前話からの続き。アヤとヒルカワと共に、異次元へと連れて行かれたミライ。異次元では、街は廃墟になっている。
ヒルカワは、とにかく自分が良ければそれでいい、自分の命が助かれば何でもする、 と人間の汚い部分代表といったところでしょうか。ヤプールの「ミライを撃てばおまえの命だけは助けてやる」 という言葉のままに、ミライを殺そうとするなど、実はヤプールに利用されていたのかも知れませんね。 このあたりまでの異次元世界の出来事の描写は、かなりハードでした。
ヤプールは、メビウスが人間に失望するように仕向け、戦う意志を無くさせると共に、GUYSを月へおびき出し、 メビウスと一緒に戦わせないことで弱体化を狙う両面作戦。特に人間への失望を狙う心理戦は、「復讐鬼」 にふさわしい陰湿さがありました。
ヤプールVSメビウス戦では、メビュームダイナマイトのダメージを引きずったまま心理戦を仕掛けられ、
一度は敗れそうになりますが、アヤの名言「絶対に負けない白馬の騎士なんだから!」(ちと強引すぎるのでは(^^; )と、
北斗星司のテレパシーによる励ましで、気力を奮い立たせて復活!
元気玉でヤプールを撃破します。
ヤプールは敗れるとき、謎のボスたる「皇帝」の存在を示唆しましたが、果して何者なんでしょうか。そして、
何度も復活を果してきたヤプールは、これで本当に敗れたのでしょうか。異次元での一連の先頭で、
ヒルカワにミライ=メビウスであることを知られてしまいましたが、今後どのような影響が出てくるのでしょう。
一方、月面でエンジン停止状態になっていたフェニックスネストでは、マリナが北斗星司からのテレパシーをキャッチ。
鋭敏な聴覚を持つ、という設定の拡張なのでしょう。北斗星司の示唆により、謎の石柱の、
干渉フィールドを発している部分の破壊に成功、フェニックスネストが復活しますが、超獣ルナチクスが現れ、
GUYSクルーがピンチに・・・・
その時、ついに北斗星司がエースに変身!バックに流れるエースの主題歌と、往年の変身シーンには鳥肌が立ちました!
エースの主題歌は、こういうシーンにうってつけですねぇ。
一瞬にして月面に現れたエースは、キビキビした動きでルナチクスを圧倒、メタリウム光線で撃破。
スピード感ある戦いでした。フェニックスネストは石柱を破壊して、当初の目的を完遂。
そして、月では北斗と南夕子が再会。夕子の「星司さんと一緒にいたら、こうして一緒に歳を重ねていたのかしら」と、
離れていても思いは一つだった2人の再会は感動、感動でした。
エースが月で語った「願い」は、いつかサコミズ隊長がミライに言い聞かせていた言葉。もちろん、 エースがオリジナルですが、何百回裏切られようとも、優しさを捨てないでくれ、という願いは、 人間への失望を仕掛けられたミライへの励ましの言葉として、異次元と月世界の出来事がうまくつながった終り方でした。
前半の息詰る重苦しい展開が極まったところで、エースの登場〜メビウスの勝利という強いカタルシス感、 さらに感動的な再会ありと、とても見応えのある話だったと思います。メビウスの中でも、本話は名作のひとつでしょう。 ジングウジ・アヤとミライが、やや浮上がった関係のように思えますが、ほっぺにチュから、 今後さらに発展がみられるのでしょうか。
次回は、策謀宇宙人デスレムの襲来、そして帰ってきたウルトラマン・郷秀樹が登場。