2008年04月18日

国営公園は国民の4人に1人が利用している?

 国土交通省が直営で全国16ヶ所に展開する「国営公園」の利用者が、昨年度に国交省の目標値である 「国民の4人に1人」を上回ったそうです。その事実は、国営公園を管理している公園緑地管理財団が公表するはずだったが、 このところ批判を浴びる国交省がストップをかけた、というのが引用したasahi.comの記事。

 道路特定財源の無駄遣いが発覚したり、国営公園がらみの汚職で逮捕者が出るなど、また何かつつかれても困る、 とナーバスになっているのかも知れません。

 ちなみに、この国営公園は、全国の各地方整備局に最低一つはあります。そのような方針の元に整備を進めてきたのか、 たまたまなのかは知りません。「地方整備局」というのは、霞ヶ関が本店とすれば、全国の支店みたいなものです。

 

 どうも、ストップをかけたという情報から「まだ何かあるのでは・・・」と勘ぐられる元になるかもしれませんね。 サラッと発表しておけば、かえって気にも止められなかったのではないでしょうか。

 案外、同時に発表予定だったという、『関東の4公園が地元料亭などと初めて作った高級弁当「園弁」(そのべん、 と読ませるようです)』の方が気になったのかも知れませんね。字面だけ見ていると、そんな高級弁当が必要なのか、 といった突っ込みを受けそうです(^^; 商品開発には当然ながら費用も発生しているでしょうし。

 

 さて、この国営公園、国民の4人に1人が利用、とうたっていますが、当然ユニーク人数ではなく、 延べ人数での話ですね。さらに言えば、昨年度の入園者数3223万人、というのは、多分に概算数値・推計でしょう。

 なぜかと言えば、

 国営公園は、有料ゲートで入退場者が割ときっちりと把握できるような場所だけではありません。

 例えば、大阪中心部から近いところなら淀川河川公園ですが、 これは淀川の河川敷のある場所を国営公園としているわけです。当然、入口はたくさんあるし、入場無料だし、 監視員が常駐して数を数えているわけではないので、利用者といっても正確に把握できるわけがありません。 サンプリング調査をして推測する程度でしょう。

 有料の公園でも、無料のエリアがあるところなら、どこも事情は似たようなものでしょう。

 

 ということで「国民の4人に1人が利用」というのも、宣伝文句的なきらいがあり、あまり意味があるとは思えません。 まぁ、費用対効果の関係で、「利用者が少ない公園に金をかけるのは税金の無駄遣いでは?」 という批判をかわす目的はあるでしょう。

 ただ、開発が進行する都市近郊の国営公園は、まとまった大きさで豊かな緑や水・自然を残した、 いわば都市部の環境資産として、利用者の多寡に関わらず、設ける価値はあると思っています。 費用対効果(利用)だけでは判断できないものがありますね。

国営公園ガイド
http://www.qsr.mlit.go.jp/n-park/kokuei/page1.html

 

asahi.com
国営公園「大入り」隠す 汚職で神経質に?国交省

2008年04月18日15時09分

 全国16カ所の国営公園の入園者数が昨年度、国土交通省が目標とする「国民の4人に1人」 を初めて達成したにもかかわらず、同省が外郭団体「公園緑地管理財団」 の公表に待ったをかけていたことが関係者の話で分かった。

 国営公園事務所の汚職事件で同省職員らが逮捕されたり、 道路特定財源の無駄遣いが批判の的になったりしたことで同省が神経質になったらしい。現場の職員は「入園者数を増やせ、 努力しろと言ってくる国交省が発表を止めるのは本末転倒だ」と、不満げだ。

 同省などによると、国営公園の入園者数は昨年度約3223万人と初めて3千万人を突破。 同省の社会資本整備重点計画で目標にしていた「平成19年度(07年度)までに全国民4人に1人の利用」を達成した。 このため、3月上旬、公園緑地管理財団が発表するはずだった。

 ところが、奈良県明日香村の国営飛鳥歴史公園事務所で汚職事件が発覚、 同省キャリア技官らが逮捕された。 同時期に道路特定財源で同省職員の福利厚生用にカラオケセットやマッサージチェアを購入したことが「無駄遣い」 と批判の的にさらされた。汚職事件の舞台が国営公園ということもあり、同省が発表を控えるよう財団に要請したという。

 このあおりで、関東地方などの4公園が地元の老舗(しにせ)料亭などと初めて作った高級弁当「園弁 (そのべん)」の合同発表もお蔵入りになったという。

 これに対し、同省公園緑地課は「現場職員の判断でこうした動きがあったかも知れないが、 本省としては把握していない」と説明している。(須藤龍也)

     ◇

 〈国営公園〉 国が整備を自ら行う都市公園。弥生時代の環濠(かんごう)集落遺跡を抱える 「吉野ケ里歴史公園」(佐賀)や、昭和天皇在位50年にちなんだ「昭和記念公園」(東京)など、 文化資産の保護や国の記念事業として行われることが多い。74年7月に「武蔵丘陵森林公園」(埼玉)が開園以降、 全国16カ所に広がった。うち12公園で入園料が必要で、全国一律400円(大人)。

 

posted by いさた at 20:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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