2010年、平城京に遷都されてから1300年ということで、奈良で記念祭が行われるそうです。 そのマスコットキャラのデザインが不評であり、キャラクターの変更や撤回を求める動きが出てきているとのことです。現在は、 不評であることが、かえって宣伝効果を産んでいる、という一種皮肉な状態であります。
このマスコットキャラは、デフォルメされているものの割と写実的で、 端的に言えば仏様に鹿の角が生えているデザイン。奈良を象徴するイメージをあわせたものであるとは思います。 記念祭の事業協会がデザインコンペを行い、21作品の中から選んだものだとのこと。
個人的には、好きになれないデザインですね。仏様に鹿の角を生やす、というのもなぜだか抵抗を感じます。 1300年祭に行ってみようか、という気にはなりません。
ただ、私は奈良県民ではないので、強力に「やめとけ」とまでは思いません。このキャラクターにこだわりがあって、 どうしても採用したいのであればすればよいと思います。そのあたりの決着は、 1300年祭の関係者と奈良県民の間でつけるべきものでしょう。
この問題について、キャラクターデザインをした東京芸術大学の教授への批判があるようですが、 これはお門違いな話ではないでしょうか。この教授が、キャラクターに決めたわけではありません。
批判されるべきは、複数のデザインから、現在のキャラクターを最優秀作として採用した事業協会であり、 作者を批判しても仕方が無いと思います。
平城遷都1300年記念事業協会
http://www.1300.jp/
産経ニュース
「気持ち悪い」VS「親しみやすい」 奈良の新マスコット「排斥」
署名も
2008.3.5 23:43
平城宮跡(奈良市)を主会場に開催される平城遷都1300年祭を2年後に控え、 奈良県などでつくる事業協会が発表したマスコットキャラクターのデザインが波紋を呼んでいる。不評が多く、 地元の市民グループは5日、白紙撤回を求める署名活動に乗り出す方針を決定。これに対し、同協会は「変更しない」 と強気の構えを示している。
マスコットは、同協会が約1000万円の予算をかけ、デザイナー12人の計21作品から選定。 仏教世界の童子をイメージし、みけんに丸い白毫(びゃくごう)、 頭に2本のシカの角をもつ東京芸術大の籔内佐斗司教授の案が採用され、2月12日に発表された。
ところが、協会には「仏様への侮辱」「気持ち悪い」などの批判が殺到。奈良市在住の自営業、 陽群誠さん(26)は「親しみが持たれるとは思えない」として同祭を「救う会」を結成し、 ネットを通じて賛同を呼びかけたところ、約870人が応じたという。
同会は9日、奈良市内で署名活動を行うことを決定。陽群さんは「白紙撤回して一般公募すべきだ」 と訴える。
これに対し、同協会は「市民からの意見は賛成が多く、変えるつもりはない。 親しみを持たれるようにPRしていく」と譲らない考えだ。
2008.3.7 16:05
2010年に奈良県で開催される「平城遷都1300年祭」 のマスコットキャラクターのデザインに批判が殺到している問題で、 マスコットを制作した東京芸術大学の籔内佐斗司教授がメールで寄せられた批判意見に回答、 自身のホームページにその内容を掲載している。
籔内教授が回答したのは20件以上におよぶ意見について。「気持ち悪い」といった批判については 「第一印象に好き嫌いが出るのはやむをえないことと思いますが、なんとかご理解頂けるよう、努力していくつもりです」 などと応じた。また「シカの角が生えた童子」のデザインに決めた理由にも触れられ、 感情的な意見に対しては冷静に事態を見守るよう呼びかける内容となっている。
国宝・彦根城築城400年祭の「ひこにゃん」やのじぎく兵庫国体の「はばタン」といった、 人気の高いマスコットとの比較については「他の既存のキャラクターとの比較は、私は興味がありません。なぜなら私は、 このコンペのために制作したからです」と反論。デザイン料、著作権料の500万円という金額については 「著作権収益の全額譲渡も含んだ金額ですので、新規のロゴマークやキャラクターのデザイン料としては妥当な金額」 との認識を示した。
寄せられたメールのなかには、コンペにあたって籔内教授を指名した広告代理店や、 選考に関わった事業協会に対して向けられるべき苦情も多く、籔内教授が苦言を呈する一幕も。
同マスコットは、奈良県などでつくる事業協会が2月12日に発表、愛称の募集を開始した。 ネット上でその存在が知れ渡るやいなや「気持ち悪い」「仏に対する侮辱」「子供が泣き出す」などの批判が噴出。また、 デザインを一般公募しなかったこと、選考に市民が関われなかったことにも疑問の声が挙がっている。
YOMIURI ONLINE
選考法県議会も“逆風” 1300年祭マスコット不評
2010年に県内で開かれる「平城遷都1300年祭」で、 市民らからデザインの変更を求める声が出ているマスコットキャラクター=イラスト=を巡り、 7日の県議会や奈良市議会で、議員から選考過程やルックスなどを批判する意見などが相次いだ。 愛称を募集している平城遷都1300年記念事業協会側は釈明に懸命。 9日にはデザイン撤回を求める市民の署名活動が予定されており、“逆風”が強まっている。
■協会、苦しい釈明終始■
「マスコミがキャラクターを宣伝してくれている。協会もここまで考えて選んだのか」
県議会の特別委員会で、ある県議は、そう皮肉交じりに質問をぶつけた。
同協会によると、キャラクターを巡る報道は6日までに関東、 関西の各テレビ局の計24番組で取り上げられ、放送時間は約1時間48分。新聞各紙でも取り上げられた。
同協会側は「厳しい意見もあるが、多くのテレビニュースなどで取り上げられた」と説明した。
また、別の県議は一般公募ではなく、 500万円かけてデザイナーら12人によるコンペ形式で行われたことを指摘。今回、 作者の彫刻家に500万円支払われたことも挙げ、「なぜコンペにしたのか。ほかにどんな作品が出たのか明らかにすべき」 と批判した。
協会側はコンペ形式にした理由を「祭の趣旨が全国展開なので、専門性の高い人によるものが良い」 などとし、他のコンペ参加者については「応募して落選した人の評価にかかわり、非公開」とした。
協会が2月12日から始めた愛称募集は報道を受けて今月に入り急増。一気に7000件に達した。 一方で、批判的な意見もあるという。市民の有志グループは、「白紙撤回して一般公募すべき」 として9日に署名活動をする予定だ。
■「かわいくない」奈良市長意見認識■
一方、奈良市議会の代表質問でも話題に。市議からは、同協会の副会長を務める藤原昭市長に対し、 改めて感想を求める質問が出た。これに対し、藤原市長は「『かわいくない』などの意見があることは認識しており、 真摯(しんし)に受け止める必要がある。企業やメディアと協力して、みんなに親しまれるものにしていきたい」と話した。
(2008年3月8日 読売新聞)





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