デング熱という病気の日本国内での感染が、およそ70年ぶりに確認され、感染者は今のところ埼玉県・東京都在住の3名とのことです。
デング熱は熱帯地域の病気で、蚊によってウイルスが媒介され、蚊に刺されることで感染するそうです。
海外渡航してデング熱に感染する日本人は年間に200人前後いるそうですが、渡航歴がなく国内で感染するのはおよそ70年ぶりだそうです。
死亡率が高い病気ではないようですが、デング熱ウィルスが国内にどれぐらい定着してきているのかが問題でしょうね。
今回のケースは、例えば海外旅行をした人を刺した蚊が、たまたまウィルスに感染して、さらに違う人を刺したために感染した、という「運が悪かった」的なものなのか、それとも熱帯地域の蚊が日本国内でも生息しはじめているのか。
大規模な流行にはならないと予想されているようですが、人の多い首都圏での発生という点がちょっと気になります。
YOMIURI ONLINE
2014年08月27日 14時13分
厚生労働省は27日、海外渡航歴のない埼玉県の10歳代の女性が国内でデング熱に感染したと発表した。
海外に渡航し、感染した日本人は年間200人前後いるが、国内では70年近く、感染の報告がなかった。
同省は、女性の周辺に別の感染者がいないかを調べるとともに、疑いのある患者が出た場合の検査態勢を強化するよう都道府県に指示。「国内で今後、本格的に流行するとは考えにくい。まずは海外の流行地で蚊に注意してもらいたい」と話している。
女性は東京都内の学校に在学中。今月20日、突然高熱を出してさいたま市の病院に入院し、26日に感染が判明した。現在も入院中だが、容体は安定しているという。
2014年08月27日 14時13分 Copyright
The Yomiuri Shimbun
2014年08月28日 15時29分
デング熱で戦後初の国内感染者が出た問題で、厚生労働省は28日、新たに海外渡航歴のない都内の20歳代男性と埼玉県の20歳代女性が感染したと発表した。
2人は入院して治療を受けている。2人は27日に感染が発表された10歳代女性と同じ都内の学校に通うクラスメート。ともに同時期に代々木公園(東京都渋谷区)で蚊に刺されたという。
2014年08月28日 15時29分 Copyright
The Yomiuri Shimbun
代々木公園が怪しい、とかいう話にもなっているようですね。
転じて、そこに自発生していたということになることになれば、それが一番怖いですね。
TVのニュースで、殺虫剤?を撒く様子が流れていましたね。
気候が暖かくなって、昆虫の生息の北限もどんどんと北上しているようなので、デング熱をよく媒介すると言われている「ネッタイシマカ」の生息状況を調べてみた方が良いのかもしれません。