産経ニュースで「日本アニメ、中東で非難」という記事があったので、なんだろう、と思ったら 「ジョジョの奇妙な冒険」が非難されている、という意外な知らせでした。
ディオと承太郎らが対決する第3部をDVDアニメ化する時、ディオがコーランを読みながら、 承太郎らを始末するよう指令を出すシーンがあり、これがムスリムの反感を買っている、とのこと。このシーンは、 アニメのアレンジであり、原作には無いものです。
なんでも、アラビア語の字幕をつけた海賊版DVDが流通しており、 そこからこの騒ぎになっているようですf(^^; 正式にアラビア語版を作ったわけではありませんが、 コーランの一節とは知らずに使ったのであれば、制作側の気配り不足といえるでしょうか。でも、制作側からすれば、 意外なところから問題の火の手があがった、という感じなのかも知れません。
なお、「ジョジョの奇妙な冒険」という作品自体には、イスラムを冒涜する意図はありませんので、 そのあたりが誤解されなければよいですが。
この件に関して、集英社のサイトの説明を見ていると、これら以外に、原作とアニメに、 モスクの描写で不適切なシーンがあった、などと書かれており、他にも調査を行っているようです。
どのあたりがまずかったのか、ちょっと興味が湧きますが、第3部が連載されていたのは約20年ほど前のこと。 これまで指摘がなかったことを考えると、ムスリムでない者が見てもわからないようなことなのでしょうかね。
とりあえず、第3部の原作とアニメは、回収まではしないが、いったん出荷を中止し、 調査の上で不適切と思われる表現を修正するという対処をするようです。
第3部はジョジョの中でも人気の高い作品なので、あまり過敏になりすぎて、 原作の良さが失われるような事態にはなって欲しくありませんね。
産経ニュース
日本アニメ、中東で非難
2008.5.22 18:04
【カイロ22日共同】日本の人気アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」の中に、 悪役がイスラム教の聖典コーランを読みながら主人公らの殺害を命じる場面があり、 アラビア語圏のウェブサイトで批判が高まっていることが二十二日までに分かった。 原作コミックスの出版元でアニメ製作も主導した集英社(東京)は同日、 問題のアニメのDVDと原作コミックスの一部を出荷停止にすると発表した。
中東では「コーランを読めば悪者になるという趣旨か」などの書き込みが三百以上のサイトに拡大。 イスラム教スンニ派教学の最高権威機関アズハルの宗教見解委員長アトラシュ師は 「イスラムに対する侮辱で受け入れられない」と非難した。
集英社によると、原作コミックスではコーランは描かれていないが、話の舞台がアラビア語圏だったため、 アニメ化の過程で採用したアラビア語の文章を「コーランの一部だとの認識を欠いたまま」使ったという。
DVDとコミックスは店頭からの回収はしないが出荷と重版を停止、内容を修正するという。同社は 「イスラム教徒の皆様に不快な思いをさせ、心よりおわび申し上げる」と全面的に謝罪した。
問題の場面は二〇〇一年制作のアニメシリーズ「ジョジョの奇妙な冒険 ADVENTURE」の第六話 「報復の霧」の冒頭。エジプトに潜む悪役「ディオ」がコーランを読みながら「(日本から来た主人公らを)始末しろ」 と部下に命じる。
〇七年三月ごろからアラビア語の字幕を付けた海賊版がネット上で流通。視聴者の一人が、 問題の場面の静止画をサイトに投稿し批判して以降、多数のサイトで書き込みが相次いだ。
世界的な人気を誇る日本のアニメ産業界が異文化圏の宗教や習俗についてあまりに無知であることや、 国境を越えるインターネットの隆盛で、思わぬ地域に視聴者層が拡大したことが、問題の背景にある。

※記事と関係のないコメントはご遠慮下さい m(_"_)m