千葉市に住む男子中学生が、千葉市を相手に約1千万円の損害請求を起しているそうです。何でも、小4の時に担任が、クラスで一番好きな人と嫌いな人のアンケートをとり、その結果、一番嫌いな人としてこの中学生の名前が公表され、それがいじめにつながり、精神的苦痛を受けた、と主張しているとのこと。
そりゃ、クラスの中で一番嫌いな人、と実名を公表されれば、現在のような状況なら、イジメにもつながるでしょう。このアンケートをとった担任は、そういうところまで思慮が及ばなかったのでしょうか?
公表するかどうかは子供たちから多数決をとった上だということですが、ただの責任逃れにしか聞えません。子供たちの意見を尊重する、とかいうお題目をはき違えているのではないか。もしくは、教諭自身が子供らの好き・嫌いのランク付を楽しんでいたのかもしれません。
それ以前に、なぜクラスで一番好きな人や嫌いな人のアンケートをした理由もわからないですね。児童らの人間関係がよくわからず、自分自身の今後の指導のためだったのでしょうか。教諭にとっては何らかのメリットはあっても、児童らにとっては特にメリットもないような気がします。
asahi.com
小4担任、「一番嫌われている人」募り公表 生徒が提訴
2008年05月10日11時44分
小学校時代の担任教師がクラスで嫌いな人のアンケートを取り、一番嫌われている人として実名を公表したために級友からいじめられて精神的な苦痛を受けたとして、千葉市内の男子中学生とその両親が、千葉市を相手取り、約1千万円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁に起こしていたことが10日、わかった。「いじめが始まった後に学校側が十分な対策をとらなかった」と主張している。 訴えによると、05年4月、当時千葉市立の小学校4年生だった男子生徒の担任教師が、クラス内で「好きな人と、嫌いな人」の実名を全員に書かせたとされる。教師が1週間後に、公表するかどうか子どもたちから多数決をとったうえで一番嫌われている人としてこの男子生徒の名前を発表。これを機にクラスメートからいじめを受けるようになったという。男子生徒は約1年半後に、別の市立小学校に転校した。 千葉市教育委員会は「事実関係を調べているが、係争中なのでコメントできない」としている。
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ホント、全く理解できない話ですね。この担任のような先生が、まだいるとは・・・とりあえず、先生は成りたい人がたくさんいますから、もし、事実が確定したなら、こういう先生はとっとと懲戒免職にして、優れた人材を雇用すればいいですよ。
アンケートをとった教諭は、まだ千葉市のどこかの学校で教えているのでしょうかね。
>優れた人材を雇用すればいいですよ。
千葉に限らず、教師の不祥事が後を絶ちませんが、優れた人材を採用する、また採用後に優れた資質を保持するのが難しいのかも知れません。