アメリカの裁判では、日本人的感覚ではちょっと考えつかない高額の損害賠償請求がされますが、
預けたズボンを無くしたクリーニング店に対して、
約80億円(6700万ドル)の賠償を請求する裁判が行われているそうです。
しかも、原告は裁判官で、被告に対する同情が集っているとのこと。朝日が取上げたのは、被告が「韓国系移民」だからか?
訴訟の根拠と請求の内訳は引用記事を見ていただくとして、この原告は関西風に言えば「ヤカラのおっさん」 アメリカ版ですね。無理難題オヤジ。確かにこんな裁判官が法廷で法解釈をする、 というのは不安を煽りますよね(^^;
この訴訟を担当する裁判官が、同僚の訴えと言うことで、原告の肩を持つような判決を出す、 という事態は避けなければならないですが、さて行方はどうなるのか。
asahi.com
「ズボン弁償」80億円払え 原告は裁判官 米国
2007年05月16日09時37分
ズボンをなくしたから6700万ドル(約80億円)を払え――。 ワシントンでクリーニング店を営む韓国系移民の一家を相手に仰天訴訟が繰り広げられている。しかも、 訴えを起こしたのは「法の守護者」の裁判官とあって、被告の一家に同情が集中。 弁護士事務所が寄付を受け付けるホームページを立ち上げた。
原告の男性は05年5月、この店でズボンの寸法直しを依頼。 受け取りに行ったら店が紛失していたという。怒った男性は、「満足保証」「当日仕上げ」 との看板を店が掲げていたことを根拠に訴えを起こした。
請求額の内訳は、累積1万4400件の消費者保護法違反があったとして、 1件1500ドルの違反金を一家3人分、慰謝料50万ドル、 週末に自宅から離れたクリーニング店に行くためのレンタカー代や原告本人が務める弁護費用などだ。
店側は1万2000ドル(約144万円)での和解も申し出たが、男性は応じなかった。地元紙には 「裁判そのものが犯罪的だ」「こんな人間に法解釈を任せていいのか」などと憤激の声が寄せられている。