アタマジラミに感染する子供が急増しているそうです。 シラミを知らない若い親が適切に対処できていないことが原因と見られ、 中には駆除薬に耐性があるシラミも出てきているそうです。
私もシラミを知らない親の一員です。ウチの子供たちはよく頭をかくなどの、 シラミが湧いている症状は訴えていませんが、一応注意することにします。参考になりそうなサイトがいくつかありました。
http://xn--cck1bua8jg3d.life-k.com/basic/
http://www1.quolia.com/kuma3/sirami.htm
ダンヘルスケア
http://www.danhc.co.jp/index.html
シラミは秋から冬にかけて繁殖するそうなので、これからがシーズンですね。国内のシラミ駆除薬は、 今のところダンヘルスケア社の「スミスリン」だけだそうです。 耐性のあるシラミが増えるとやっかいなことになるのかもしれません。



asahi.com
アタマジラミ激増中 無理解一因 耐性種も確認
2007年10月09日08時20分
戦後にほぼ絶滅したとされながら、10年ほど前から増え始めた「アタマジラミ」 に感染する子どもの被害が拡大している。戦後世代の若い親らがふけなどと勘違いし、 適切に対処できていないことが一因とみられる。駆除薬に耐性を持つアタマジラミも国内で初めて確認され、 「国立感染症研究所」(東京)はサンプルの収集に乗り出した。
「これが卵かな」。広島県世羅町の甲山小学校で今夏、児童の頭髪をかきわけた男性教諭がつぶやいた。 髪の根本に1ミリ弱の白い粉のようなものが付着し、別の児童3人からも見つかった。
町教育委員会によると、5小中学校で7月末までに58人の児童、生徒がアタマジラミに感染し、 駆除した。町教委は「前例のない大量感染で驚いた。何とか対応でき、ほっとしている」。
国内で唯一のシラミ駆除薬「スミスリン」シリーズを販売する「ダンヘルスケア」(大阪市)によると、 アタマジラミは戦後、有機塩素系殺虫剤のDDTでほぼ全滅。71年以降に海外から持ち込まれて再び増えたが、 スミスリンが発売された81年から減少に転じた。
しかし、96年ごろから同社のスミスリン出荷量が増加に転じ、06年には10年前の2倍に。同社は 「年間感染者は小学校低学年を中心に約50万人」と予想する。感染拡大の理由に 「アタマジラミを知らない世代の親が増え、子どもがかゆみを訴えてもふけが出ていると判断するケースもある」 と指摘する。
大阪府によると、06年度に府内の小学校と幼稚園から寄せられた被害は1419件。 02年度から4年で3倍に増えた。兵庫県管轄の保健所への相談は、02年度の16件から06年度には46件。 東京都でも今年度の相談件数は昨年度の5割増だ。
急増を受け、国立感染症研究所は今年度からスミスリンへの耐性を調べるDNA解析に着手。 これまでに感染者102人から採取した226匹のうち、4人の9匹に耐性が確認された。
冨田隆史・昆虫医科学部殺虫殺そ剤室長は「4%ほどの確認では急増の主原因とは言えないが、 将来増える可能性はある」。9月からホームページでシラミのサンプル提供を求めている。
拙僧どもは、髪を剃っているので、こういう被害はないわけですが、最近のシラミの急増、原因は何なんでしょうね・・・
シラミと気づかずに放置してしまっていることが、増加の原因のようですね。生命力は侮りがたい、ということなのでしょう。
昔に比べ、空調機器の普及など、環境の変化も原因の一つかも知れませんね。