ベーリング海で捕獲されたメバルの1種の年齢を調べたところ、約100歳の長寿メバルだったそうです。魚の年齢は、 「耳石」に入っている紋で、木の年輪と同じような感じでわかるそうで、これを調べた結果90〜115歳だったとのこと。 捕まれなければ、もっと長生きしたのでしょうか。
魚の寿命は、これまで知られているものでは、大体数年から長いもので数十年というところですから、 この捕獲されたメバルはかなりの長寿ですね。人間の平均寿命より長生きしていて、「ヌシ」という表現がピッタリです。
ただ、メバルといってもあくまで仲間であって、体長1.1mあり、魚屋で見かける、
煮付けにするとおいしいメバルとは違いますね。大阪近辺だと、
メバルがとれてもせいぜい30〜40cmがいいところでしょう。
あまりに大きくなった魚は、味は落ちてくると言いますが、この長寿メバルの場合はどうでしょうか。
食用ではなく研究対象になるので、味の方は謎のままでしょうかね。
ここまで長生きできたのは、種に特有なものなのか、それとも寒い海で成長が遅かったという環境によるものなのか、 あるいは両方が関係しているのか、定かではありませんが、人間はまだまだ知らないことがたくさんありますね。
YOMIURI ONLINE
100歳の長寿メバル、ベーリング海で捕獲
ベーリング海で3月中旬に捕獲されたメバルの一種が、推定年齢100歳前後の長寿魚だったことが、 米海洋大気局(NOAA)の調査でわかった。
アラスカのトロール漁船が捕まえ、冷凍保存された個体をNOAAの専門家が調べた。
長さ約1・1メートル、重さ約27キロ・グラムのメスで、耳石(じせき)(耳の骨)を精査したところ、 年齢が90〜115歳程度と判明した。魚の耳石の表面にある輪状の紋は、1日1本ずつ増えるので、 樹木の年輪のように成長の過程がわかる。今後、胃に残った内容物や組織を調べて繁殖力などを研究する。
この海域は海水温が低いことから、魚の成長が遅く、大きな魚には、長生きしたものが多い。
(2007年4月9日13時33分 読売新聞)