2007年02月21日

「忍者型」携帯基地局

 最近の携帯基地局は、景観に配慮した「忍者型」が増えているとのこと。携帯の普及に伴って基地局が急増、 景観とのマッチングが求められるようになった結果だそうです。山小屋と大樹を模したものや(引用元には写真有り)、 竹を模したもの(これも引用元には写真有り)、立ち枯れシラカバ型なんていうのもあるらしい。

 何もしない無骨な鉄塔が林立するよりはマシでしょうが、写真を見ていると、景観とのマッチングというより、 昆虫の擬態をイメージしました。(^^;
何とか目立たないように、目立たないように隠れる姿勢といいましょうか。でも竹にしろ大樹にしろ、 自然のものとはやはりスケール感や質感が異なるので、見ていてどうも違和感を感じます。いかにも「フェイク」といった感じ。

 個人的好みでは、景観とのマッチングであれば、ブラウン系統の塗装で目立ちにくくするとか、 あるいは自然物の擬態ではなくモダンアート的なデザインで勝負するとか、 はたまた極力金属部分を減らして木材を主に使う基地局にする、というような方向が良さそうに思います。 中にはランドマークとしてうまく使えるケースがあるかもしれない。
 根本的に、各キャリアが共同で基地局を設ける、また少ない基地局で通話エリアをカバーできるようにするなど、 基地局自体を統合して数を減らしていく対策が必要でしょう。設備の小型化も同じく必要でしょうね。

 携帯基地局の景観デザインは、まだ黎明期にあり、asahi.comで紹介された擬態型は、 過渡的な段階で出てきたものだと信じたいですが、もしこれがスタンダードになってしまうのなら、 それは筋が違うと思いますね。

 

asahi.com
「忍者型アンテナ」続々 携帯基地局増加で景観に配慮

2007年02月21日11時35分

 作り物の枝葉をまとって大木に化けたり、神社の格子戸の奥に潜んだり――。 携帯電話のアンテナ基地局に、周囲の風景に溶け込んで姿を消す「忍者型」が増えている。 ケータイの爆発的普及と足並みをそろえ、電波をやりとりする基地局も急増。 各地の郊外に高さ数十メートルに及ぶ鉄塔が次々と姿を現すようになり、 便利さと景観維持の兼ね合いが求められるようになったためだ。

 名古屋市東部の住宅街に面した竹林に昨春、ひときわ太い「竹」が出現した。 濃緑色の表面にはちゃんと節があり、四方に伸びた枝に細長い葉が茂る。実は、 高さ15メートルの鋼管を竹そっくりに塗装し、鉄製の枝葉を溶接した「擬竹アンテナ」だ。

 NTTドコモが地元住民と話し合い、竹林の風情を壊さないように工夫した。 節の間隔はあえて不ぞろいにし、枝のたわみまで再現した力作に、近所の主婦は「少し離れて眺めれば、 竹林に紛れて違和感がない」。オーダーメードのため、コストは通常型のほぼ倍かかったという。

 ドコモはこのほか、 合成樹脂製の樹皮や枝葉をまとった松型アンテナとログハウス風の機器収納箱をセットした「山小屋型」や、 鋼管にランプを取りつけた「街灯型」などを、全国22カ所の国立公園や景勝地に設けている。

 ソフトバンクモバイルは「立ち枯れシラカバ型」を長野県内のスキー場に設けているほか、 広島県内の神社では基地局を境内の建物内に隠し、格子戸越しに電波を送受信させている。「携帯電話は通じて欲しいが、 境内の古風な雰囲気は乱されたくない」という声に応えたものだ。

 忍者型が増えている背景には基地局数の急増がある。 携帯電話とPHSの契約数は1月末で1億件を突破し、全国民のほぼ8割に行き渡った計算だ。 06年末には規模の大きい携帯電話の基地局だけでも約13万局に達しており、過去5年間で2.5倍に膨らんでいる。

 特にここ数年は顧客争奪戦が激しくなる中、各携帯電話会社は電波の通じない「圏外」解消に奔走。 山村部や観光地への基地局設置を急いでいるが、電波を効率よく送受信できる好立地ほど見晴らしがよく、 武骨な鉄塔が目立つ結果となる。

 ドコモは忍者型のほかにも、やぐら組みの鉄塔を鋼管1本に置き換えたり、 本来光沢のある表面をつや消しや茶系色に塗り替えたりするなどの景観対策を進めている。

 行政側が主導して、基地局の乱立を防ごうとする動きもある。基地局は各社の「企業戦略」 に従ってバラバラに建てられてきたが、山梨県は06年度から、 高さ20メートル以上の基地局を建てる場合はライバル会社に共同利用を呼びかけるよう指導。現在、 新設局の2割が共用されているという。

 ドコモは「今後も通話エリアを広げていくためには、景観対策は避けられない課題。 基地局を目立たせない工夫に加え、基地局の総数を抑えるような技術開発を続けていく」と話している。

 

posted by いさた at 22:30 | Comment(2) | TrackBack(2) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
> 景観とのマッチングというより、昆虫の擬態をイメージしました。

 木の方はまずまずだけどこの竹ですか? 何だか虫に全部葉っぱを食べられちゃった感じですね。

 近所に目障りな所に基地局の鉄塔が立っちゃいましたけど願わくば同じ場所に他社のがこれ以上立たないようにと思ってます。1本にまとめるってわけにはいかないですかね。
Posted by ボッケニャンドリ at 2007年02月22日 06:55
クイズの問題にでもされそうですね。「これは一体なんでしょう?」てな感じで。

>1本にまとめるってわけにはいかないですかね。

競争をしている限りは、なかなか難しいでしょうね。

後続の携帯キャリアが、先行して建てたキャリアに賃料を払って1本にまとめる、というような仕組を作れば違うでしょうけれど。
Posted by いさた at 2007年02月22日 12:47
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忍者型アンテナ続々 携帯電話基地局増加で
Excerpt: 作り物の枝葉をまとって大木に化けたり、神社の格子戸の奥に潜ん
Weblog: ネット社会、その光と闇を追うー
Tracked: 2007-02-21 23:16

人間本位
Excerpt: 「忍者型アンテナ」続々 携帯基地局増加で景観に配慮(朝日新聞) - goo ニュース 体のいい言い訳をしたって、結局、環境破壊だろっ {/face_ang/} 竹林の風情を壊さないように「擬竹アンテナ..
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