NHKの記者が、放送前のニュース原稿から情報を仕入れ、インサイダー取引で儲けていたことが発覚。 証券取引の監視委員会から事情聴取を受 けています。疑惑の3名のうち2名は認めて、1名は否認しているそうです。
NHKも、しばらく、不祥事が鳴りを潜めていましたが、ここに来てまた燃上がってきたようです。 3名はお互いに連絡を取合っていたわけでは無く、それぞれがバラバラにインサイダー取引を行っていたらしい。
今回発覚したような不正は、どうせ氷山の一角、という思いがしますが、上のような事情であれば、 そんな推測がより現実味を帯びてくるように思えます。氷山の一角、というのはNHKのことでもあり、 マスコミ全体に関わることでもありますが。
儲るなら、何でもあり。
毎日.jp
インサイダー取引:NHK記者ら3人を聴取 1人は否認
NHKの報道局記者ら3人が、放送前のニュース原稿を読み、その内容を元に株を買い付け、 高値で売り抜けていたとして、証券取引等監視委員会は証券取引法違反(インサイダー取引) 容疑で事情聴取するなど調査に乗り出した。NHKは17日に記者会見し、2人が認め、 1人が否定していることを明らかにした。3人の勤務地は異なり、連絡を取った形跡もなく、 証券監視委は他に同様の不正行為がなかったか調べを進めるとみられる。
報道機関の記者がインサイダー取引容疑をかけられるのは初めて。 3人は▽報道局テレビニュース部制作記者(33)▽岐阜放送局放送部記者(30)▽水戸放送局放送部ディレクター (40)のいずれも男性。
不正利用されたニュースは、牛丼チェーン「すき家」を展開する外食大手「ゼンショー」 が大手回転ずしチェーン「カッパ・クリエイト」の株式を取得し傘下に収めるとの内容。別の記者が取材し、 昨年3月8日午後3時の市場取引終了と同時に、テレビで特ダネとして放送された。
NHKによると、ニュース原稿は同日午後2時38分、完成原稿として登録された。 3人のうち事実を認めている2人は、放送までの22分の間に専用端末で原稿を読み、 カッパ社株約1000〜3000株を百数十万〜約500万円で購入した疑いを持たれている。 8日に1720円だった株価は翌9日に1774円に上昇。3人は9日に売却し10万〜40万円の利益を得たという。
完成原稿は約1万1000人の職員のうち、記者や編集担当者ら約5000人が閲覧を認められ、 割り当てられた職員番号とパスワードを端末に打ち込んで閲覧できる。 3人は自宅に戻るなどしてネット取引で発注していたとみられる。
証券監視委は別のインサイダー取引を調査する過程で今回の不自然な取引を把握したとみられる。 NHKの橋本元一会長は「報道目的の情報を自己の利益に悪用したことは許されない。視聴者に深くおわびしたい」 と陳謝した。【堀文彦】
▽インサイダー取引 投資判断に影響を及ぼすような未公開の重要事実を知ったうえで株式売買する行為。 市場の公正性・健全性が損なわれるため規制されている。罰則は従来、懲役3年以下または罰金300万円以下だったが、 06年7月、各5年以下、500万円以下に厳罰化された。今回は昨年3月の行為のため、 起訴されれば厳罰化された証券取引法の条文が適用される。昨年9月、同法などを一本化した金融商品取引法が施行された。
▽服部孝章・立教大教授(メディア法) の話 一般市民や投資家より早く情報を知りうる特権を悪用したもので、視聴者に対する裏切りであり、 報道にかかわる者として倫理観が欠如している。ただ、テレビ局や新聞社にとって、 どの部署の記者でもいち早く経済情報を知ることができる編集システムは、番組や記事作成のうえで外せないだろう。 組織として再発防止の決め手はないと思われ、最終的には個人の倫理観にゆだねるしかない。
▽放送倫理・番組向上機構の放送倫理検証委員会委員で作家の吉岡忍さんの話 不祥事が続き、 新体制が発足しようとしてNHKが注目を集めている時期に、疑いをかけられるとは何をか言わんやだ。 報道畑にいる人間なのだから、そのことを感じていないはずがない。 再生途上にあるNHKの局員には一生懸命やっている人の方が多く、当事者だけの問題ではなく全体の士気にかかわる。 報道やメディアの仕事に携わろうとした初心を思い出してほしい。
毎日新聞 2008年1月17日 20時34分 (最終更新時間 1月18日 1時16分)
YOMIURI ONLINE
インサイダー疑惑、NHKの取材後30分間に株取引
NHKの記者ら3人が、放送前のニュースの内容をもとに株を購入していたインサイダー取引疑惑で、 株取引は外食大手「ゼンショー」(東京都港区)がNHKの取材を受けて、資本・ 業務提携の事実を認めてから約30分の間に行われたことが18日、わかった。
証券取引等監視委員会は、同社が回転ずしチェーン「カッパ・クリエイト」(さいたま市、東証1部上場) と提携することを公表する前にカッパ・クリエイトの株価が急騰していたことから取引状況を調査、 記者らの関与を割り出していた。
関係者によると、ゼンショー広報室に、NHKの経済部記者から携帯電話で取材があったのは、 2007年3月8日午後2時半前後。ゼンショーがカッパ・クリエイトに資本参加した後の株式所有割合など、 数点の誤りがあったため、広報室幹部は「誤った内容がニュースとして流されると困る」と判断、 NHKの記者に具体的な内容を伝えたという。
この際、幹部は記者に市場が閉まる午後3時以降に報道することと、 情報の取り扱いを厳重にするよう要望した。
しかし、このニュースの原稿はその直後の午後2時38分に報道用端末などで閲覧可能な状態になった。 原稿の見出しには、「独自」と特ダネであることを示す表記があり、 経済部記者とは無関係の制作記者ら3人はこれを手がかりに短時間でカッパ・クリエイト株を購入したとみられる。
不正取引をした記者の1人が、午後2時38分以前にも同株を買い付けていたこともわかった。 この記者はインサイダー取引を認めており、監視委では、 ゼンショー側から裏付けを取る前の未完成のニュース原稿の内容を知っていた可能性が高いとみて、調べている。
NHKは午後3時から提携のニュースを放送。ゼンショーは3時15分に東証のホームページで公表した。 カッパ・クリエイト株の株価は8日の始値で1664円、終値で1720円だったが、 翌日の始値で1890円にまで急上昇した。
監視委は、資本・業務提携など株価に影響を与える重要事実公表前の株の値動きをチェックしており、 不審な点があれば、証券会社に協力を求め、取引した投資家の特定を進めている。
今回、カッパ・クリエイト株は、 提携が東証のホームページで公表される前からじわじわ上がっていたため、調査を進めたところ、 複数のNHK職員が株を購入していたことを突き止めた。NHKがその直後にニュースを放映していたため、 経緯を調べていた。
(2008年1月18日14時49分 読売新聞)




まあ、立場を悪用する人間はどこにでもいるものですが、NHKは国民の受信料で成り立つ公共の放送局。
相変わらずの体質は治らない。
さて、NHKのインサイダー取引が問題となっていますが、毎年年始に不祥事が表面化しますね。
あれだけ大きな組織ですので、水面下ではいろんなことが起きているのだろうなと思います。
>相変わらずの体質は治らない。
受信料を払わなくても、それなりに儲けているのでしょう :-P
>おーちゃん さん
更新を再開されるとのこと、これからもよろしくお願いいたします。
>あれだけ大きな組織ですので、水面下ではいろんなことが起きているのだろうなと思います。
インサイダー取引も、NHKに限ったことではなかろう、とも思っています。