香川県坂出市で、16日から、祖母と孫2人が行方不明になっている事件。最近加古川で起きた、 女の子が自宅前で殺害された件や、数年前、東京は世田谷で一家が殺害された件のように、 これもまた唐突で不可解な事件のように思います。
三日が経った現在、現場の状況など、小出しに情報が出てきますが、 事件の解決に向うような有力な手がかりが出てこないですね。何かの事件に巻込まれるような背景も無さそうだし、 小出しに情報が出てくるほどに、謎が深まっているような感じもします。
何とも不可解な・・・・としか言いようがありません。
毎日.jp
行方不明:祖母と孫2人不明 室内から大量の血痕−−香川・坂出
16日午前9時ごろ、香川県坂出市林田町の無職、山下清さん(43)と妻の佐智子さん(34) が県警坂出署に「子ども2人と母がいなくなった」と届け出た。 同署員らが山下さん方北隣に住む佐智子さんの母でパート従業員、三浦啓子さん(58)方を調べたところ、 室内から大量の血痕が見つかった。3人とは連絡が取れず、 同署は事件に巻き込まれた可能性が高いとみて行方を捜している。
行方が分からないのは、三浦さんと、山下さんの長女の茜ちゃん(5)、次女の彩菜ちゃん(3)の3人。
調べでは、保育園児の姉妹2人は15日午後6時ごろ、三浦さん方に泊まりに行った。 16日午前7時50分ごろ、佐智子さんが迎えに行くと玄関は施錠されておらず、3人ともいなかった。 三浦さん方の寝室の畳に半畳分ほどの血痕があり、ベッドの布団や玄関にも血痕があった。姉妹2人の靴は残されており、 三浦さんの靴と自転車、携帯電話がなくなっていた。
三浦さんは1人暮らし。山下さん方は6人暮らしで、他に長男(10)と三女(1)がいる。
毎日新聞 2007年11月17日 東京朝刊
香川県坂出市で祖母と孫娘2人の計3人が行方不明になっている事件で、祖母の同市林田町、 パート従業員、三浦啓子さん(58)方に残された数カ所の血痕のうち、 風呂場で見つかったものは洗い流したような跡だったことが分かった。また、 三浦さんの自宅南約20メートルの小道からは18日、血液反応が出た。県警はこの日、坂出署に捜査本部を設置、 血液が三浦さん宅から見つかったものと同一のものか鑑定を急ぐ。
行方不明になっているのは三浦さんと、三浦さん方の隣に住む無職、山下清さん(43)の長女茜ちゃん (5)、次女彩菜ちゃん(3)。
調べなどによると、風呂場の血痕は浴槽の外で見つかった。県警は、 何者かが血のついたものを風呂場の水で洗い流した可能性があるとみて調べている。寝室のカーペットはL字型に切られ、 その下の畳からは大量の血痕が発見されている。しかし、切り取られたカーペットは現場からは見つかっていないという。
現場付近の18日の捜査で、山下さん宅南の土手に上がる小道(幅約50センチ)から、 血液の反応が出た。県警は血液が人のものか、成分の特定を急いでいる。警察犬は計8頭を出し、 現場周辺の綾川沿いの堤防を捜索したが、有力な情報は得られなかった。
また、三浦さんの携帯電話は、17日午後4時ごろには電波を感知したが、 約3時間後には感知できなくなった。捜査本部は80人態勢で3人の行方を捜している。【三上健太郎、矢島弓枝、 松倉佑輔】
香川・坂出の3人不明:祖母宅、 空白の9時間半 前夜10時に最後の電話
香川県坂出市林田町の無職、山下清さん(43)の長女、茜ちゃん(5)と次女、彩菜ちゃん(3)、 姉妹の祖母の同所、パート従業員、三浦啓子さん(58)の3人が行方不明になっている事件で、 三浦さんの携帯電話が最後に通じたのは15日午後10時ごろだったことが17日、県警坂出署などの調べで分かった。 16日午前7時半ごろには応答がなかったことから、同署は、 15日午後10時〜16日午前7時半の約9時間半の間に何らかの事件に巻き込まれた可能性が高いとみて捜査。 17日朝から約80人態勢で3人の行方を捜している。
調べなどでは、姉妹2人が三浦さん方に泊まりに行った15日午後6時以降、母の佐智子さん(34) は三浦さんの携帯電話に、午後7時と同10時の2回電話した。「もう寝るからね」などといった内容だったという。
16日午前7時半ごろには、三浦さんの家族が仕事に行く前の三浦さんを励まそうと電話。しかし、 呼び出し音は鳴るが応答はなく、もう1度かけたが同じだった。
三浦さんの携帯電話は17日午前も電波が通じる状態にあり、 位置情報などから同市周辺にいる可能性が高いとして、県警は同市内を中心に捜索している。
一方、三浦さん方の寝室にあったタンスの引き出しが開いており、 中をかき回したような跡があったことも分かった。三浦さんのバッグは居間に置いてあり、財布も入っていたという。 血痕が残っていた寝室のベッド、畳、玄関以外にも血をふき取ったような跡があることも判明した。
また、同署は現場付近の捜索のため17日午前11時ごろから、三浦さんの自宅南に流れる綾川の堰 (せき)を開け、川の水位を下げた。午後1時ごろ、ゴムボートに捜査員3人が乗り込み、木の棒を持って川の中を探り、 三浦さんらの行方につながる遺留物などがないか調べている。【三上健太郎、矢島弓枝、大久保昂】
