2008年04月11日

[MLB] 野茂が1000日ぶりにメジャーで登板

 現在の大勢の日本人選手のメジャーリーグでの活躍は、かつて、野茂英雄がメジャーリーグに挑戦し、 成績を残してきたからこそ、できていることでしょう。

 そんな功労者が、ロイヤルズで実に1000日ぶりにメジャーに復帰し、登板を果したとのこと。 先発ではなくリリーフ。トルネード投法でも無く、全盛期の姿で、とはいかなかったようですが、 本人の希望がかなって復帰できた、ということは喜ばしいですね(^^)

 ホームランを2発浴びるなど、華々しい復活とはいかなかったようですが、これからチャンスがあれば、 自身の状態を冷静に把握して、淡々と発揮できる力を惜しみなく出していく、という感じでしょうか。

 メジャー昇格は、運もあったでしょうが、やはりあきらめずに努力を続けたことが大きいのでしょうね。 努力でチャンスをつかんだ、というのには勇気づけられます。

 これからの活躍を祈っています。

 

毎日.jp
野茂英雄:1000日ぶりメジャー復帰 ヤンキース戦登板

 【カンザスシティー(米ミズーリ州)高橋秀明】野茂、1000日ぶりの復帰−−。大リーグ、 ロイヤルズの野茂英雄投手(39)は10日、当地で行われたヤンキース戦で、 05年7月15日以来となる公式戦登板を果たした。解雇、右ひじ手術、再起をかけた南米ベネズエラへの旅。 今年8月に40歳を迎える日本人大リーガーの先駆者は「野球をやるならメジャーでやりたい」 という一心で長く孤独なリハビリを続けた末、カムバックした。

 午後9時15分、2番手に指名された野茂は、待機していた右翼フェンス向こうのブルペンから、時折、 夜空に雷光が走る雨上がりのマウンドに駆けた。「ヒデオ・ノモ」のコールに、地元の観客席からはどよめきとともに、 大きな拍手が起きた。

 野茂は06年6月、ホワイトソックス傘下の3Aチームを解雇された後、 大リーグ復帰を目指して右ひじを手術したが、痛みが消えず、投球できない日が続いた。 野茂は過去にも酷使してきた右ひじや右肩にメスを入れ、その度に球団から解雇されてきた。

 痛みが消えた昨年秋、大リーグの球団にアピールするため、単身ベネズエラに渡ってプレー。ただ1球団、 獲得に名乗りを挙げたア・リーグ中地区4年連続最下位のロイヤルズとマイナー契約を結んだ。日本ハムを日本一に導き、 今季からロイヤルズの指揮を取るトレイ・ヒルマン監督は「けがが治っていれば、彼は何かを起こすかもしれない」 と野茂の再生に賭けた。野茂は「先発にこだわりはない。昔の自分でないことは分かっている」と救援投手として再出発し、 オープン戦15イニングで17奪三振と結果を出した。右足付け根を痛めて開幕メジャーはならなかったが、5日、 メジャーに昇格した。

 12人いるロイヤルズ投手陣の12番目に滑り込んだ野茂は、敗戦処理の役回りも回ってくる立場だが、 「チャンスを与えてくれて、感謝している。チームの勝利に貢献し、プレーオフを目指したい」。 ブルペンという新しい居場所から、復活を期している。

毎日新聞 2008年4月11日 11時40分(最終更新 4月11日 16時38分)

 

野茂英雄:救援で2発浴びるも、低めのフォークは十分通用

 39歳の野茂が1000日ぶりのメジャー復帰を果たした。 先発からリリーフに転向して迎えた初めての公式戦だったが、3回で65球を投げて被安打4、自責点2、与四球2、 奪三振1。救援投手として復活への第一歩を踏み出したが、課題も残された。

 3点リードされた七回から2番手として登板した野茂は、 手術した右ひじに負担がかかるトルネード投法ではなかった。その分、 セットポジションから低めを丁寧に突く投球をするはずだったが、高めにボールが浮く場面が散見された。九回、 ロドリゲスとポサダに連続本塁打を浴びたのは、いずれもベルト付近のフォークと直球だった。

 ただし低めにさえ決まれば、野茂のフォークは十分通用する球だ。2度対決した松井秀に対しては、 フォークで左飛と空振り三振に打ち取った。松井秀は「ストレートがそんなに遅くなった気はしない。 球速より伸びて見える」と振り返った。低めに落ちるフォークの残像で、直球が伸びてくるように映ったのだ。

 フォークという武器を持っていることは、ピンチを三振で切り抜ける必要が出てくるリリーフには有効だ。 かつて血行障害などで長い回を投げられなくなった江夏はリリーフに転向し、成功した。「どこまでやれるか分からない」 と野茂は救援に戸惑いを見せるが、もう一花咲かせるだけの決め球がある。【高橋秀明】
 ◇野茂の一問一答…「今までと変わらず投げられた」

 3年ぶりにメジャー復帰した野茂の一問一答は次の通り。

 −−メジャー復帰を果たしたが。

 早くマウンドに上がって投げたかった。今までと変わらず投げることができた。

 −−05年7月15日以来の登板で何か感じることはなかったか。

 なかった。いつも通り、今まで通りだった。

 −−イメージ通りの投球だったか。

 全体的にボールが先行していた。打たれた球も甘かった。

 −−松井秀との対戦で特別な感情は。

 特別な意識はない。その前も後ろもいいバッターなので。

 −−松井秀を左飛と三振に打ち取ったことについては。

 その前をしっかり抑えないといけない。

 −−松井秀を空振り三振に取ったフォークは手応えがある球だったか。

 その前に打たれているので、何とも言えない。

 −−3イニング投げたことで、ほかの救援陣をリフレッシュさせることができた。

 できればゼロに抑えて、九回裏を迎えたかった。

 −−リリーフには慣れることができそうか。

 体はどこも悪くないので、コンディショニングさえよければ、大丈夫だと思う。

 −−今後に向けて手応えを感じることができたか。

 どこまでやれるか分からないし、使う方も分からないでしょう。投げるチャンスが来れば抑えて、 それからですかね。

 

posted by いさた at 18:32 | Comment(2) | TrackBack(2) | 時事(スポーツ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
> 管理人様

松井を打ち取るなど、まだまだフォークは使えそうですね。活躍は難しいかもしれませんが、いいピッチングをして欲しいですね。
Posted by tenjin95 at 2008年04月12日 16:26
>tenjin95さん

さすがに全盛期のような活躍とは行かないでしょうが、リリーフとして新たな形で活躍して欲しいと思います。
Posted by いさた at 2008年04月14日 09:51
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