消防庁が、過去の地震や台風といった災害に関する記録、教訓となるような言伝えなど、 約2000件をデータベース化して、ネットで公開をはじめています。
YOMIURI ONLINEの記事を引用していますが、言伝えというのは「地震の時は竹やぶに逃げろ」 といったものです。今は地震にしろ台風にしろ、発生すれば津波警報や暴風雨警報など、参考に出来る情報がすぐ流れますが、 ではどう対処すればいいのか、という点では意外と知られていないことがある(多い?)と思います。
自分でとっさの判断をしなければいけない時、こういった言伝えが役に立つこともあるでしょう。 比較的覚えやすいフレーズのものも多いので、知っていて損は無いです。
災害伝承情報データベース
http://www.saigaidensho.soumu.go.jp/
YOMIURI ONLINE
防災へ、先人の知恵…消防庁が災害伝承をデータベース化
「地震の時は竹やぶに逃げ込め」「カラスが高い所に巣を作ると大水」――。総務省消防庁は、 防災意識の向上につなげようと、各地に伝わる地震や台風などについての教訓や言い伝えを集めたデータベースを作成し、 ホームページでの公開を始めた。
科学的に証明されていない自然災害前の動物の“前兆行動”なども、「『被災経験を後世に伝えたい』 という先人の思いを読み取ってほしい」と、あえて収録したという。
収録されたのは、684年の白鳳大地震(高知県)から2006年の豪雪(富山県) までの災害記録や教訓、伝承など計1948件。都道府県や市町村の協力を得て、郷土史の史料などから収集した。
最も多いのは洪水に関するもの。堤防を強くするための「堤防には柳を植えよ」(北海道)との教訓や、 台風襲来への備えを説いた「夏の夕焼け、船つなげ」(鹿児島県)などの言い伝えを掲載している。
次いで多いのは地震・津波に関する伝承。2万人を超える犠牲者が出た明治三陸地震津波(1896年) で、家族を助けようとして共倒れになった例が多かったという史実を踏まえ、岩手県には、「津波てんでんこ (津波が来たら、家族が離ればなれになっても逃げろ)」との教訓がある。
また、1854年の「安政の津波」の際、稲わらの束に火をつけて人々を高台に誘導したという 「稲むらの火」(和歌山県広川町)などの史実も収録した。
このほか、「カマキリが高いところに卵を産むと大雪」(山形県)など、 動物の行動から災害の予兆を読み取ろうとする「生活の知恵」も紹介されている。
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(2007年6月19日15時7分 読売新聞)