◇「早く帰って」姉妹の父悲痛
3人の行方を案じる清さんは同日午前8時ごろ、自宅前で報道陣の取材に応じ、 「1分1秒でもいいから早く帰ってきてほしい。今はそれしか言いようがない。病院にいるなら知らせてほしい。 もし事件に巻き込まれているなら、早く返してほしい。殺さないでほしい。それぐらいしか言う言葉がないんやけど……」 と唇をかみしめ、悲痛な面持ちで訴えた。
◆行方不明の経過◆
【15日】
午後 5時半 三浦啓子さんが仕事を終える
〃 6時 三浦さん宅に、娘の山下佐智子さんの子ども2人が泊まりに行く
〃 7時 三浦さんと電話で会話した佐智子さんが、「好きなテレビ番組見せてあげてね」 と伝える
〃10時 三浦さんと電話で話した佐智子さんが「もう寝るからね」
【16日】
午前 2時 娘婿の山下清さんが三浦さんの自転車が止まっているのを確認
〃 7時20分 清さんが、三浦さんの自宅方面から、 ドアが開閉するような音を聞く
〃 7時半 家族からの電話に三浦さん出ず
〃 7時50分 佐智子さんが3人が行方不明になっているのを発見
〃 9時 坂出署に佐智子さんと清さんが3人不明を届ける
※時間はおおよその時刻
毎日新聞 2007年11月17日 大阪夕刊
坂出の3人不明:父「早く帰ってきてほしい」 謎多く、混迷増す / 香川
◇父ら早期解決と無事祈る
「いったい、どこに行ってしまったの」−−。坂出市林田町の無職、山下清さん(43)の長女、 茜ちゃん(5)と次女、彩菜ちゃん(3)、姉妹の祖母の同所、パート従業員、三浦啓子さん(58) の3人が15日夜から16日朝にかけて行方不明となった事件は17日も県警の捜査が続いた。しかし同日夕現在、 3人の行方は分からないまま。清さんは沈痛な面持ちで事件の経過を説明したうえで、「早く帰ってきてほしい」と訴えた。 孫2人が泊まった祖母宅の寝室などに血痕を残し、祖母の自転車が消えるなど謎が多く、混迷の度合いを増している。 【吉田勝、矢島弓枝、大久保昂、松倉佑輔】
■悲痛な願い■
清さんは17日朝、現場付近に集まった報道陣約30人に対し、事件の経過を説明。それによると、 16日午前7時50分ごろ、妻佐智子さん(34)が保育園に行く子供に着替えを持って行くため、祖母宅を訪ねた。 しかし、居るはずの3人の姿がなかったため、「子供らがおらん」と泣き叫び、清さんとともに付近を探した。
次いで、祖母宅の寝室内で血痕が多量に見つかったため、「けがをしているのではないか」と思い、 市内の病院に手当たり次第、電話をかけた。しかし、行方が分からないままだったため、午前9時ごろ、 坂出署に2人で行き、届け出た。
事件について、清さんは「2人の子供は、おばあちゃん子で毎日のように泊まりに行っていた。 まさかこんなことになるなんて。一分一秒でも早く帰ってきてほしい」と訴えた。また、三浦さんの家族は 「仲のいい一家がこんな形で不幸に遭うのは悲しい」と涙ながらに語った。
清さんは午後2時ごろ、再び報道陣に対し現場の状況について詳細に説明。家屋西側の寝室(6畳間) のカーペット中央付近が刃物のようなもので長さ約30センチのL字形に切り取られ、 その下の畳にまで血がしみ込んでいたことなどを語った。
■心配の声■
3人がこつぜんと居なくなった不可思議な事件に、近所の人たちに不安が広がる一方、 関係者らは早期解決と3人の無事を望んだ。
茜ちゃん、彩菜ちゃんと同じ金花保育園(同市西庄町)に子供が通う女性(26)は 「早く見つけてもらわないと怖くて仕方がない。発見されるまで、自分の子供は保育園に車で送り迎えするつもり」 と語った。
山下さん家族を知るパート従業員の女性(40)は「家族仲はよかったようだ。2人の子供がお父さん、 お母さんと一緒にいるのをよく見かけた。ニュースで血痕があったと聞いたが、無事でいてほしい」と願った。
近くに住む夫婦は「居なくなってしまった2人の娘さんは可愛らしい感じで、幸せそうな家族だった。 まさかこんなことが起こるなんて」と言葉を詰まらせていた。
■現場では■
現場の三浦さん宅と山下さん宅は綾川の北側の土手近くに隣接して建っている。 事件発覚後から周辺には広範囲に土手付近まで、警察の非常線が張られ、報道各社のカメラがずらりと並んだ。 上空には各社のヘリコプターが飛来し、物々しい雰囲気に。土手の上では、 車や市民らが現場をのぞき込みながら不安げに通り過ぎていった。
一方、県警は午前11時ごろから、現場近くの綾川の堰(せき)を開放。川の水量を減少させたうえ、 捜査員たちがゴムボートに乗り込み、付近一帯を棒などを使って夕方まで捜索したが、新たな手がかりはなかった。また、 三浦さんの自宅では16日に引き続き、17日も朝から鑑識が行われた。
毎日新聞 2007年11月18日
この事件も諸々情報が漏れてくればくるほど不可解で矛盾点がありすぎ。
案外、意外な結末になるのかも・・・。
MEPHIST
>相変わらずTBが反映されない状態ですので、こちらにて。
なぜでしょうね。相性の問題などとも言われますが。
>案外、意外な結末になるのかも・・・。
灯台もと暗し、という結末か、さもなくば、穏やかな地方都市には全くそぐわない結末なのか・・・・