2007年09月07日

PCBに似た汚染物質が母乳に蓄積されている

 「塩素・臭素化コプラナーPCB」や「コプラナーPXB」と呼ばれる、 PCBによく似た汚染物質が日本人の母乳に蓄積している、ということが摂南大学薬学部の研究によりわかったそうです。

 人体の蓄積が確認されたのは世界初で、日本で販売されている魚類(輸入した魚を含む)や、 南極海で獲れたミンククジラの肉にも含まれていることが判明。日本に限らず、世界的な規模で汚染が進んでいるようです。 人体の蓄積は魚を食べることが一因のようですが、汚染物質の発生源の解明や、人体への影響の研究が急務だとのこと。

 PCBは、発ガン性もある有毒物質で、昔カネミ油症事件の原因物質となるなどして、日本では使用・ 製造が禁止されています。これに類似のコプラナーPXBもPCB並の毒性があるのではないか、ということですが、 残念ながら、現在はその毒性を評価する対象になっていない(法律でそれが定められていない)そうです。

 

 食べ物や生活環境が、これまで、さほど危険でもなかろうと考えていた物質による汚染が進んでいて、 それが実はかなり危険だった、というのは恐ろしいことです。母乳に蓄積されているということは、 乳児にも何らかの影響を与えている可能性があるわけで、不気味です。

 ただ、個人的には、有毒物質・化学物質の人体への蓄積という問題に関しては、 今の生活環境では(ある程度は)仕方がないだろう、と諦め加減ですね。完全にシャットアウトするのは不可能でしょうから。

 日本のすぐ西側にある、人口が非常に多い国も汚染に関わっているんでしょうかね・・・・

 

Sankei Web
母乳中に新種の汚染物質 PCBに似た臭素系化合物

 毒性が強く地球規模での環境汚染が問題になったポリ塩化ビフェニール(PCB) に構造や毒性がよく似た臭素系化合物が、 日本人の母乳中に蓄積していることが摂南大薬学部などのグループによる5日までの分析で判明。 都内で開催中のダイオキシン2007国際会議で発表した。

 この物質は、 国のダイオキシン類対策特別措置法の対象物質コプラナーPCBに含まれる塩素の一部が臭素に置き換わった物質。「塩素・ 臭素化コプラナーPCB(コプラナーPXB)」と呼ばれ、新たな汚染物質として注目されている。

 グループの太田壮一摂南大准教授は「この物質による人体汚染の確認は世界初。 世界各地の魚の汚染も確認され、人体汚染は魚を食べることが一因とみられる。今後、 人間への影響評価や発生源の解明が急務だ」と指摘している。

 グループは、国内の21〜33歳の母親7人の母乳を分析。 毒性が最も強いダイオキシンに換算して評価した毒性換算値(TEQ)で、脂肪1グラム当たり0.42〜1. 41ピコグラム(ピコは1兆分の1)のコプラナーPXBを検出した。

 国内で売られていた世界各国や日本周辺の魚、 南極海のミンククジラの肉などにコプラナーPXBが含まれることも判明。地球規模で汚染が進んでいることを示した。

 コプラナーPXBはこれまで毒性評価の対象になっていないが、研究グループは、 毒性はPCBに匹敵すると考えられると指摘。母乳中の有害物質が乳児に与える影響が過小評価されている可能性があり、 PCBなどとともにコプラナーPXBを加えて評価すべきだとしている。

 太田准教授は「ごみなどの焼却のほか工場の廃水などが汚染源になっている可能性があるが、 その発生源について詳しいことは分かっていない」と話している。

(2007/09/05 10:02)

 

posted by いさた at 16:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 環境問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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