2007年02月16日

オオサンショウウオにも外来種の影響

 昨今は海外から持込まれた外来種が日本で繁殖し、在来種を減少させたり、在来種と交雑して混血種ができるなど、 生態系の乱れが問題になっていますが、京大の研究により、 オオサンショウウオにも外来種の影響が出る恐れがあるとわかったそうです。

 かつてペットや食用として持込まれたチュウゴクオオサンショウウオが、日本で繁殖している可能性が高いそうで、 日本固有のオオサンショウウオが駆逐されてしまったり、混血が起きる恐れがあるとのこと。

 人間の勝手でこのような状況になってしまいましたが、 オオサンショウウオを外来種から守る手だてがあるのでしょうか。素人考えでは、 野生のチュウゴクオオサンショウウオを駆逐するのは不可能に近いだろうと思います。専門家なら何か方策があるのでしょうか。

 オオサンショウウオは国の特別天然記念物。これが外来種に駆逐されて絶滅してしまった、では情けないことです。

 


 

asahi.com
オオサンショウウオ、中国から外来種

2007年02月16日21時02分

 国の特別天然記念物オオサンショウウオに姿がそっくりな外来種が中国から日本に入り込み、 河川で繁殖している可能性が高いことが、京都大の松井正文教授(動物系統分類学)の調査で分かった。 チュウゴクオオサンショウウオという種類で、 過去にペット用や食用として持ち込まれたものが自然界に広がったとみられる。 日本固有種のオオサンショウウオが駆逐されたり、交雑によって遺伝子が乱されたりする恐れがあるという。

 国内では以前から、「体の模様が普通のオオサンショウウオと違うものがいる」という情報があった。 しかし、オオサンショウウオは個体によって体の色が様々で、外見だけでは区別が難しい。

 そこで、松井さんは、三重、大阪、岡山、大分など14府県でDNA調査をした。 皮膚から採取したミトコンドリアDNAを分析したところ、京都府の川の4匹、徳島県の水路の1匹が、 中国の揚子江流域などに広く生息するチュウゴクオオサンショウウオの遺伝子型と一致した。 若い個体も交じっていたことから、日本で繁殖した可能性が高いとみている。

 国際自然保護連合(IUCN)日本委員会によると、 チュウゴクオオサンショウウオはワシントン条約で商取引が禁止されている。

 

posted by いさた at 21:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 環境問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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