静岡県の16歳高一女子が、母親に毒を盛った事件。現在、殺人未遂ですが、
これから殺人罪に変る可能性もありますね。
毒物は、タリウムという重金属だそうです。関連記事を読んでいると、これまでにも動物にタリウムを与えていたとか、
母親の容態変化をブログに記録していたとか、母親の入院後にもタリウムを与えていたとか、
尊敬する人はナチスドイツの毒物学者だとか・・・
一言で言うと、空恐ろしい、というか、背筋が凍り付くような恐ろしさを感じます。殴ったり、刺したりというのが、
激しい殺意・陽に表現される殺意だとすれば、毒殺は静かなる殺意・陰に表現される殺意というところでしょうか。
自分の親に毒を盛る、という心境は私の理解力をはるかに超えています。が、もしかすると、殺意ではなくて、 例えば科学者が実験を行うような心境で、「人が死ぬ」という結果を求めていたのではなく、「死に至るまでの経過」 を観察する、という興味だけで行ったことであり、実は母親で無くても良かったのかもしれません。対象が母親になったのは、 自分の観察の都合だけで、もしかすると、父親や兄弟でも良かったのかもしれません。
自分がしていることが犯罪・殺人である、という認識がないままの、(結果的な)凶行なのであれば、
あまりにも社会的な常識が無さ過ぎる、また、物事の因果関係を想像する力が未熟すぎますね。
精神鑑定、という話も出ているようですが・・・・
これを真似する人が出てこないことを祈ります。
asahi.com 母親の毒殺を図った容疑、高1女子を逮捕 容疑は否認
(拙文) 犯罪を真似る心理