6月に爆発事故を起した、東京渋谷の女性専用温泉施設「シエスパ」は、本館を取壊し、 営業は再開しない方針となったとのこと。地元住民にも不信感が強く、営業継続なら、 反対の署名運動を起すような雲行きであったようです。
安全対策が十分に出来ず、地元住民の反対にもあえば、営業再開は難しいですね。第一、安全対策が信用されなければ、 客も来ないだろうし。撤退は常識的判断だと思いますが、ユニマットグループが、 マスコミにいろいろと叩かれる前に鳴りを潜めるという側面もあるでしょうね。
あまりに粘って、コムスンやノバのごとく、悪役になるのは避けたい、というところでしょうか。
(関連記事)
東京・渋谷の女性専用温泉施設で爆発事故
[シエスパ爆発事故] グループ内施設で天然ガス対策に差
YOMIURI ONLINE
シエスパ取り壊し、渋谷区に伝達…温泉爆発で再開断念
東京・渋谷の温泉施設「SHIESPA(シエスパ)」で先月19日、 別棟が爆発して3人が死亡した事故で、施設の土地と建物を所有する「ユニマット不動産」(港区)は10日、 地元の渋谷区役所に対し、別棟とともに現在休止中の本館を取り壊し、営業は再開しないとの方針を伝えた。
近隣の住民にも同日午後、この方針を説明した。同施設を巡っては事故後、 天然ガスへの安全対策が不十分だったことが発覚し、同社側も、施設の運営は断念せざるを得ないと判断したとみられる。
この方針は、ユニマット不動産の執行役員が同日午前、同区防災課を訪れ、ユニマットグループ傘下で、 シエスパを運営する「ユニマットビューティーアンドスパ」(港区)の決定として伝えた。
取り壊されるのは、源泉のくみ上げ設備や従業員用控室があった別棟(地上1階地下1階)と、 入浴施設やレストランなどがある本館(地上9階地下1階)の2棟。
ユニマット側は、施設の建設を始めてから約2か月後の2005年4月、設計施工を担当した「大成建設」 (新宿区)とともに、近隣の住民に対し、ガス爆発の危険性がないことや、 天然ガスの流出に備えてガス検知器を設置することを説明していたが、爆発した別棟には検知器がなかったことが判明。 今月7日の地元の住民集会では、施設の撤退や建物の撤去を求める意見が多数出され、ユニマット側が応じない場合は、 撤退を求める署名運動をすることも検討されていた。
(2007年7月10日14時32分 読売新聞)