宇宙植物怪獣ソリチュラと、その分子とも言うべき植物怪人ソリチュラン登場。
ソリチュラは寂しい思いをしている人間の意識を自身に取込んでしまい、
人間は寂しいと思うことすらできなくなってしまう=ソリチュラと同化すれば寂しい思いをしなくて済む。
全体の色彩は、静かなる恐怖・サイコホラーといった趣の作品でした。私はメビウスの中でも「問題作」
の部類に入るのではないかと思っています。
同級生に金づるとしか思われておらず、親もあまり家に帰って来ず、寂しい思いをしている女子高生ナオコは、 青年に化けたソリチュランに誘われ、ソリチュラに取込まれかけます。ミライに守られ、かろうじて難を逃れますが、ミライの 「(同化されたら)寂しいと思うことすらできなくなってしまう!」というセリフが、 ソリチュラの恐ろしさを端的に表しています。
ソリチュラがメビウスに倒された後、ソリチュラから助け出された人が「あのままが良かった、ほっといて欲しかった」
と言うのは予想できました。その後ナオコの「寂しい経験も必要なんだ」、ミライの「寂しさを知る人間はきっと強くなれる」
と言う当りで、これはいじめられている人へのエールなのかな、と感じました。心が現実から逃れるのではなく、
立ち向って行って欲しい、という内面へのエールなのではないかと。
このメッセージを、宇宙人であるミライが、人間の強さに気づいた、という使い方で伝えるのは、
メビウス世界の設定を活かしていて、非常にうまいな、と感心しました。
ただ、本話では、この経験を経たナオコと、悪い同級生のその後が描かれておらず、エールを送ったものの、現実としては、やや救いが無い、
すっきりとしない終り方であったようにも思います。ナオコ自身、また同級生との関係はいったいどうなったのか?
子供向け番組としては、歯切れが悪くわかりにくい印象ですが、逆に、
このことによって、大人の心に「問題作」として波紋を投げかけることができていると言えるのではないでしょうか。
メビウスVSソリチュラは、メビウスがソリチュラを一刀両断、上半身(?)を焼払って決着がつきましたが、 根を残しておいては再生するのではないか、と少し心配になりました。
コメントありがとうございました。
以前からリンクをいただいていたとのこと。全くもって気づきませんでした。
トラバを何件もいただき、こちらからも送らせていただいておりましたのに・・・f(^^;
さっそくリンクさせていだきました。これからもよろしくお願いいたします。
こんにちは。コメントありがとうございます。
>以前からリンクをいただいていたとのこと。全くもって気づきませんでした。
>トラバを何件もいただき、こちらからも送らせていただいておりましたのに・・・f(^^;
こちらも、リンクした旨を連絡していたわけではないので、気にされないでください。
>さっそくリンクさせていだきました。これからもよろしくお願いいたします。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。