京都府警が日本で初めて、コンピューターウィルスの作者とその関係者3名を摘発したそうです。「Winny」 経由でばらまいたらしい。ウィルスの発生源も、特定しようとすればできるんですね。もしくは、特定できた希なケース?
さて、逮捕した、容疑は、ウィルスに用いたアニメ画像の改変で著作権法違反、ということなので、いわば「別件逮捕」 ということのようです。日本にはウィルス作成を罰する法律が無いため、だそうです。データの消失や破壊など、 被害の大きいものは取り締ってもかまわないと思いますが、やはり直接的でない取り締りは、ちょっとツライ感じがしますね。
これというのも、2004年に、ウィルス作成罪(?)を加えた刑法の改正案を国会に提出したそうですが、「共謀罪」 で揉めて、結局成立しなかったという経緯があるようですね。
それ以降、話は浮上していないようですが、この逮捕をきっかけにまた法律改正への動きが出てくるのでしょうか。 ただ、作成しただけで罪になる、というのは問題があるような気がします。悪意をもって配布した場合や、過失によりばらまくことになってしまった場合に罪に問う、 といった感じが良いのでは。
YOMIURI ONLINE
PCウイルス作成者を国内で初摘発、24歳大学院生
アニメ画像を無断で使ったコンピューターウイルスを作成し、インターネット上に流出させたなどとして、 京都府警ハイテク犯罪対策室と五条署は24日、大阪府泉佐野市に住む私立大の大学院生の男(24) を著作権法違反容疑で逮捕、自宅など数か所を捜索した。
ウイルスの作成者が摘発されるのは、日本では初めて。
調べによると、大学院生は昨年10〜11月、作成したコンピューターウイルスを、 著作権のあるアニメ画像に仕掛けて改変したうえ、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じてばらまき、 不特定多数のパソコンに表示させて、著作権を侵害した疑い。
ウイルスは「原田ウイルス」と呼ばれるものの亜種とみられ、アニメ画像のファイルを開くと、 ウイルスが作動し、パソコン内に保存されたデータを破壊したり、個人情報を流出させたりするといい、 最近ネット上に出回るようになった。
大学院生は、ウィニーのネットワーク内で、 アニメ画像を流出させることで知られる大阪府内の会社員の男(39) と兵庫県内の30歳代の無職の男のファイルに見せかけて、ウイルスを流していたという。調べに対し、 「有名なファイル名を使えば、ウイルスを蔓延(まんえん)させられると思った」と供述。府警は24日、 2人についてもアニメ画像を無断でネット上に流したとして同容疑で逮捕した。 大学院生が2人以外の数人分のファイルに見せかけたケースもあり、府警が追及する。
ウィニーを巡っては、京都府警が2004年5月、開発者の元東京大助手金子勇被告(37) を著作権法違反(公衆送信権の侵害)ほう助の疑いで逮捕。同被告は1審・京都地裁で罰金150万円の有罪判決を受け、 控訴している。
コンピューターウイルスによって、個人情報が流出するなどの被害が広がっているが、 ウイルスを作る行為を罰する法律は国内にはない。政府は、各国がインターネット犯罪に協力して取り組む 「サイバー犯罪条約」に署名し、 条約締結の条件となっているウイルス作成を罰することなどを盛り込んだ刑法などの改正案を04年、国会に提出した。 しかし、法案に盛り込まれた共謀罪について紛糾し、制定は先送りされている。
このため、業務用コンピューターのシステムが破壊されるなど被害が大きい場合は、 威力業務妨害などを適用するしかないという。また、 IDやパスワードなどで防御されたコンピューターへの不正侵入については、2000年に施行された 「不正アクセス禁止法」で取り締まっている。
(2008年1月24日14時13分 読売新聞)
毎日.jp
コンピューターウイルス:作成者、国内で初逮捕 京都府警
京都府警ハイテク犯罪対策室と五条署は24日、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」 で人気アニメ画像の入ったコンピューターウイルス「原田ウイルス」の一種を不特定多数に配布したとして、 同ウイルスを作成した大阪府泉佐野市の20代の大学院生と、 これを配信した2人の計3人の男を著作権法違反容疑で逮捕した。ウイルス作成者の逮捕は国内で初めて。 情報漏えいを引き起こすなど、ウイルス被害がインターネット社会でまん延する中、反響を呼びそうだ。
作成者以外に逮捕されたのは、同府と兵庫県内の30代の男。3人は容疑を認めているという。
調べでは、大学院生は昨年10〜11月ごろ、 感染したパソコンの画面に人気アニメが現れるウイルスを作成。不特定多数にばらまいて、アニメの著作権を侵害した疑い。 別の2人はウィニーを使ってこのアニメを配信した疑いが持たれている。
原田ウイルスは100種類以上の亜種があり、ウィニーなどのファイル交換ソフトによって感染すると 「原田」を名乗る男の画像が表示され、パソコン内のデータが勝手に削除されることもある。関係者によると、 元々の原田ウイルスは、アニメ映像の代わりに「原田」を名乗る男の顔写真が使われていた。 また原田ウイルスを作成するツールもネットで流通しているという。
府警は04年、ウィニー開発者の元東京大助手、金子勇被告(37)を著作権法違反ほう助容疑で逮捕 (京都地裁で罰金150万円の判決、大阪高裁へ控訴中)。関連捜査から今回の容疑が浮上した。【熊谷豪、細谷拓海】
◇原田ウイルス
感染すると、パソコンの画面に「おまえはもう死んでいる。(中略)ここに来い。そして俺に謝れ。 さもなくば、このPCは自爆する」と勝手に表示される。音楽や動画などのファイルを「原田」 と名乗る若い男の画像に置き換えたり、システムファイルを削除するものもある。 この男が目をつぶっている写真が画面に表示されたり、静岡県警の偽のホームページが現れるものもある。
毎日新聞 2008年1月24日 12時19分 (最終更新時間 1月24日 16時41分)





これはどうやら警察が執念で追っていたようですね。
で、現在はまだ取り締まる法律がないので、著作権法違反という苦肉の策(笑)
実際に取り締りたい内容を考えると、著作権違反、というのはいかにも苦しい。
京都府警は、Winnyがらみの事には何かこだわりがあるんでしょうか(^^;
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