残念ながら紙面の記事のことはわかりません。

 このブログも、先週末から、記事で紹介されている「あさみ新聞」さんから、TBを伝って見に来られる方や、 検索で来られる方が突然増えています。アクセスログを見ながら、一体何が起きたのかと思っていたのですが、 こういうことだったのですね f(^^;

 朝日の記事は、悪い景観100景に対して批判的スタンスかと思いますが、世間の景観への関心を高める、 という点で一役買っています。

 

美しい景観を創る会
http://www.utsukushii-keikan.net/index.html

あさみ新聞
http://www.e-asami.com/

(関連記事)
悪い景観100景
悪い景観100景(その2)−違和感

 

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2006年02月06日

悪い景観100景(その2)−違和感

 どうも、違和感を感じて仕方がない、美しい景観を創る会による「悪い景観100景」ですが、 現在はサイトが見られなくなっています。
 同じように違和感を抱かれている あさみ新聞 さんが100景を考え直す、ということで同じ写真に対して肯定的コメントをする、 という試みをされています。
 また、けやきさんからは、創る会の活動に賛同、という立場からコメントをいただきました。

 

 そちらも見ながら、しばらく考えていたのですが、やはり違和感を感じる第一の原因は、「悪い景観100景」が、 現状批判の域を出ていない(少なくとも、悪い景観100景を見る限りでは、そうとしか思えない)からでしょうね。
 私自身は「美しい景観を創る」という事自体には賛成です。 が私の生業(設計)によるバイアスがかかっているのかも知れませんが、提案的、建設的な内容では無いこういった話は、 どうも無意味に感じてしまいます。
 「これはダメ。だから、こうしたらどうか」ということでないと、なかなか話が発展していかない。ましてや、 経験を積んだプロが集っているのだから、提案的な話が出てきて当り前なのでは?という思いがありますね。

 

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2005年12月22日

悪い景観100景

 私は不覚にも今まで知りませんでしたが、「美しい景観を創る会」という任意団体があります。そこで、 「悪い景観100景」というのをセレクトして、 とりあえず暫定70景で公開を始めています。
そのページによると『広く国民、関係地域の皆様に対して、醜い景観を改善するための世論喚起を図りたいと考えています。』 ということです。

 会のメンバーは、私など及びもつかない、経験豊富な先生方が集っており、 会の活動としてもまだこれから活発になっていくのだろうと思いますが、まずは「悪い景観100景」と銘打って、 前面に押し出されていると、批評家集団のように思えてしまいますね。
 「いろいろと批判はするが、具体的改善策の提案はしない」ような感じを受けてしまうのですが、 シンポジウムを開催しているようなので、そちらでは前向きな提案をしているのかもしれません・・・やっぱり、 イイ話は有料ということでしょうか(^^;

 「悪い景観100景」自体は、確かに美しいとは言えない場所が多々あるかと思います。しかし、まず 「美しい景観100景」を公表していて、私たちはこんな風景がいいんだ、というような、 会としての姿勢や価値観をはっきり示した上で、「悪い景観100景」というのであれば、よりわかりやすいし、 世論の喚起につながりやすいと思いますね。

 美しい・美しくないで論じると、方向性が拡散するし、「美しい景観」をセレクトする方が、 かえって難しいのかもしれません。

 

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posted by いさた at 16:12 | Comment(6) | TrackBack(4) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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