先月京田辺市で起きた、警官である父親が次女に手斧で首を切られて殺害された事件。 次女は刑事処分相当との意見付きで、家庭裁判所へ送致されたそうです。
父親は、次女へのしつけは厳しい一方で、女性関係にはだらしないところがあったようです。
次女はこの父親の二面性が許せず、遂に殺害に至った、というのが背景のようですね。次女には潔癖性な面があるそうで、
これが父親への憎しみをより一層深いものにしたのかも知れません。
子供が女性関係を知っているぐらいだから、母は当然知っていたでしょうし、
そんな夫のことは良く思っていなかったでしょう。警察に通報する際「自殺」としたのは、そんな思いに加え、
犯行に至った次女の心情を理解し、もしかすると、夫の自業自得、という考えに至ったのかも知れません。
家族関係・親子関係に問題があったことがうかがえますが、犯行に直接関わる動機などについては、
次女は口を閉ざしており、未だ不明のままだということです。
これからの解明が待たれますが、どうも聞くと憂鬱になりそうな話が出てきそうな予感がしています。
次女と父親の間だけの問題では無さそうな。
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産経ニュース
京田辺市の警官殺害事件で二女を家裁送致 父の言行不一致に不信感
2007.10.5 12:07
京都府警南署の男性巡査部長(45)が同府京田辺市の自宅で二女(16)に手おので首を切られて殺害された事件で、 逮捕された二女が調べに対し、「しつけが厳しい父親に女性関係があることを小学生のころに知り、汚らしいと思った」 と供述していることが5日、わかった。二女は手を入念に洗うなど潔癖性で、 父親の言行不一致を極端に嫌っていたとみられる。ただ、犯行の直接の引き金になるトラブルはいまだ確認されず、 京都地検は同日、「刑事処分相当」の意見をつけ、二女を殺人の非行事実で京都家裁に送致し、 家裁は2週間の観護措置を決定。動機解明の舞台は家裁に移された。調べでは、二女はしつけで小突くなど厳しい父親に対して早くから反感を持ち、 小学校高学年のころには父親の女性関係を知って「汚らしい」と感じていた。 家庭ではほとんど会話がなく親子関係は崩壊寸前に。その過程で「この世からいなくなってしまえばいい」 と思うようになり、「17歳になるまでに殺すつもりだった」と明確に殺意を抱くようになったという。
犯行当時の状況については、「両手で手おのを持って、力いっぱい振り下ろした」と、 強い殺意があったことをうかがわせる供述をしている。また、手おのを選んだ理由は「一撃で殺したかった」 「ギロチンで処刑しようと思った」と述べている。
逮捕後の二女は、留置場の担当署員にきちんとあいさつをし、取り調べに取り乱すことなく応じている。 母親(41)や姉(19)には当初から「好きだった。悪いことをした」と話していたが、父親には最近になって初めて 「申し訳ないことをした」と、反省の態度を示した。留置場では肘(ひじ) までせっけんをつけて手を念入りに洗うなど潔癖性がうかがえるという。
犯行の経緯や動機などについて深く聞こうとすると、「関係ありません」と黙り込んでしまうという。 府警幹部は「父親の女性関係が嫌だったという供述は終始一貫しているが、殺害に至った直接の引き金はわからない」 と話している。