アメリカ・ポラロイド社がインク不要の印刷技術を開発して、アメリカで話題を呼んでいるとのこと。 結晶状に染料を塗った特殊な紙に熱をあて、数十秒で発色させるそうです。「インク不要」 というのはいわゆるプリンタのインクやトナーに当るものが要らない、ということのようです。染料や顔料を必要としない、 というのを想像しましたが、違いました(^^;
ポラロイド社なので、何と言ってもインスタントカメラ技術の応用でしょうね。 青焼き(今見かけることはとても少なくなりました)に通じるような技術でしょうか。画期的な技術だと思います。
プリンタ本体が非常にコンパクトで、専用紙も比較的安価にできるようです。 発色の具合や退色が少ないのか、専用紙の管理は簡単なのか、など実用面はどうなのでしょう。 今どきなら環境に対する負荷も気になりますね。
アメリカでは今年の夏に発売、日本は早ければ年内に発売になるそうです。プリンタは名刺サイズだそうですが、 写真L判対応プリンタが出れば、日本でも結構需要があるのではないでしょうか。
asahi.com
ポラロイド社、インク不要の印刷技術を開発
2008年01月09日21時10分
インスタントカメラで知られる米ポラロイド社は、インクを全く必要としない印刷技術を新たに開発した。 当地で開催中の家電見本市、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で初めて公開し、「技術革新賞」 を受賞するなど話題を呼んでいる。
公開したのは、「ZINK(ジンク)」と呼ばれる印刷技術。あらかじめ約5センチ×約7. 5センチの名刺大の台紙に、特殊な技術を使って結晶状に染料を塗っておき、小型プリンターに台紙を通して熱を当て、 数十秒で発色させる仕組みだ。
インクもカートリッジも使わないため、プリンターは片手で持てるポケットサイズ。 重さも100グラム弱で、どこにでも持ち運ぶことができる。 携帯電話のカメラで撮った写真のデータをワイヤレスで送信し、プリントすることも可能だ。
今夏に米国市場で発売する。プリンターは1台150ドル(日本円で約1万6000円)以下、 紙は1枚30セント(同約33円)程度と、 現在のアナログのインスタントカメラのコストよりも安くすることを想定している。日本でも、 早ければ年内にお目見えする予定だ。