9月27日に水蒸気爆発を起こした御嶽山、救助・捜索活動が難航しているようですが、これまでに死者数が47人となり、火山災害としては戦後最悪の死者数となったそうです。
行楽シーズンの突然の噴火であり、訪れていた多くの登山客の方々が不運にも被害に遭ってしまいました。
噴火の経験者というのはそうはいないでしょうから、対処も難しかったことでしょう。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げると共に、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
ところで、噴火してから日数が経って驚きも落ち着いてくると、噴火を予測・警告できなかった責任を追及したくなる時期になってきているようです。
観測計が故障していたとか、地震が急増していたのに警告しなかったのはなぜか、とか・・・
噴火にしろ地震にしろ、事前に予測するのは一部の例外を除いて、まだまだ困難だし、予測できなくても不思議では無いと思っていますが・・・・・起きた後の批判や責任追及ばかりでは、肝心の予測に関しては、何も進歩しない気がしますね。
アサヒあたり、報じ方が「人災」とでも言いたげな感じを受けます。関係者に責任が「無い」とは思いませんが、現在の技術知見では、予測できなくても仕方が無い、という部分が大きいと思います。
まあ、批判を教訓にして、これからはちょっとしたことでも、すぐに警戒を呼びかけるようになるかもしれませんね。安全側バイアスで。
YOMIURI ONLINE
2014年10月01日 20時20分
御嶽山の噴火で、長野県警は1日、心肺停止状態で搬送した遭難者全員の死亡を確認したと発表した。
死者は計47人となり、火山災害としては、死者・行方不明者計44人を出した1991、93年の雲仙普賢岳(長崎県)の災害を上回る戦後最悪の惨事となった。
2014年10月01日 13時59分
国土地理院は9月27日に噴火した御嶽山で、航空機からのレーダー観測などで少なくとも5か所の火口が確認されたと発表した。
27日の噴火後、火口は少なくとも3か所あるとみられていたが、さらに詳しくわかった。他にも4か所の火口の可能性がある場所が見つかったが、噴煙は上がっていないという。
国土地理院は同28日から30日にかけて、雲や噴煙の下の地形を把握できるレーダーと航空写真で、御嶽山付近を観測した。その結果、山小屋などがある剣ヶ峰山頂の西側から南側にかけて、地獄谷の周辺に5か所の火口と、4か所の穴のような地形があることがわかった。この地形について、国土地理院は「火口か、大きな噴石が衝突してできた跡の可能性もある」と説明している。