世界水泳のシンクロフリールーティンで、復活したフランスのデデュー(引用記事はドデュ、 ですが個人的にデデューの方が親しみがあるのでこちらで書きます)が金メダル!驚きましたねぇ。
初めて見たときは、鼻をつまんでおかなくてもいい、ということで印象に残っていたデデューですが、 2005年に一度引退。2006年秋に復活を決め、たった4ヶ月の準備期間で世界水泳に出場、 そして金メダルをとってしまうのですから、恐れ入ります。本人の努力もさることながら、すさまじい才能なのでしょう。
今大会限りで、また引退するとのことですが、このまま現役続行とならないあたりはクールで良いですね。
asahi.com
ドデュ、涙の金 準備四カ月で復活 世界水泳
2007年03月23日12時25分
女王の涙が止まらない。「まさか金メダルとは。いい形で終われた」。 順位を確認したドデュが舞台を駆けだした。一緒に暮らす恋人が待つ観客席へ。今大会限りの復活劇は、 2人の抱擁で締めくくられた。
わずか4カ月の準備だった。史上初のソロ2連覇を果たした05年大会で一度は現役を引退。 新しいアイデアを試す衝動に駆られ、今大会出場を決めたのは昨秋だった。「ブランクがあって体力的に厳しい。 復帰は簡単ではなかった」
だが、意志を貫いた。当初は4時間だった練習も、今年に入って全盛期並みの8時間に戻した。 腰下まで水面から跳び上がる強い立ち泳ぎ。演技中に一度も止まらない持久力。 圧倒的な芸術性を裏付ける技術と体力を見せつけ、28歳は負けられない戦いを制した。
悲劇の女王と言われた。デュエットで00年シドニー五輪は銅、04年アテネは5位。 ずば抜けた才能を持つあまり、パートナーに恵まれなかった。ソロを実施しない五輪では、ついに頂点に届かなかった。
それでも、第一人者の座は守り通した。「一つ目の金は絶対取ろうと思い、 二つ目の金は技術と芸術で新しいものを突き詰めようと臨んだ。三つ目の金は最も厳しい戦いだった」。 復活の金メダルを胸に、笑顔で引退した。