経済産業省が、来年度から日本の排他的経済水域の海底に眠るレアメタルの調査を始めるそうです。 ほぼ全量を輸入に頼っているレアメタルのある程度の自給を目指す、ということのようです。
先日、報道ステーションで、レアメタル確保のため世界的に激しい競争が行われている、 という特集を見た記憶があります。日本は出遅れているそうですが、それでもなんらかの手を打始めたということになりますね。 汎用の材料で、レアメタルと同じ働きを実現する、という基礎研究も進めているというのを聞いたことがあるので、 いわば両面作戦にするのでしょうかね。
具体的には、世界でも例を見ない「海底熱水鉱床」の開発で、沖縄近海や伊豆・小笠原付近が対象のようです。 沖縄付近だと、開発に適した埋蔵量が確認されたり、採鉱のメドが立った、ということになると、 中国が出てきそうな気がしますが、さてどうなるのでしょうね。
自給という観点では、食料の自給もまた問題ですが、こういったニュースを聞くと、農水省よりも経産省の方が、 まだマシ、というような感じがしますね。
農水省の食糧自給率アップのための方策は、「いつもよりご飯を一口余分に食べよう」 (さすれば国産農作物による摂取カロリーが増えるので、見かけ上自給率がアップする)らしいですが、 恐ろしく危機感が無いですね。最近の値上げラッシュを目の当りにして、いったい何を考えているのでしょうかね。
YOMIURI ONLINE
国産レアメタル探し出せ、沖縄近海など海底調査へ
経済産業省は19日、日本の経済的な主権が及ぶ「排他的経済水域」(EEZ)の海底に眠る希少金属 (レアメタル)を確保するために、2008年度から埋蔵量などの調査に乗り出す方針を固めた。
レアメタルは「産業のビタミン剤」とも呼ばれ、ハイテク産業に不可欠な原材料だが、 日本はほぼ全量を中国など海外からの輸入に頼っている。希少資源の安定的な調達につなげたい考えだ。
調査は12年度までの5年間で完了し、実証実験を経て、早ければ2018年度の商用化を目指す。
経産省は、海底から噴出する熱水に含まれる金属成分が沈殿してできた「海底熱水鉱床」 の開発を目指している。
「海底熱水鉱床」には、光ファイバーに使われるゲルマニウムや集積回路(IC) などの電子部品に使われるガリウムといったレアメタルに加え、銅や亜鉛などの金属も豊富に含まれているとされる。
1985年からの調査で、日本のEEZ内の沖縄近海や伊豆・小笠原海域に「海底熱水鉱床」が存在し、 レアメタルが含まれることが確認されているが、埋蔵量などは把握できていなかった。
今回の調査では、海上からのボーリング調査で埋蔵量や品質などを詳しく調べる。また、 開発が鉱床周辺の生物に及ぼす影響を調べたり、 環境への負荷を小さくするためにどのような採鉱技術を活用するべきかを検討したりする。 初年度は5億円を投入する方向で調整している。
「海底熱水鉱床」の開発は世界的にも例がないが、海外にはその有望性に着目している企業もあり、今後、 開発競争が激化する可能性も指摘されている。
(2007年12月19日14時30分 読売新聞)
う〜む、レアメタルでありますか・・・ボンクラめは、そう聞くとハイテク関連の材料資源云々以前に、何故か脊髄反射的?に「元素周期表」を思い浮かべてしまう、トラウマがあったりします(笑)。
> 沖縄付近だと、開発に適した埋蔵量が確認されたり、採鉱のメドが立った、
> ということになると、 中国が出てきそうな気がします
御意御意にございます。そぅでなくてもすでに海底ガ・・・<以下自主規制汗>
おまんまのネタも、某大陸産のブツが最近はスーパーでも少なくなってきた?ような気配が漂うこの頃ではあります。
天然ガスは、中国側から吸取られてますね(^^;
二の舞にならなければ良いですがね。
>おまんまのネタも、某大陸産のブツが最近はスーパーでも少なくなってきた
安い物は中国産のものを見かけますが、一時期に比べれば少なくなった感じはしますね。
加工物には、中国産のものがいろいろと入っているのでしょうね。