2005年10月05日
BSEの問題で、ずっと輸入が止っていた、アメリカ産牛肉が輸入再開へ向うようです。
asahi.com http://www.asahi.com/life/update/1005/001.html
BSEの病原体が「検出されにくい」生後20ヶ月以下の牛に限って、輸入を認めるかのような記事ですが、
結論が非常にわかりにくい文章です。
学術的には、BSEに汚染されている可能性は非常に低いと考えられるが、アメリカ側のBSE対策の徹底や、生後20ヶ月以下の証明など、
輸入に必要な現実的な対策は後で考えよう、ということのようです。
要するに、アメリカ産牛肉の輸入再開、という事項だけが必要であって、具体的な安全対策は見えてこない、
政治的決着と言えるようです。吉野家の株が高騰したりしているようなので、経済活動や投機的な面からは、輸入再開歓迎、
ということでしょうか。
私は、「検出されにくい」という表現が気にかかっているのですが、どのような意図なのでしょうね。やはり、
現在の検査技術では検知できない(BSEに汚染されている可能性はある)、ということでしょうか。
また、アメリカで飼っている牛は、出生日を特定できないのが多いそうですが、輸入再開の日から、アメリカの年寄り牛はみな若返って、
生後20ヶ月になったりするのかもしれません。
来月に、一般から意見募集、いわゆるパブリック・コメントを行う予定のようですが、どのような結果になるのでしょうか。パブリック・
コメントは、意見を聞いてあげたよ、という単なる儀式になっている気がしますが、「輸入再開」という結論は、
どんなコメントがあっても変らないのでしょうね。
posted by いさた at 15:51
| 大阪 ☔
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