神奈川県在住の老婦人が米寿を迎えたのを機に、生まれ育ったふるさとの町に、現金で10億円を寄付したそうです。 40数年前から、米寿の日に10億円を贈ろうと節約してきた、とのことです。
いくら節約したといっても、普通、10億円貯めるのは無理でしょう。それなりの収入が無ければ・・・・とはいえ、 やはり、40数年に渡り目標達成のために努力し、かつ目標である米寿を迎えるまで生きてこられた、 というところが素晴しいと思います。この方にとって、「ふるさと」は特別な思いがある場所なのでしょうね。
この寄付は、とても重みのあるお金だと思います。受けた市は、この厚意を無駄にすることなく、 ぜひ有効に役立てて欲しいですね。
産経ニュース
10億円、現金でどーんと寄付 神奈川・大磯町の88歳女性
2007.11.16 12:57
ふるさとにどーんとビッグな恩返し−。神奈川県大磯町の横溝千鶴子さん(88) が米寿の誕生日を迎えた16日、「教育やスポーツ振興に役立ててほしい」 と生まれ育った同県南足柄市に10億円を現金で寄付、市役所で贈呈式が行われた。
市役所3階の会議室にピラミッド状に積み上げられた10億円は、1000万円の束が100個で、 重さは約100キロ。市の本年度一般会計予算の6.7%、教育費の約53% に相当するプレゼントに職員らは思わず顔をほころばせた。
横溝さんは旧南足柄村の出身。教育者の両親のもとで育ち、戦後、高校教諭などを務めた後、夫(故人) と調理場設備関係の会社を興し成功。平成11年にも地元の大磯町に5億円を寄付し、 障害者福祉施設の設立にかかわるなどしてきた。
横溝さんは「40数年前、米寿のこの日に10億円を贈ろうと目標を立て節約してきた。 ふるさとに恩返しできたのは人生最大の幸せ。子供たちの教育のため、命ある限り努力を続けたい」 と穏やかな笑みを浮かべた。
現金で寄付したことについては「お金の大切さを分かってもらいたかったから」と話した。
南足柄市は寄付金で横溝さんの名前を冠した基金を設立し、スポーツや文化活動で活躍した児童・ 生徒の表彰や子育て支援、教育関係の研究の助成などを行うという。