10月2日夜、岩手県釜石市沖約9キロで、タンカーから船員が海に転落。 偶然ペットボトルを見つけて浮輪がわりにし、一晩海を漂流したものの無事漁船に救助されたとのことです。
穏やかな波で、水温も比較的高かったことも幸いしたようですが、ペットボトルで身体を浮かせてただよっていられた、 というのは驚きですね。2〜3リットルぐらいのペットボトルだったそうで、 これぐらいあれば大人の身体を浮かせていられるそうです。
広大な海でたまたまペットボトルと巡り会えたのは非常な幸運で、 この船員にとっては素晴しいことだったと思いますが、一方で漂流するペットボトルはゴミに違いないので、 9キロ沖合でもそんなゴミが漂っていると事実は、環境を汚しているということで複雑な思いがします。
YOMIURI ONLINE
ペットボトルが命綱、船から転落・一晩漂流の男性救助
岩手県釜石市沖を航行中のタンカーから真夜中の海に転落した男性甲板員(28)が、 空のペットボトルを浮輪代わりに一晩漂った末、3日朝、漁船に救助された。
釜石海上保安部によると、男性は2日午後10時半ごろ、釜石市の御箱埼灯台沖約9キロを航行していた 「さくら丸」(2997トン)の甲板で用を足していて転落した。同保安部などの捜索では見つからなかったが、 3日午前8時半ごろ、灯台沖約20キロで漁船に救助された。意識ははっきりし、命に別条はないという。
男性は救命胴衣を着けていなかったが、転落直後に取っ手付きのペットボトル(容量2〜3リットル) を見つけて体を浮かせた。発見時は片手でペットボトルをつかみ、空いた手を漁船に向けて振っていた。
2リットル程度のペットボトルなら大人でも十分に浮かせられるといい、同保安部は 「広い海でペットボトルを見つけたうえに、波は穏やかで水温も比較的高かった。本当に運がいい」と驚いていた。
(2007年10月4日1時44分 読売新聞)