今日の午前、宝塚市役所に男が火炎瓶で放火し、市職員など6名が軽傷を負う、という事件があったそうです。
犯人は無職の63歳で、固定資産税を滞納して預金通帳を差し押さえられ、市役所に「生活ができない」と抗議にきていたとのこと。
抗議をしている間に次第に激高して、火炎瓶で放火に及んだそうです。火炎瓶を準備していたということは、犯行に及ぶ意思は固めていたのでしょうね。
通帳を差し押さえられた、というのはかなり滞納が続いていたのでしょうか。事情を説明すれば、延滞金はかかっても差し押さえまで及ぶことはそうそう無いのでは、と思いますが、自治体によっては対応の温度が違うのかもしれません。
資産を差し押さえられて、確かに人生が無茶苦茶になっていたのかもしれませんが、他人も道連れに・・・ではいけませんね。
一番気の毒なのはたまたま現場に居合わせた人ですね・・・
YOMIURI ONLINE
俺の人生めちゃくちゃや…市役所に火炎瓶で放火
12日午前9時40分頃、兵庫県宝塚市東洋町の同市役所1階市税収納課で、男がカウンター越しに、ガソリンのような液体が入った火炎瓶を2本投げ込んだ。
火は1階に燃え広がり、約2200平方メートルを焼いて約1時間後に消し止められたが、職員や来庁者ら計6人が煙を吸い込むなどし、病院に搬送された。男は市職員の男性(44)らに取り押さえられ、県警宝塚署員が現住建造物等放火容疑で現行犯逮捕した。
同署の発表によると、男は同市山本南、無職高橋昭治(しょうじ)容疑者(63)。病院に運ばれたのは50〜25歳で男性3人、女性3人。6人のうち4人は市職員で、いずれも軽傷という。
同署幹部や市税収納課職員によると、高橋容疑者はガソリンのような液体が入ったポリタンクと火炎瓶を入れたバッグを持って午前9時30分頃に来庁した。自宅マンションの固定資産税を滞納して、預金通帳などを差し押さえられたとし、同課の窓口に「生活ができない」と抗議していて次第に激高。火の付いていない火炎瓶をカウンター内に投げ込み、液体を床にまき散らした後、火の付いた2本目の火炎瓶を投げ込んだ。
投げ込む際には「俺の人生めちゃくちゃや。お前らが差し押さえるからこうなったんや。俺の答えはこれや」と叫んでいたという。
高橋容疑者は同署の調べに「市役所から何度も督促が来ていたことに文句を言いに行った。火炎瓶を投げ込んだ後、ポリタンクの中身もぶちまけた」などと供述しているという。
(2013年7月12日15時19分 読売新聞)
ドカーンという大きな爆発音とともに黒煙が上がった――。
12日午前、兵庫県・宝塚市役所で、同市内の無職高橋昭治容疑者(63)が庁舎1階で火を放ち、職員ら男女6人が負傷した事件。来庁者や職員らは何が起きたのかもよくわからないまま、一斉に庁舎外に避難し、現場は騒然となった。
市税収納課で職員とトラブルになった高橋容疑者が投げつけた1本目の火炎瓶は、カウンター近くで仕事をしていた佐野祐輝さん(25)の右頭部に当たった。液体が入っていた。佐野さんは軽傷を負ったが、2本目の火炎瓶で火の手が上がったため、消火器を使って夢中で消火作業をした。「後のことはよく覚えていない」と話す。
「火災です。庁舎内にいる市民と職員は、外に出てください」
3階で会議をしていた市政策推進課の男性職員(45)によると、避難を呼びかけるアナウンスが聞こえた直後、化学物質が燃えるようなにおいが漂い始めたという。息苦しさを感じ、さらに煙が立ちこめてきたため、ハンカチで口を押さえて外に逃げた。「1階の窓から黒い煙がものすごい勢いで噴き出していた。一体、何があったのか」と慌てた様子で話した。
火炎瓶が投げ込まれた市税収納課に近い部署で働く男性職員は「逃げろ」という叫び声で異変に気づいた。ガソリンのようなにおいがしたため、走って逃げ出した。「市税収納課の職員から以前、市民とのトラブルが多く、困っていると聞いていたが、今回の事件と関係しているのだろうか」と話した。
市役所は斜面上にあるため、火が出た1階は、東側では2階のように見え、下のグランドフロアが地上につながる。
出入り業者の女性(69)は、グランドフロアで洋服を販売していて、ドカーンという大きな音を聞いた。すぐに真っ黒な煙が広がり、すすで顔が黒くなった職員らが「外に出てください」と叫びながら走ってきたという。その後、下りてきた高橋容疑者とみられる男を職員が羽交い締めにして床に押さえつけるのを目撃。「何を言っているのか聞き取れなかったが、男はワーワーと声を上げていた」という。
(2013年7月12日15時07分 読売新聞)