2007年06月23日

[シエスパ爆発事故] グループ内施設で天然ガス対策に差

 東京渋谷の女性専用温泉施設「シエスパ」の事故は、 結局は温泉と一緒に出てくる天然ガスが爆発したことによるようですね。「南関東ガス田」 というのが地下に広がっていて、東京でも天然ガスが出てくるようです。このガス田は、 日本の天然ガス全需要の5年分を賄うほどの埋蔵量があるそうで、国内では貴重な資源ですね。

 シエスパの運営会社が天然ガスの検査などをしておらず、管理運営に問題があったようです。また、 親会社が運営する別の温泉施設ではきっちりと天然ガス対策をしているそうで、同じグループ内でこの差は何なんだ、 という情報も出てきています。
 事故要因は、ユニマットグループのずさんな管理運営、という当りにもちこまれようとしているのでしょうか。確かに、 こんな爆発事故はレアケースでなければ困るわけですが・・・・

 ただ、行政側は、温泉施設の天然ガス対策、といった指針や指導が無かったので、 運営会社を追及するテンションを上げるわけにもいかないようで、何となく火がくすぶったまま、 といった状態のように感じます。

 

 消防庁が、全国の温泉施設管理の調査を行うなど、この事故を教訓に、対策がとられることになるようですね。 メタンなど天然ガスが溜まれば、爆発を防ぐためには換気して濃度を下げるぐらいしか手が無さそうですが、 せっかく地下から出てきたものだから、回収して燃料として使う、ということが出来ないものか、と思ったりもします。

(関連記事)
東京・渋谷の女性専用温泉施設で爆発事故

 

asahi.com
高濃度メタン、施設内に充満か 温泉施設爆発

2007年06月21日16時38分

 東京都渋谷区の温泉施設「渋谷松濤温泉シエスパ」の従業員施設が爆発し、6人が死傷した事故で、 現場の地下部分で爆発直後、高濃度の一酸化炭素(CO)が検出されていた可能性が高いことがわかった。 事故原因とされる天然ガスの主成分のメタンは、高い濃度で爆発するとCOが多く発生するため、当時、 高濃度のメタンが施設内に充満していたとの指摘が出ている。

 現場の温泉を掘削した会社が03年の掘削工事完了後、 天然ガスの濃度を測定して結果を施設運営会社側に報告していたことが警視庁の調べで判明。同庁は、 掘削当時からのガス対策が適切だったか調べている。

 東京消防庁は19日午後の事故直後、爆発が起きた従業員施設の地下部分で空気を採取して調べた結果、 CO濃度が3%だったと発表した。これは通常の数千倍程度の濃度という。

 専門家によると、メタンは空気中に占める割合が10%を下回る状態で爆発した場合、 二酸化炭素が多く発生する一方、10%以上では、COが発生するという。

 現場で極めて高濃度のCOが検出されたことについて、爆発の研究者の一人は 「爆発に伴って何が燃えたかなどにもよるが、爆発したメタンの濃度が高かった可能性がある」と指摘する。

 現場近くの民家の監視カメラには、爆発の瞬間が映っており、噴き出た煙の一部がオレンジ色だった。 平野敏右(としすけ)・千葉科学大学長は「オレンジ色の煙も、メタンが多く出た場合の特徴だ」と話す。

 警視庁によると、事故直後に現場ではメタンが検出された。 現場に入った捜査員の多くはのどの違和感などを感じたという。同庁は事故当時のメタン濃度について詳しく分析している。

 

温泉爆発、親会社の施設に検知器 ガス対策共有されず?

2007年06月23日15時20分

 東京都渋谷区の温泉施設「シエスパ」の爆発事故で、 親会社が経営する別の温泉施設では開業当初から天然ガスの検知器が設置され、 ガス濃度検査も定期的に行われていたことがわかった。シエスパとは対照的な対応で、 グループ内でガスに関する情報が共有されていなかった可能性がある。警視庁は、 シエスパの運営会社がガスの危険性をどの程度認識していたか調べている。

 シエスパを運営する「ユニマットビューティーアンドスパ」の親会社「ユニマットコスモ」は、 港区西麻布1丁目で温泉施設「ザブー」を運営している。ザブーによると、06年7月の開業当初から、 温泉くみ上げ施設がある地下3階にガス検知器を取り付けている。管理会社の社員が24時間常駐し、 2時間ごとにガス濃度を点検しているという。

 コスモ社は開業前、工事を担った会社から、 温泉くみ上げに伴ってガスが混じるとの報告を受けていたため、こうした安全対策を取ったという。

 一方、シエスパも掘削段階の03年に、ガスの混入について掘削会社から報告を受けていた。しかし、 地下に検知器は設置されていなかったといい、管理会社もガスの点検をしていなかった。

 シエスパを運営するビューティー社はコスモ社の100%子会社。両社は同じビル内にあり、 同じ人物が役員に就いた時期もあった。また、 シエスパは06年10月にビューティー社に移るまでコスモ社が運営していた。

 両施設の安全管理態勢が大きく異なっていたことについて、コスモ社は「施設が全く別なので、 設備も異なる」とした上で、「対応が違った理由は調査中で、現時点ではお答えできない」としている。

 

posted by いさた at 16:59 | Comment(0) | TrackBack(2) | 思い事(気になる) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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Tracked: 2007-06-23 17:48

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