OCF検定に合格したCADならば、SXFファイルによるデータ交換が保証されている、とか、 電子納品のCADデータとして保証されている、というような記述を見かけますが、いったい何が保証されるのでしょうね?
ソフトベンダーさんとしては、OCF検定に通っているので、データ交換の確実性を保証しているのでしょうか?実際に、 実務で作成される、あらゆるCADデータを検証できるわけではないだろうし、CADソフトに絶対にバグが無い、ということもないでしょう。
例えば、CADの独自形式データをSXFに変換するときに何らかのバグがあり、正確に作図しているにも関わらず、
SXFデータが異常になり、さらに異常なデータに基づいた数量計算・積算が行われ、そのおかげで工事費が過大になってしまった、
という事態が起きてしまった場合いったいどうなるのでしょうか。工事費が過大になってしまった責任は一体どこにあるのか?
私の予想は、ソフトの使用許諾に基づき、ソフトベンダーは、ソフトを使用した結果については一切責任を負わないということで、
責任はユーザにある、で一件落着かと思います。
これまで、ソフトを使用した結果について、責任を負うなんて書いてある文面を見たことがないですね。
まあ、OCF検定に合格したソフトであれば、今書いたような事態になる確率は、かなり低いのでしょうが、データ交換や、 データの再現性について、誰かが保証している(何らかのトラブルが発生した場合に、誰かが責任を持つ)、と思うのは、 幻想としか思えないですね。
保証と責任は別問題、ということでしょうか。