私が勝手に「コンドルのジョー」と思っているジョージ隊員活躍の回。大脳から直接情報を読取り、
標的を確実にヒットする、という新兵器メテオールショットが登場。同時に3つの標的を攻撃するアメージング・
トリプルという機能があるが、普通の人間の空間認知能力では使いこなせないという。ジョージは「それなら俺が使う」
と自信ありげ。
そんな時に、ディガルーグが出現。甲殻類風のデザインでまとまりとしてはいいと思いました。
エビやカニを食べたくなる気分(^^; この怪獣は3体同時に出現するが、センサーに反応するのは1体で、
しかも各機反応する個体が違う、と、実態がよくつかめない。ガンウィンガーやガンローダーの攻撃も素通り。
地上からディガルーグを見ていたジョージは何かに気づき、アメージングトリプルによる3体同時攻撃を提案するが、
正体をつかまないまま攻撃するのは危険だとサコミズ隊長に却下される。そうこうしているうちにディガルーグは消える。
ミライは人間体でもある程度の特殊能力を発揮できるだろうし、
今回ならディガルーグに対して透視のような能力を使っても良さそうなものですが、
メビウスではあまりそういう描写はありませんね。
基地に帰ったジョージは、スタンドプレーしかできないのか、とリュウに責められます。
リュウも人のことは言えないと思うのだが・・・それに対して、冷静に
「それでも俺は結果を出してきた(ゴールを決めてきた)」と切り返すあたりはジョージに成長の跡が見られます。
自分が見えているものは他の人には見えず、自分の主張は理解されない、という経験を繰返すうち、
他人の理解を求めずにスタンドプレーで結果を出してきたジョージ。
サコミズ隊長はリュウに向って語っていましたが、回りの者がジョージの置かれてきた状況や心情を理解して、
歩み寄ることで、ジョージもチームの一員になれ、チームの結束も高まる、ということを言いたかったのではないでしょうか。
マリナは同じような特殊能力を持つものとして共感があり、テッペイは解析により、3体同時攻撃の必要性を理解し、
ジョージは何かを見ていたんだ、と理解を示します。隊長がリュウに語ったのは、リュウが一番理解できそうにないから?
f(^^;
さて、今度はディガルーグがエネルギー研究所の目的地に再登場して第2ラウンド開始。テッペイの解析によると、
ディガルーグは3体のそれぞれ1/3ずつが本体で確率論的に存在する怪獣。量子怪獣、という名称の由縁。
今回はメテオールショットで3体同時攻撃する作戦。ジョージは、
ディガルーグの角の点滅は3体中で交互に行われていることに気づいており、アメージングトリプルで見事同時攻撃成功。
1体に収束しますが、収束後のディガルーグは強さが3倍!スペシウム弾頭弾も効果無し。3倍火炎弾で負傷したジョージを、
リュウが救出に向います。リュウもジョージを認めた、ということでしょうか。
ジョージの話の陰に隠れていますが、ディガルーグは、実は相当な強敵では?
メビウスはメビウスブレイブになって倒しますが、それ以前は太刀打できていない感じでした。
通常のメビウスとメビウスブレイブの落差が大きい。
ディガルーグを倒して帰投する途中、自分が見たものは何か問われるジョージ。本当のことは言わず単に
「アメージングトリプルを試してみたかった」と答えます。テッペイの落度をフォローするためか、それとも
「能ある鷹は爪を隠す」か。
GUYSチームの相互理解と結束が一段と強くなったように感じました。
ジョージの心情やチームのあり方といったものがうまく描かれた話だったと思います。
ところで、本編には関係がないですが、間のCMで、朋ちゃんが「ヒューヒュー!」
と言う桃の天然水のCMが流れたのはちょっとビックリ。昔のCMをそのまま流したのか?とても懐かしい。
もしかするとMBS限定だったのかもしれませんが。