2007年07月02日

2007年上半期 新車販売台数は30年ぶりの低水準

 2007年上半期(1〜6月)の国内の新車販売台数は、30年ぶりの低水準だったそうです。 これまで好調だった軽自動車も減少したとのこと。国内の自動車販売は不振が続いています。

 自販連は、都市部に人口が集中して自動車の必要性が下がった、また若い世代を中心に、例えば携帯電話への出費など、 お金をかけるところが変ってきた、などを構造的な要因として考えているようです。 若い世代は自動車に魅力を感じなくなっている、という分析のようですね。

 自販連の意見も当っていると思いますが、それ以外にも少子高齢化で、若い世代自体の数が減っていることや、 以前として続くガソリン高も影響しているでしょうね。車の買換えサイクルも長くなっているし、 車の使い方が変ってきているのも一因でしょう。
 各メーカーのラインナップを見ても明らかですが、ミニバンで多人数で移動する、という形が増え、 パーソナルクーペやスポーツカーを走らせる、という車の使い方は減っていますから、 全体の台数としては減少して当り前ですね。

 これから需要が増えてきそうな感じの車種は、介護・福祉仕様(またはそういった利用に配慮した)車や、 ハイブリッドカーあたりでしょうか。この辺に突破口があるのかも?

 

毎日インタラクティブ
新車販売台数:07年上半期…30年ぶり低水準

 日本自動車販売協会連合会が2日発表した07年上半期(1〜6月)の新車販売台数(軽自動車を除く) は、前年同期比10.5%減の178万8440台と、上半期としては77年(約174万2000台)以来、 30年ぶりの低水準だった。上半期2けたの減少も98年以来9年ぶり。 全国軽自動車協会連合会が同日発表した上半期の軽自動車販売も同1.7%減の105万4080台で、 軽も上半期としては4年ぶりに減少に転じ、これを合わせた新車全体の販売は284万2520台で、前年同期比7.4% の減少だった。

 景気回復基調が続く一方で、国内の自動車販売は不振が続いている。 今年は10月に東京モーターショーが開催されるため、上半期に新車投入が少なかったことも影響したとみられる。 特に小型乗用車は6月が前年同月比13.2%減で13カ月連続の2けた減となるなど落ち込みが著しい。

 消費者の所得が増加しても自動車の販売が伸びない理由について、自販連は「都市部に人口が集まり、 自動車の必要性が下がった。また携帯電話への出費など、若い世代を中心に消費に対する考え方が変わり、 自動車に魅力を感じなくなっている」とし、自動車販売に厳しい状況が今後も続く可能性があると予想する。

 もっとも、今年下半期にはマツダ「デミオ」、ホンダ「フィット」、トヨタ自動車「ist(イスト)」 など各社が主力小型車を一新するほか、日産自動車がSUV(スポーツタイプ多目的車)の「エクストレイル」 を全面改良するなど新型車投入が相次ぐ。業界内にも「7月以降に新車を各社たくさん出す予定で、 秋にモーターショーもあり、少しでも自動車の楽しさを訴えていきたい」(日本自動車工業会の張富士夫会長)と、 販売活性化に期待が出てきた。

 一方、5月の生産実績では国内メーカー8社のうち5社で輸出が増加。格付け会社、フィッチ・ レーティングスのアナリスト、水野辰哉氏は「円安も進む中、海外市場への依存度がますます高くなるのでは」と話す。 主要な輸出先である米国で保護主義圧力が強まる中、国内販売の回復は貿易摩擦回避のためにも急務と言えそうだ。 【森有正】

毎日新聞 2007年7月2日 20時41分 (最終更新時間 7月2日 21時19分)

 

posted by いさた at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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