この年度末は仕事が本当に異常に忙しくて、休日も無ければ記事を書いている時間も無い状態ですが、とりあえず生きております。
さて、ここ数日、記事タイトルのビットコイン取引社が破綻したニュースが流れております。
システムが何者かにクラックされて、保有していたビットコインのほぼ全てが消失し、破綻に至ったそうですが、損失は現在の取引レートで約480億円相当らしいです。
クラックした人物、今頃は大金持ちなんでしょうか、それとも紙幣のシリアルみたいなものがあって、消えたビットコインを使ったら使用者が特定されたりするんでしょうかね。
ところで、ビットコイン自体は、その仕組み上、何かの法律で保護されているわけはないらしいので、ビットコインの預金者を保護するのは難しいそうです。
以前、価値が暴騰しているというニュースを見た記憶があり、投機目的の利用者が多い気がしますが、このままだと、泡のごとく消失して泣き寝入り、ということになりますね。
こういう事態が、既存の通貨と異なる仕組みのデメリットの一つかもしれません。
ビットコインを持たざるものにとっては、消失した、といっても何の実感も湧かないのですが・・・・既存の通貨の価値や景気などに影響がでるのかどうか、これはちょっと心配な点ではありますね。
YOMIURI ONLINE
ビットコイン大手破綻…「不正アクセスで消失」
インターネット上の仮想通貨「ビットコイン(BTC=Bitcoin)」の大手取引サイトを運営する「マウントゴックス社」(東京)が28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、破綻した。
同社が記者会見で明らかにした。預かり金が最大約28億円不足しているほか、利用者や同社保有の計約85万ビットコインほぼ全てが消失したという。これは破綻前の同社の最終レートで約114億円、現在の他社平均レートでは約480億円に相当する。地裁は同日、同社に資産の保全処分などを命令した。
今後、地裁が民事再生手続きに進むべきかどうか審理する。会見で同社のマルク・カルプレス社長は、「迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪し、いずれ退任する意向を明らかにした。
同社の説明によると、今年2月初旬、取引サイトへの不正アクセスで一部のビットコインの送金や引き出しができなくなった。その後、同24日頃までに利用者の約75万ビットコイン、同社の約10万ビットコインほぼ全部が消失していることなどが判明。同社は「ハッキングの痕跡が見つかった」と主張している。
(2014年3月1日01時31分 読売新聞)
インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」の日本の取引サイトを運営するマウントゴックス社(東京)が取引を停止した問題で、ビットコイン所有者らは26日夜、同社に対し抗議の声を上げた。
都内在住のゲーム開発者、ジョナサン・ウォラーさん(30)は投資した約1500万円を換金できない状態で、「サイトが閉鎖された経緯などを責任者が説明するべきだ」と憤った。数十万円分を所有するコンピューター技術者の男性(33)は「仮想通貨の世界では、リーマン・ショックのような衝撃。日本円でビットコインを取引できる唯一の会社だったので残念だ」と話していた。
同社は26日夜、サイト上でマルク・カルプレス社長の名前で、「私はまだ日本におり、様々な関係者の協力のもと、問題解決のために一生懸命活動している」と新たに掲示したが、復旧見込みは明らかにしなかった。
一方、消費者庁の阿南久長官は同日の記者会見で、「取引の具体的な内容を精査する必要があり、情報収集を進めている」と述べた。消費者安全法では、他に対応する法令がない「すき間事案」で消費者に重大な財産被害が発生した場合、事業者に対して取引中止などの勧告や命令ができる。ただ、消費者庁では「該当するかどうかは現時点で(判断が)難しい」とみている。
(2014年2月27日08時16分 読売新聞)
日本円で取引できる唯一の会社だったんですね。確かに、国内ニュースになるはずだと思いました。
日本円での取引に関しては、独占状態だったのでしょうか。
だとすると、日本国内の利用者への影響は大きいのでしょうね。
仮想通貨とは言え、480億円相当は金額が大きいのでニュースになったのでしょう。