狂犬病の予防接種率が低下しているそうです。かつては100%近い接種率だったそうですが、 今や自治体に登録している犬で75%程度、登録しない犬が増加しているそうなので、実態は50%ぐらいではないか、 ということです。
「普段は家の中にいるから大丈夫」とか「国内では狂犬病が発生していないから」 などなどの理由で接種しないでいるらしい。いろいろ言っても、狂犬病の注射費用がもったいない、というのが本音か。
日本国内の狂犬病ウィルスは、これまでの予防接種のおかげでかなり減少しているのでしょうが、今の世の中、 海外からウィルスが入ってくることは容易に考えられるわけで、昨年もフィリピンで犬に咬まれた人ですが、 国内で狂犬病が発生しています。
私も昨年のニュースを聞くまで知らなかったのですが、狂犬病は発症したら死亡率がほとんど100%という、 恐ろしい病気です。このまま予防接種率が落ちて行き、やがて日本で再び狂犬病が流行すればどうなるか。 飼主自身が狂犬病にかかるのは自業自得ですが、誰かのペットのおかげで、自分や自分の家族が狂犬病になったら、 飼主を許すことはできないでしょうね。
こういうニュースを見てしまうと、子供が散歩している犬に近づいていくのを止めたくなってしまいますよ。やはり、 万が一、ということを考えます。飼主には、責任を持って予防接種を受けさせて欲しいです。
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国内で36年ぶりに狂犬病発症
再び国内で狂犬病発病者が
YOMIURI ONLINE
狂犬病の予防接種率が低下、室内ペット化で未登録増加
かつて100%近かった狂犬病の予防接種率が低下している。厚生労働省は、すでに50% 前後まで落ち込んでいるとみており、「海外からウイルスが侵入すれば危険な状況」と指摘する。 飼い主のモラルの低下により、「狂犬病は過去の感染症」とは言い切れない事態となっている。(鶴田裕介)
3月初め、東京都品川区の大井ふ頭。飼い犬を自由に遊ばせることができる広場「ドッグラン」で、 10頭ほどの犬が走り回っていた。
中年の飼い主夫婦の愛犬は生後6か月の雑種犬。狂犬病の予防接種を受けたことがないが、夫婦は 「普段は家の中にいるから大丈夫」と話す。「忙しいから」という理由で、自治体への犬の登録もしていないため、 集団接種の日時を知らせるはがきも届かない。
狂犬病は、世界各国で今も脅威となっている感染症だ。昨年、フィリピンで犬にかまれた男性2人が、 国内で36年ぶりに発症、死亡した。世界保健機関(WHO)は、狂犬病のウイルスが侵入した場合、 その国での感染拡大を防ぐことができる接種率を「70%以上」としている。
厚労省によると、ペットとして自治体に登録されている犬の狂犬病ワクチンの接種率は、 1985年にほぼ100%だったが、2005年度は74%にまで落ち込んだ。
しかし、実態はさらに深刻だ。近年、未登録の犬が増加し、ペットフード工業会(東京都) が推計した飼育頭数(06年)が約1208万頭だったのに対し、登録数(05年度)は約653万頭にとどまった。 同省は実際の接種率を、「50%前後」とみる。
自治体は接種率を上げようと啓発活動に躍起で、東京の新宿区保健所は、 3年以上接種を受けさせていない飼い主に電話で“督促”している。しかし、「小型犬で外に出ないから必要ない」 「国内ではもう狂犬病が発生していない」「夜に病院がやっていないので仕方がない」――といった理由で、 応じない飼い主もいるという。
狂犬病予防法は、年に一度、犬の予防接種を行うことを定め、違反すると最高20万円の罰金刑だが、 接種していないことの立証が難しく、厚労省によると、飼い主への適用例はほとんどない。都内のある動物病院の院長も、 「『注射しました』と言われれば信じるしかない」と語る。
(2007年4月2日14時34分 読売新聞)
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