広島市の国道2号交差点にある陸橋の底部からおよそ20kgほどのコンクリート片が剥落して落下したようです。
走行中のクルマの屋根にあたったそうですが、怪我は無かったとのこと。
1971年完成の陸橋だそうなので、およそ40年経っています。問題が発生しはじめる経過年数になっていますが、時代的にアルカリ骨材反応による劣化も考えられそう。
これから、同じようなニュースが増えていくのでしょうね。「人災」になるかどうかは運次第のような感じで・・・・
「○○に目視検査をした際には異常は無かった」というフレーズも聞く機会が増えてきそうです。
目視検査では限界が見えていると思いますが、点検にしろ補修にしろ、金が無いからどうにもならない。
選択と集中で、補修できないものは使用禁止にする、という方向に行かざるを得ませんかね。既に、そんな方向に向かっている自治体もあるようです。
YOMIURI ONLINE
陸橋から20キロコンクリ片落下、車屋根を直撃
7日午前6時15分頃、広島市西区井口明神の国道2号交差点の陸橋の底部からコンクリートモルタル片(縦50センチ、幅50センチ、厚さ4センチ、重さ約20キロ)が剥がれて落下し、約5メートル下を走行中のワゴンの屋根に当たった。
運転していた男性にけがはなかった。
陸橋を管理する同市によると、陸橋は1971年完成し、ほぼ5年に1度定期検査を実施。昨年10月に目視検査をした際は異常はなかったという。
県警が現場付近を通行止めにし、同市が緊急点検を実施している。
(2013年5月7日12時20分 読売新聞)
> これから、同じようなニュースが増えていくのでしょうね。
恐ろしい話でございます。
実は、ウチの宗派の寺院でも、都市部でコンクリで作られた本堂などが、類似した状態に陥ると予想されてます。
高度成長期頃につくられたインフラ構造物が一斉に劣化してくるので、同じようなニュースが増えるのでは無いかと思っています。
建築物も同じような状況にあると思いますが、橋やトンネルよりは更新される機会が多いので、気持ちマシなのかもしれません。
こうした事態に直面してみると、寺院などの木造建築物はとても長持ちしていますね。