奈良で騒がれている平城遷都1300年祭のキャラクター「せんとくん」に対抗して、市民グループ「クリエイターズ会議・大和」が独自にキャラクターを登場させました。
仏様に鹿の角を生やしたせんとくんに対して、朱雀門に鹿の角を生やした「まんとくん」がそれ。デザイン的にはカワイイ系統。明らかにせんとくんとは違うテイストで、こちらの方が今の流れに乗ったデザインかと思われます。
ネーミングは、背中のマントや万人の知恵から生れた、というところに由来するらしいですが、グループの事務局長が語る「万は千より多い」という思いが、実は一番大きそうな気がします(^^;
しかし、「せんと・まんと」と並べて書けば、なにやら「まんと」がボケで「せんと」がツッコミ、なんかいな、とも思えてきます。実は対抗キャラではなくて、共存共栄を目指しているのかも知れません。
まぁ、何やかんやで、平城遷都1300年祭の知名度がググッと上がったと思われます・・・・
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2008年06月02日22時21分
奈良市の平城宮跡などで2010年に開かれる「平城遷都1300年祭」の公式キャラクター「せんとくん」にライバルが現れた。「かわいくない」と「せんとくん」に批判的だった市民有志「クリエイターズ会議・大和」が2日、独自に公募していたキャラを発表。鹿が平城宮の朱雀門を模した帽子をかぶり、マントをまいた「まんとくん」だ。地元商店街などは「まんとくん」を活用する意向で、同祭には二つのキャラが並び立つことになる。
同会議によると、全国619点の応募の中から候補を30点に絞り、インターネットや奈良市の街頭で人気投票を実施。約4万9千人が参加したインターネット投票でトップの5千票以上を集めた「まんとくん」が満場一致で選ばれた。イラストを描いたのは埼玉県鴻巣(こうのす)市のデザイナー、クロガネジンザさん(36)。名前は背中のマントや、万人の知恵から生まれたことなどに由来し、同会議がつけた。
同会議の田中功事務局長(57)は「万は千より多い。こちらのイベントに『せんとくん』を招待したい」と満足げ。今後、商店街や企業などにイベントでの活用や商品開発などを呼びかける。一方、同祭を主催する奈良県などでつくる事業協会は「友達が生まれるのは歓迎したいが、公式キャラはあくまで『せんとくん』。『まんとくん』との共演は要請があれば検討したい」としている。(高橋友佳理)
あの、デザイナー自身の、仏教への無知を露呈した「せんとくん」は、(申し訳ないけど)一仏教徒としては、「奈良」のキャラクターとしては認められません。
その点、今回の「まんとくん」は、よろしいのではないかと思いますね。ここまで盛り上がった以上、色々と騒ぎ立てたい人もいるかもしれませんが、少なくとも「せんとくん」の決定方法よりも民主的に決められていますし・・・
「まんとくん」の展開はこれからですが、対抗するのか、共存するのか。
普通なら、露出が多い方が定着すると思いますが、かたや公式キャラクターなのでどうなるのでしょうね。
「まんとくん」は「せんとくん」を意識して作られたキャラクター。当初は「せんとくん」に代わるキャラクターだったはずなのに、今や共存する方向になりつつある。
いさたさんの見解通り、コンビみたいな活躍になりそうな気もします。
代替のキャラクターを選んだからといって、「せんとくん」を消滅させるのは、大人の事情から現実的に無理でしょう。
「まんとくん」が活躍するためには、諸方面からの後押しが必要でしょうね。
せんと・まんとのコンビ結成も、まんとくんが活躍するための手段の一つでしょうか。