現在、アフリカでかつてないほど流行しているエボラ出血熱。
世界的な拡散・流行が懸念されていますが、流行地のリベリアで、患者の隔離施設が武装集団に襲撃される事件が起きているそうです。
襲撃した集団は「リベリアにエボラは存在しない」と叫んでいたそうで、架空の病気と信じている人たちのようです。
襲撃で患者が逃げたり、血液が付着したシーツが持ち去られたりしているとのことなので、ここからまた意図しない感染が広がっていく可能性もありますね・・・武装集団は意図していないのかもしれませんが、結果的にはバイオテロと変わらないことになるのかも。
有効な治療法が無く、致死率も高い病気なので、世界的に流行するような事態になれば、まさに「人類存亡の危機」になりそうで、とても心配です。
医療的な支援や、治療法の開発も急務ですが、現地の人たちに正しい知識を啓発する活動も急がないといけないようですね。
YOMIURI ONLINE
2014年08月18日 01時57分
【ヨハネスブルク=上杉洋司】AFP通信などによると、リベリアの首都モンロビアで17日、エボラ出血熱感染患者の隔離施設が武装集団に襲撃され、少なくとも20人の患者が逃げたことがわかった。
目撃者によると、武装集団は「リベリアにエボラは存在しない」などと叫びながら施設を襲撃。AP通信によると、患者の血液が付着したシーツなどを持ち去ったという。西アフリカでは、エボラ出血熱は政府や外国が作り上げた「架空の病気」だと信じている人がいる。
2014年08月17日 08時38分
【ジュネーブ=石黒穣】エボラ出血熱の感染者が増え続ける西アフリカの現場で活動する「国境なき医師団」のジョアンヌ・リュー会長は15日、ジュネーブで記者会見し、感染封じ込めまでに「少なくとも6か月かかる」との見通しを示した。
現地では医療支援のための臨時施設や人員の数が追いついていないと強調し、「戦時下のようだ」と述べた。
世界保健機関(WHO)の15日の発表によると、西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアの4か国で13日現在、エボラ出血熱の感染者は2127人、死者は1145人となった。集計は、各国の保健当局の報告に基づいており、WHOは実態について、はるかに大きい数字の可能性があるとしている。