半年前、侵略のために地球に来た女性エイリアン・ナタル。ストリートミュージシャンの歌を聴いて歌に惚れ込み、 故郷の星を捨て、地球で歌を歌って生きることに決める。
エージェント・エスと共にエイリアンを追っていたエージェント・ディーは、ナタルに惚れ、 彼女を守るために殉職したふりをしてまで、二人で生きてきた。ディーが惚れてしまったのは、歌が好きになった、 という意外性もさることながら、仮面の下の素顔が美しかったから、というのが大きかったからに違いない(笑)
ナタル役に、メビウスのミサキ女史、というのは意外な感じだったが、メビウスの時よりも演技力が向上したのか、 はたまたこのような役の方があっているのか、生き生きとしていたように思う。
さて、現在。裏切ったエイリアンを処罰するため、また再侵略のためかもしれないが、追手がやって来る。 ディーが事情を説明して、自分を怪しむエスとケイを、説得して協力させるまでのシーンが見所だろうと思う。 いつもは三枚目かつ任務に忠実そうなケイが「そんなラブ&ピースに弱い」と言うのはなかなかカッコイイ見せ場。
ジンは、ストリートで歌うナタルにたまたま出会い、追手のエイリアンとも出会ったことで戦いに巻込まれる。 倒れたところを膝枕してもらったのは役得?今回は、ケイにもエスにも会うことなく、ちょっと影が薄かったか。
3名のエージェントVSエイリアンの攻防戦はアクション的な見所だったが、良いところを持って行ったのは、 やはり2丁拳銃で助っ人に入ったナタル。
倒されたエイリアンが断末魔に巨大な生物兵器らしきものを呼出し、 エージェントたちがビームで抹殺されそうになったが、危機一髪、セブンXのアイスラッガーが一閃で倒し、 UFOもエメリウム光線一発で終り。毎度のことながら戦闘シーンが短いが、 アイスラッガーが敵を切断して貫いたのは初めてか。
ラストは、ナタルが歌うシーンで終り。人間とエイリアンが対峙するのではなく共存する姿が描かれ、 ほっこりした気分で終る本作、これまでの作品に比べると、ストレートに楽しめる快作といった感じでした。
エレナが「来るべき戦い」を暗示していましたが、これから佳境へと入っていくのでしょうか。