横浜市の市立中学校で、1年生の通知表に「計算力を向上させ魔性」などの記載ミスがあったそうです。他にも、 英語の成績評価欄で、評価を記載する順番を間違う、というミスもあったとのこと。
「向上させ魔性」は、変換ミスの上に校正ミスが重なったものですね。女子生徒1名について、 このミスがあったそうです。この生徒の父親は『誰でも間違いはあるが、ミスを見過ごした学校全体に不信感を抱く』と批判的。
一方、英語の方の順番間違いは全員間違っていて、そのうち58名の訂正を行ったとのこと。
確かに、誤字脱字だらけの雑誌などを読んだ時には、その出版社の実力のほどがかいま見えて、 うんざりした気分になりますね。記事の内容の信頼性も、疑わしく感じてしまいます。
ただ、1箇所の誤字が「学校全体に不信感」につながるというのであれば、ちょっと行過ぎに感じます。 評価欄の記載ミスの方は、成績自体に影響する可能性もあり、しかも1年生全員ということで、こちらの方が深刻です。
これが「学校全体に不信感」というのなら納得しますが。引用した毎日の記事の書方がよろしくないのか、 このあたりがはっきりとは読取れませんね。
それはさておいて、こういう誤字なら、「まぁ、魔性の女ということで(^^;」とネタとして流し、 あえて訂正をさせずそのまま記念として置いておく、というのが面白そうなのですが、 こういうのは関西人特有の発想でしょうかf(^^;
いずれにせよ、書類作成は注意深く。
毎日.jp
通知表:横浜市立中で記載ミス 「計算力を向上させ魔性」
横浜市港北区の市立新田中学校(示野章子校長)で今年3月、1年生の学年末通知表で 「計算力を向上させ魔性(ましょう)」などの記載ミスが見つかり、生徒58人に訂正版を配布していたことが分かった。 教諭3人がパソコンで作った元データからコピーする際に誤った。学校側は3月末に保護者の指摘で気づいて謝罪したが、 「魔性」と誤記載された女子生徒の父親は「誰でも間違いはあるが、ミスを見過ごした学校全体に不信感を抱く」 と批判している。
同校は昨秋に前期分、今年3月には学年末分の通知表を作成して生徒に配布。 学年末分は前期の成績を再掲載する欄があった。
市教育委員会によると、数学の男性教諭は女子生徒1人について、前期分で「魔性」と記載し、 配布前に同僚の指摘で修正したが、元データは修正しなかったため、学年末の再掲欄で誤った。 「不快な思いをさせて申し訳ない。前期で直したので間違っていないと思い込んだ」と話しているという。
英語の女性教諭2人は観点別評価欄で、前期成績の「ABBA」を、学年末は「ABAB」などと再掲。 通知表とは異なる順番で元データを作成していたのに学年末はそのままコピーしたため、 当時の1年生212人全員の記載順を間違えた。うち58人は訂正が必要となった。
市教委は「成績には影響ないが、チェック体制が甘かった」と話し、 指導主事が学校訪問の際に注意を呼びかけて再発防止を図る。【野口由紀】
毎日新聞 2008年4月10日 15時00分
お札や切手でも誤植物は価値があるようですが、通知表にもいえるでしょう。
少なくとも記憶に残る通知表ですよね。もっとも記憶されるのは魔性の部分だけという懸念もありますが。
保存しておけば、良い思い出になると思いますよ。
当時の出来事の記憶のトリガーとして、かなり有効だと思いますけどね。
この通知表を見ると、当時のいろいろなことが良く思い出せるのでは。