2007年05月10日

[エキスポランド事故] 車軸が折れたのは金属疲労

 大阪府警は、エキスポランドで起きた風神雷神2の脱輪事故で、車軸が折れた原因は金属疲労による、 と断定したとのこと。金属疲労特有のしま模様が折れた断面に見て取れたそうです。 詳しい鑑定は専門機関に依頼するそうなので、後日また何かがわかるかもしれません。

 さて、金属疲労によって車軸が折れたということなので、これは明らかに杜撰なメンテナンスが招いた事故ですね。 15年間、車軸を交換しなかったため、疲労破壊に至ったと考えるのが自然。
 探傷試験をし、疲労破壊に至る前に部品交換をしていれば、事故は起きなかったでしょうし、 実際にエキスポランド以外に同型のコースターがある施設では、探傷試験を行い、部品交換も行っているというのですから、 エキスポの手抜きが際だって見えます。

 この探傷試験というのは、32年も前からJISで規定されており、業界では常識だそうで・・・しかし、 エキスポランドの24名の検査資格者は、規定を知らなかった、と言っているそうです。
 24名もいて、誰一人として知らない、というのは不自然な感じしかしません。責任回避のためにとぼけているのでしょうが、 本当に知らないのであれば、検査資格者として失格。

 この事故は、明らかに人災ですね。

(関連記事)
エキスポランド ジェットコースター脱輪事故

 

YOMIURI ONLINE
車軸折損は「金属疲労」、コースター事故で捜査本部断定

 大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」のジェットコースター「風神雷神2」の脱線事故で、 府警吹田署の捜査本部は、折れた車軸の断面に疲労破壊特有のしま模様の凹凸を確認し、折損原因を「金属疲労」 と断定した。

 また、事故車両は導入後約15年間に一度も車軸を交換しないまま約23万キロを走行し、 事故時は車軸が折れた状態で約560メートル走行していたことも新たにわかった。

 府警によると、折れた車軸は直径約5センチ。軸の方向に対して、 ナットの付け根部分でほぼ垂直に破断し、断面の半分以上には、 金属疲労の際にできる線状の凹凸があることが目視で確認された。一部には、ねじ切れたような痕跡もあり、府警は近く、 専門機関などに詳しい鑑定を依頼する。

 一方、府警は10日、現場検証による車軸の落下地点や停車位置などの実測データを初めて明らかにした。

 それによると、コース全長は985メートルで、折れたナット付きの車軸が落下したのは、 スタートから約220メートル地点。「カランカラン」という金属音に気づいた入園客が発見し、 エキスポランドを通じて届け出た。

 その後、車両に異変が起きていたことを示す擦過痕が、少なくともレール上の3か所で見つかり、 約770メートル地点で車輪部分が脱落。その状態で約10メートル進んで停車した。 コース終盤の二重旋回ループを終えた地点と、車輪部分が脱落した地点の間のレールが激しく損傷していることから、 脱線はこのあたりで起きたとみられている。

 これまで事故車両の走行状況は、同園が事故当日、図面などから割り出した数値を公表しただけだった。

(2007年5月10日21時14分  読売新聞)

 

「探傷」規定、検査資格者24人知らず…コースター事故

 大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」のジェットコースター脱線事故で、同園が日本工業規格 (JIS)検査基準で規定された車軸の探傷検査をしないまま市に「問題なし」と報告していた問題で、 この規定は32年前の基準制定時からあり、検査資格者用マニュアルにも明記されていたことがわかった。

 同園は「規定を知らなかった」としているが、24人の検査資格者がおり、 資格者講習機関である国土交通省の外郭団体「日本建築設備・昇降機センター」は、 虚偽報告の可能性があるとして検査担当者の資格はく奪の検討を始めた。

 遊戯施設などの検査資格を得るには、建築基準法などに基づく講習と試験を受けることが必要で、 「故意や過失で検査を粗雑にした者」は資格をはく奪できるとされている。

 同センターによると、JISの検査基準は1975年の制定当初から、車輪装置の点検について 「1年に1回以上、車輪軸の探傷試験を行う」と規定。センターが検査資格者に配布する検査マニュアル 「定期検査業務基準書」でも、検査をJIS基準に基づいて行うよう求めている。

 これに対し、エキスポランドの検査部門の責任者である建部淳・施設営業部長は 「目を通したことはあるが各項目をしっかり読んでいなかった。(探傷検査は)自主的なものと思いこんでいた」 と釈明している。

 しかし、大手遊園地や検査業者の多くは「業界では周知のこと」と話している。

 「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(大阪市)や「ひらかたパーク」(大阪府枚方市)、 「ナガシマスパーランド」(三重県桑名市)は年1回、磁粉や超音波で探傷試験を実施。「富士急ハイランド」 (山梨県富士吉田市)は、さらに細かく3か月に1回、超音波による試験を行っているという。

 西日本のコースター製造・検査会社の関係者は「JIS基準の探傷試験は業界の常識」と話している。

(2007年5月9日3時1分  読売新聞)

 



posted by いさた at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 思い事(固め) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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